Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


将来住む場所



 今どこの国に行けば安心して残り少ない余生を過ごせるだろう?
そんな考察です。

 あ、最初に言っておきますが、これは独り身ジャンルです。

 日本には住めません。何しろ環太平洋火山帯の最集中地域です。
何時、どんな天変地異があっても不思議ではない、
太平洋をグルリと廻る、肝試しレベルの怖ろしいリングの上に、
鎮座ましましてる日本という国は、最高にスリリングな場所です。



 別に長生きしたいという訳ではありません。苦しみたくないだけです。
悲しみたくないだけです。苦労したくないだけです。
どうせ死ぬなら、あっという間に、「アアァーッ」と1秒だけこの世に残しましょ。
でもそうではなく、汗水垂らして、周りをギラギラ見て、
なんとか先んじて、生き延びようとして、他人を蹴倒したり、
肘を伸ばしたり、物資に群がったり、口だけで罵倒したり。



 大抵の国では無理です。治安の安全な日本という国に育まれて生きてきた
自分という存在は、おそらく他国ではカモになります。



 ミサイルの跳んでこない地域というのも魅力的です。どこでしょう。
北極か、グリーンランドか、南極くらいしか思いつきません。
どこもすべて魅力的です。そしてすべてハードです。



 ここで発想を変えましょう。別に歩いて数分の距離にコンビニは要りません。
要は安全性です。
地下?
シェルター?
大気圏外?
水中?
地中?
次元を捻じ曲げる?


 ああ、楽しい。こういった思考は自由です。


 結局どの国に行ったら安心という結論は出ませんでした。
当たり前です。安心は保身であり、結局保全にはなり得ません。


 エーテル体になったら変わるかしら。





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