子雀のために茂吉の蔵のこる 鷹羽狩行
- カテゴリ:日記
- 2023/03/11 12:19:56
「芭蕉と茂吉の山河」皆川盤水
を読み始めて 速攻気に入った句です
今一番行ってみたい場所は茂吉の生家、山形県上山市の
蔵王ゴルフ場前というバス停を西に入ったところです
写生を力説する子規を模範にし、伊藤左千男を師とした
茂吉の短歌一万七千は常に目線が優しい
茂吉の実家は貧しかったから、浅草の病院の婿養子になったと
思っていたら、田畑の他養蚕もしていてそんな食べるのに苦労する家
ではなかったみたい 15歳から上京して気の進まない結婚もして
それなら故郷で農業と歌人として生きた方が幸せだったんじゃないか
とさえ思えました 隣の寺の坊主が余計なことをしてくれました
おきなぐさは茂吉にとって母を想う特別な花です
おきなぐさここに残りてにほへるをひとり掘りつつ涙ぐむなり
吾妻やまに雪かがやけばみちのくの我が母の国に汽車入りにけり
いいねー
雉子は茂吉の好きな鳥だそう 雉子(きじ)が読めずに
調べました
こらへゐし我のまなこに涙たまる一つの息の朝雉子のこゑ
おきなぐさも、ミョウガの花も知りませんでした
ミッフィーちゃんはきっとそんな気持ちだったと思います
あしひきの 片山雉(かたやまきぎし) 立ち行かむ 君に後れて うつしけめやも
突然あなたがいなくなって、残された私は寂しいわ~という歌とのことです。
岩波現代文庫 北杜夫著 茂吉彷徨「たかはら」~「小園」時代
p204に、「木芽」14首の連作があって そのうちの1首
山なかに雉子が啼きて行春の曇のふるふ昼つ方あはれ
(きぎす) (ゆくはる)(くもり)(ひる)(かた)
とカナが振ってありました
雉子(きぎす)は雉の改まった言い方らしいです きぎすだといい表現がありましたよ
焼け野の雉夜の鶴 雉子は住んでいる野原が焼かれたら自分の命を犠牲にしても子を守る、
冷える夜に鶴は自分の羽で子を温める というふうに子を思う親の情の深さ
を言っています
知らなかった事を知るって楽しいですよね
あの人とあの人、あの事とあの事が繋がったりするとワクワクがたまりません
そして自分の中にある常識も非常識だったりする事も・・・
日々・・・勉強です
「モツ」は皮やレバーなど色々な部位が集められてるみたいですね
焼き鳥の時は、キュウリにお味噌つけて食べることが多いのでポケットに持参します
雉子と言えばきびだんごですよねっ
他に雉子を詠んだのにこんなのもあります
はつかなる茂みがありて雉子飛ぶかかる機縁もわれに親しき
茂吉には兄と弟がいたそうですが、次々養子に出されたそうです
お母様は寂しかったでしょうね 全部坊主の仕業でしょうか
とっても信心深いお父様だったようですから
岩見沢がどこかわからずにググったら北海道でした 当たり前か笑
ナンコツと手羽とレバーをお願いしたいです(^<^)
隣の寺の坊主を叱らないといけませんが、坊主のおかげで茂吉の歌を味わえます
雉を食べてみたくなりましたが、人形町や浅草橋で焼き鳥を食べることができそうです
先日、岩見沢の三船という焼き鳥屋さんに行ってきましたが、絶品でした