Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④  


こんばんは!10日(金)は、近畿や東日本から北日本の

広い範囲で雨が降るでしょう。
雷を伴って降る所もありそうです。
ただ、西から次第に天気は回復するでしょう。
その他の地域は概ね晴れる見込みです。

駿河湾&富士山
大岩壁に挑む
 クライマーたち
大岩壁の頂

             海底火山が生んだ景観
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                伊豆三山

〇ガイド 鈴木達志さん

静岡の隣り、神奈川県に生まれ育った鈴木達志さん。
高校生の頃岩登りに夢中になり、伊豆にも足しげく通うように。
そしてついにはこの地に移住。
現在はガイドとして活動をしています。

*撮影:11月下旬

前回は城山に到着した所までの紹介でした。
今回はいよいよ伊豆三山最後の最高峰であります葛城山を目指します。

〇城山(じょうやま)(342m)

二つ目の頂、城山。
標高342mです。

先程下から眺めたロッククライミングの大岩壁に行ってみることに。

「さぁ見てくださ~い、この絶景です。
 280mの大岩壁の一番の高い所にいます」

海底から隆起した後、削り取られ硬い部分だけが残った巨大な岩。
その高さは実に280mに及びます。

〇葛城山

いよいよ三つ目の頂、葛城山(かつらぎやま)へ。

「ここには~大きな岩がですね~七つ並んでる。
 ここをですね、七つ石(ななついし)っていいま~す」

〇七つ石

「これも海底火山の隆起した所の名残りですね~」

この岩達も海底から出てきたんだ~?

「こちらが竜神岩(りゅうじんいわ)ですね~」

〇竜神岩

高さ20ある竜神岩。
これも海底にあったものです。

よく見ると~、岩が板状に割れています。

「溶岩が冷えてゆっくり固まる時にですね~、パリッと割れるんですね~。
 板が積み重なってるように見えることからですね。
 板状節理(ばんじょうせつり)、板状の摂理と、え~、呼ばれております」

〇板状節理

この摂理と呼ばれる規則性のある割れ目が、
龍の鱗のように見えることから竜神岩と名付けられました。

                 節理
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              規則性のある割れ目

〇龍神岩

「あっ、黄色の絨毯が見えてきましたね~。
 は~い、イチョウですね~」

                イチョウ
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                 銀杏

「まぁ~綺麗な色です。
 この今の時期、山に色が無い時にね、
 この黄色い色って特に目立ちますよね~?」

はい。

「はい、この木はイロハモミジですね~」

               イロハモミジ
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               いろは紅葉

「まだあの紅葉しきってない緑の部分と赤い部分の斑でね~。
 グラデーションが出来ていて、とても綺麗ですね~」

う~ん、ほ~んとだ。

「陽が射してきましたね~。
 山頂までもう少しです」

「見えてきましたよ~。
 は~、いやぁ~、はい、伊豆三山最後の一座ですね。
 え~、最高峰の葛城山です。
 本当に長い距離ありがとうございました」

〇葛城山(452m)

こちらこそありがとうございました。

「私達の、え~ゴールを祝福してくれるような富士山が待ってましたね」

〇富士山(3776m)

標高3776m、日本一の山富士山。
すっかり冬化粧です。
左に目をやると、南アルプスの山々。

〇南アルプス

第3位 間ノ岳     第2位 北岳
    3190m       3193m

富士山に次ぎ二番目に高い北岳。
そして三番目に高い間ノ岳。

   ③     ②               ①
   ↓     ↓

「ワンツースリーの三座がね、ここで見ることが出来るんですね~」

〇ガイド 鈴木達志さん

「この伊豆三山は500mにも満たない低山なんですが~、
 三山それぞれダイナミックな眺望をあったと思います。
 一番大きな特徴は海底火山であたっていうことでしょうかね~。
 え~、海底火山が隆起した、え~大きな岩の上を歩くコースね。
 え~、そういうコースはなかなか、あ~、歩けないんじゃないですかね~。
 是非来ていただきたいそんな山です」

海底火山から生まれた伊豆三山。
悠久の時に思いを馳せながら、その多彩な景観を堪能した山旅でした。

旅のスタートは伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅からバスで30分。
三津長浜の港でガイドの鈴木さんと待ち合わせでした。
三津長浜の港を出発。
もう後が発端丈山の山でした。
まず生け垣が出てきましたが、こちらはマキノキという常緑の針葉樹でした。
風を通しにくく、且つ潮風にも強いそうです。
集落を抜けますといよいよ山道へ。
こちらには珍しいお茶の花が咲いていました。
お茶栽培はやられている農家さんは養分取ってしまうそうで、
葉っぱによろしくないということで花は摘まれてしまうそうです。
道が険しくなってきました。
ここが一番の急登だそうです。
一気に200mぐらい登りました。
こちらからは日本一水深が深い駿河湾と日本一高い富士山が
この風景の中に同時に見れました。
伊豆三山一座目の発端丈山に到着しました。
西には駿河湾が見えました。
そして、城山の登山口に到着です。
ここには意外な看板がありました。
読売巨人軍長嶋茂雄ランニングロードです。
何と長嶋茂雄さんがトレーニングをした場所です。
それも走って登られたそうで凄いですね。
登り始めてすぐ、海底火山との繋がりを感じさせる場所に。
石丁場と呼ばれます伊豆石を切り出した所です。
この伊豆石は慶長年間の江戸城改修建築工事、
明治時代になりますと国会議事堂にも使われたそうです。
長嶋さんはここを走って30代の7年間冬場の自主トレを
この地で行っていたそうです。
そしてロッククライミングルート?がありました。
ロッククライマーの方達も入山なさるそうです。
この岩の壁の高さは280mあるそうです。
海底火山がドーっと隆起をして出来たそうです。
こちらの城山は首都圏から近くて、アクセスがとても良いそうで、
色んな所からクライマーさん達が集まってトレーニングをするそうです。
ガイドの鈴木さんも70年代ぐらいから入り始めておられ、
毎週のように通っていたそうです。
高所作業用の下降器を使いまして、岩の壁を下って行きました。
二つ目の頂、城山を目指し森の中を進んで行きました。
ここはもう一面の苔に覆われていました。
マメヅタという名前のシダ植物です。
樹木や岩に茎を合わせ、くっついて生活をするそうです。
標高は300mを超えました。
城山上部のエリアです。
ここは海底火山が隆起してできたそれの一番トップの部分です。
こちらにはウバメガシが生えていました。
城山は海から離れていて本来は生息に適していないそうです。
考えられる理由はここが隆起する時にまだ付近は海だったそうです。
つまり海水があったという名残りです。
そして最後のひと登りです。
間もなく海底火山だった頂に到着です。
伊豆三山二座目の城山に到着でした。

一番目の発端丈山へはマキノキやお茶が。
二番目の城山には長嶋さんがトレーニングをした所や石切り場、
そしてクライマーさん達のトレーニングの所。
三番目の葛城山は七つ石、龍神岩、イチョウやイロハモミジの美しさ。
三山それぞれから海底火山の隆起の凄さを感じました。








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