最初のルパン三世は視聴率6%だった。
- カテゴリ:アニメ
- 2023/03/03 08:00:52
https://youtu.be/t7Q7T6kvn60?t=332
監督 大隅正秋は大人向けのアニメを作ろうと意欲的に取り組んだが視聴率が悪いと怒られ仕事を放り出してアニメスタジオに来なくなってしまう。
大隅正秋は「これでTVアニメ ルパン三世は終わったな」と勝手に結論を出していた。
仕事はAプロダクション宮崎駿、高畑勲等が引き継ぐことになったと言うのでスポンサーに挨拶に行くと
「視聴率が悪い」と頭から批判されまくる。
いや、1話~6話、9話、12話は大隅正秋監督が作ったものでして、という言い訳すら許さないスポンサー。
宮崎駿、高畑勲は「俺たちがルパンのアニメを作ったんじゃないよ」と思ったことだろう。
7話、8話、10話、11話、13話~23話は、まだ作ってなかったから、ここから路線変更するしかない。
まだ放送していない9話、12話の殺害シーンは気絶するシーンに描き変えるなどしてソフト路線を維持した。
一部のマニアは大隅正秋監督が作った1話~6話、9話、12話こそが真のルパン三世のアニメだと評価していた。
ともかくTVアニメ ルパン三世は低視聴率のまま終わった。
1972年当時、テレビ局は安く放送できるTVアニメを求めていた。
低視聴率のルパン三世は放送権料が安いからと何度と無く再放送が繰り返された。
そのしつこい再放送で大人もルパン三世を見るようになり、ルパン三世のアニメって面白い、という認識が広まった。
大隅正秋監督が目指した大人向けアニメという企画はようやく報われたのだろう。