Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③     


こんばんは!11日(水)は、西日本や東日本から

北日本の日本海側は概ね晴れますが、
東日本から北日本の日本海側では雲の多い天気となって、
所によりにわか雪やにわか雨がある見込みです。
南西諸島は晴れ間もありますが雲が広がりやすく、
所によりにわか雨があるでしょう。

癒やしの森
秋めく
 山の彩り
奇妙な岩太平洋と日本海に注ぐ
 2つの水源


             中央分水嶺の山を行く
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              赤坂山 大谷山

〇森林インストラクター 谷口良一さん

谷口さんは自然の豊かさや森の楽しみ方を伝える森林インストラクター。
幼い頃から地元の山々に親しみ、
現在は学校登山などで子供達を山に案内しています。

*撮影:10月下旬

前回は開けた場所に出た所までの紹介でした。
今回は開けた場所の紹介から始めます。

〇武奈(ブナ)の木平

「ここは武奈の木平(ぶなのきだいら)の休憩所です。
 こっから赤坂山の山頂をちょっと見られるので、あっちですね~」

え~、どこだろう?

〇赤坂山

見えた~。
今日最初に登るピーク、赤坂山だ~。

傾斜がきつくなってきた。

「足元が悪いのでちょっと気をつけてくださいね」

は~い。
確かに歩きにくい。
よいしょっと。

「あっ、ここにキノコがありますね|。
 ナラタケですね。
 美味しいキノコですよ」

〇ナラタケ

これっどうやって食べるんですか?

「あの味噌汁とかそんなものに入れて、食べるんが美味しいと思います、はい」

よく似た毒キノコも多いから気をつけないと~。

森の木々も色付き始めてる~。

「これはシラキですね~。
 よく紅葉してますね~」

〇シラキ

赤い葉と青い空のコントラストが鮮やか~。
まさに秋の装い。

「この辺りは一帯ブナの森になりますね~」

ブナの葉も穂香(ほのか)に黄色に。

移りゆく季節を感じながら一歩一歩進んで行く。

「道が平坦になってきたので峠までもう少しですね」

あっ、道が分かれてる。

「ここが峠になります。
 ここ左行くと大谷山になるんですけども、
 今回はあのまずこちら赤坂山の方ね進みたいと思います」

    大谷山             赤坂山

     ←               →
      ┃             ┃
       ー           ー
        ┃         ┃
         ー   〇   ー
            谷口さん

秋の風が爽やか~。

「あれが赤坂山山頂ですからもう少しです。
 ねっ、この辺りはもう尾根の方に上がって来てますので、
 大きな木が無くって、え~芒(すすき)の草原が広がってます」

風に靡(なび)く芒の穂。
芒の大海原を行(ゆ)く。
秋晴れ~、最高の登山日和です。

歩き始めて2時間半、最初のピーク赤坂山に到着。

〇赤坂山(824m)

「はい、お疲れ様です。
 赤坂山山頂です」

「あれが琵琶湖です。
 綺麗でしょ?」

〇琵琶湖     670㎢

面積670平方キロメートル。
何と東京23区がスッポリと入る大きさです。

〇東京23区   622㎢

ここで山旅スケッチ。

<山旅スケッチ>
 日本海と琵琶湖を結ぶ峠道

赤坂山のすぐ近くに峠を越える石畳の道があります。
日本海から続くこの道。
塩や海産物が運ばれていました。

〇馬頭観音

道の脇にある馬頭観音。
荷物を運ぶ牛や馬の無事を祈り、江戸時代に建てられました。
赤坂山の麓には平安時代の製鉄所の跡があります。

〇マキノ町清哲遺跡群

この一帯では鉄鉱石が採掘されていました。

「ここ大体奥行き9m程あるんですけども、
 この山の方で採れる鉄鉱石を溶かす為の炭を、
 お~焼いていた場所になります」

製鉄の技術は大陸から渡ってきた人たちが伝えたといわれています。

「この辺りにも、あの製鉄のした時の、お~鉄屑(てつくず)が落ちてるんです」

近くの森では今も1200年前に造られた鉄屑を見つけることが出来ます。

〇日本海

日本海と琵琶湖をつなぐ峠道。
この道が豊かな暮らしを齎(もたら)したのです。

〇琵琶湖

「じゃあ今日のハイライト。
 日本海側と琵琶湖の水源を見に行きます。
 じゃあ行きましょうか?」

目指す大谷山とは反対方向。
日本海と琵琶湖に注ぐ水源へと向かいます。

                   水源
            赤坂山    ☆
                 △   ☆
               △     水源
              大谷山

途中に絶景ポイントが。

「はい、明王(みょうおう)の禿(はげ)にやって来ました」

〇明王の禿

「長い間に花崗岩が風化されて、
 こんな奇岩が見られるような所になったんです。
 あれはね~、あの~、モアイ像とかマントヒヒとか、
 そんな風にみんな言ってますけどね」

〇モアイ像 マントヒヒ

子供達が見たら喜びそう。

そしていよいよ中央分水嶺にある水源へ。

「足元が滑りやすいので気をつけてください」

はい。

まずは琵琶湖に注ぐ水源。

「ここが琵琶湖側の水源になります」

この水が琵琶湖に~?

「この水はこれから琵琶湖に流れて。
 そしてから淀川。
 そしてから130kmおいて太平洋に流れる」

ゴールは遥か太平洋。

続いて日本海に注ぐ水源へ。

歩くこと15分

「ここは福井県側の水源になります。
 ここから、あの日本海の方に水が流れて行きます」

日本の背骨、中央分水嶺。
二つの水源がまさに隣合わせです。

「こんなにあの人里近い所にね、日本の背骨っていわれる中央分水嶺があって、
 それにしかもね、太平洋に流れる水源と日本海側に流れる水源が
 こんなに近くにあるって所はあんまり無いと思うんですよね~」

中央分水嶺を進み、大谷山へ。

見晴らし最高。

〇大谷山

「これ登ればもう大谷はすぐです」

結構急な登り。

出発して6時間半

今回は大谷山に到着した所までと致します。
次回はいよいよ大谷山から見える眺め等の紹介から始めます。








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