Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②     


こんばんは!10日(火)は、北日本から東日本の日本海側では雪が降り、

所により雷を伴うでしょう。
また、風が強まりふぶく所もある見込みです。
西日本の日本海側は明け方頃までは雪や雨が降り、
所により雷を伴いますが、次第に晴れ間が広がるでしょう。
北日本から西日本の太平洋側は概ね晴れるものの、
東北から関東甲信の山沿いでは所により雪が降る見込みです。
南西諸島は晴れ間もありますが、雲の多い天気となるでしょう。

癒やしの森
秋めく
 山の彩り
奇妙な岩
太平洋と日本海に注ぐ
 2つの水源

             中央分水嶺の山を行く
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              赤坂山 大谷山

〇森林インストラクター 谷口良一さん

谷口さんは自然の豊かさや森の楽しみ方を伝える森林インストラクター。
幼い頃から地元の山々に親しみ、
現在は学校登山などで子供達を山に案内しています。

*撮影:10月下旬

前回は大きな木があります所までの紹介です。
今回は大きな木の紹介から始めます。

〇三本杉

「これは大きな杉なんですけど」

ん?どうしたんですか?

「杉っていうのはね、あのアルファピネンっていう成分があって、
 それがね、あのストレスを解消したりとか、
 いうので凄く、あの~リフレッシュ出来る効果があるんです」

アルファピネンって森林浴の癒やし効果を代表する成分なんだって。

「ここにまあるい葉っぱ。
 これが桂(かつら)の葉っぱなんですけど」

〇カツラ

これにも癒やし効果が?

「キャラメルっぽい、そしてから醤油っぽい香りがすると思うんですけど、
 これはね~、マルトールという香りで、こんな甘い香りがしてるんですよ。
 これも凄く体をリラックスさせてくれますよね」

森を歩いているだけでリフレッシュ出来そう。

どこからか潺(せせらぎ)が聞こえる。

わっ、沢だ。

「はい、調子ヶ滝(ちょうしがだき)に到着です」

〇調子ヶ滝

わっ、凄い勢い。

「高さは13mでそんなにね高くないんですけども、
 でもこのマキノの、お~田畑を潤してきた凄く大切な滝なんです」

へぇ~、そうなんですか~。

「この滝の上で雨乞いの神事が毎年8月に行われるんです~。
 大正時代には大きな干ばつがあって~、
 その際にここでね、あのお願いをしたらですね。
 あの雨が降ったということで、え~、雨乞いの神事が行われています」

小さな滝だけど麓の人達の願いを一心に背負っているんですね~。

赤坂山に向かって登山道を登って行く。

「ここに赤い実がありますね」

ん?

「これ、サルトリイバラといいます」

サルトリ?

〇サルトリイバラ

猿がこの実を採るってこと?

「棘がいっぱいあるので、この棘に猿も引っ掛かるっていう」

〇サルトリイバラ
 猿捕茨

「あっ、猿が採るんじゃなくて、猿を捕るってことか」

「あっ、ここには黒い実ですね~」

〇ヒサカキ

「これはヒサカキ。
 仏壇の方にこれを挿して使ったりしますけどね」

神棚 → サカキ
仏壇 → ヒサカキ

谷口さんの地元では神棚にはサカキを。
仏壇にはヒサカキを供えるといいます。

「鳥がいますね」

え~、どこ~?

コッココココ、コッ♪

あっ、いた。

コッコッココ、ココココココ♪

ココココ♪

〇アカゲラ
 赤啄木鳥

アカゲラ、啄木鳥(きつつき)の仲間です。

なだらかな道が続く。
家族連れでもの~んびりと楽しめそう。

「ここにセンブリがありますね。
 センブリの花も可愛いですよ」

〇センブリ(白色のお花で紫色の筋が入っています)

夏の終わりから咲き始めるセンブリ。
確か薬草ですよね~?

「この葉っぱをちょっと噛むと凄く苦いんですけど、
 胃の薬になるということで、
 千回、あの煎じてもまだ苦みが残ってるというので、
 センブリっていう風にいいますね」

〇センブリ
 千振

千回煎じても、まだ苦いんだ~。

〇リンドウ(紫色のお花)
 竜胆

こちらも薬草として知られるリンドウ。
秋を代表する花で、晴れた日にだけ花を咲かせます。

〇アキノキリンソウ(黄色のお花)
 秋の麒麟草

同じく秋の花、アキノキリンソウ。

森の秋を楽しみながらゆっくりと進んで行く。

「あっ、ドングリが落ちていますね~。
 大体標高の450mぐらいで、
 あのコナラの木からミズナラの木に変わっていくので、
 この辺りはコナラのドングリとミズナラのドングリも
 見られるっていう所ですね~」

ここで山旅スタイル。

<山旅スタイル>
 ドングリの見分け方

〇ドングリの見分け方

子供達に大人気、ドングリの見分け方教えてもらいましょう。

「ドングリっていうのは基本的にはブナ科の、
 お~、実のことをドングリっていってますね」

〇ドングリ=ブナ科の実

この辺りには何種類くらいあるんですか?

「大谷山と赤坂山では大体基本的なもの4種類です」

 〇         〇       〇       〇
アベマキ      コナラ    ナラガシワ    ミズナラ

「アベマキ、コナラ、ナラガシワ、ミズナラの4種類があります」

見分けるポイントは?

〇Point①形

「まずは形を見るんですけども。
 アベマキは形が丸いのと、あと帽子、ベレーボー見ていただきますと、
 イガイガのように出てるので、それでアベマキを見分けることが出来ます」

           アベマキ 丸い イガイガの帽子

〇Point②大きさ

「次はね大きさで見るんですよね。
 小さいのがコナラ」

コナラ
小さい

確かに大きさが全然違う。
コナラは2cm程です。

ナラガシワ ミズナラ

「そしてあと2種類はよく似てるんですよね」

〇Point③帽子

「そうした時にこの帽子を見てもらうと、ナラガシワは浅いベレー帽。
 ミズナラは深いベレー帽」

        ナラガシワ          ミズナラ
       深いベレー帽        深いベレー帽

これなら覚えられそう。

秋の森のドングリ拾い、家族みんなで楽しんでね。

歩きやすい道が続く。

開けた場所に出た。

今回は開けた場所に出ました所までと致します。
次回は開けた場所の紹介から始めます。





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