Nicotto Town


アザミのつぶやき


「トム・ゴードンに恋した少女」

スティーブン・キングの「トム・ゴードンに恋した少女」を読みました。

青春のラブロマンスかと思いそうなタイトルですが、全然違います。
母親、オタクっぽい兄と自然公園に遊びに来た少女が、トイレを催して森の中に、でも遊歩道から見られると恥ずかしいので、さらに森の奥に入ったら、帰り道がわからなくなり、・・・

そう、山梨のキャンプ村で小学生の女の子が行方不明になったあれと全く同じようなお話。どんどん森の中でまよってしまって、なんと9日間も森の中を、草や木の実を食べたり、下痢や嘔吐に襲われたり、このあたりはものすごくリアルで、切なくなります。
どうやって生き延びたかが、MLB、ボストン・レッドソックスのリリーフ投手トム・ゴードンになります。この投手のファンで、少女は幻のトム・ゴードンと会話しながら、彼に支えられ、心が折れるのを寸前で踏みとどまって、ギリギリのところで、ぼろぼろになりながらも生還を果たすというお話。

これ児童書です。大人向けではありません。子どもが読むより、大人が読む方が心に突き刺さります。実際、山で子どもが行方不明になって、白骨化して遺体の一部が見つかったなんて事件も、よく知っているから。

中学生くらいの国語の教科書にこの一部を掲載しろよって気がする。子どもには読ませないと!!




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