Nicotto Town


そこに無いなら無いですね


としこしそば

今日は年越しそばを食べに行きました。

去年まではなんとか足の悪い母も連れていけたけど、今年からは父と2人。

母はまだ杖をつきながらなんとか歩けるっちゃ歩けるけど、ものすごく遅いので連れて行ったら日が暮れそうなのと、頻繁に転倒するので、連れていくことは困難。
とくに年末は病院もあいてないので、怪我をされては困る。

昨日、スーパーには母を連れていったのだが(家から歩いては行けないので父に車を出してもらって)、買い物をしている最中に疲れてしまったのか、たまたま調子が悪くなったのかわからないが、
買い物を終えて車に戻ろうとしていた時、急にいつもよりもーっと歩くのが遅くなり、私と父2人がかりでなんとか車まで連れていく・・・ということがあった。

これでは明日一緒に蕎麦屋に行くのは無理だね・・ってことで父と2人で行くことになった。

大晦日なので母の昼ご飯もお蕎麦にしようと、私と父は少し早めに店に行き、帰りに母用の蕎麦を買っていったのだが・・
家に帰ったらカップ焼きそばを食べようとしている母がいた。

正直、そんなことだろうと予感はしていた。

当然、前日に「明日はお蕎麦を買ってくるから」とは言っていたが、認知症の母に「いつもとちがう行動」ができるはずがなかった。

こういうとき、なんでそういう行動に至ったのか考えるのが結構好き。

認知症だからお腹がすいたら我慢ができないのかもしれない。
きょうが大晦日ということを理解してないのかもしれない。
大晦日を理解してても、蕎麦を食べることを理解してないのかもしれない。
体がおぼえている行動しかとれないのかもしれない。

母は昼ご飯を自分で用意するとなると、いつもカップ焼きそばを食べるから、「体が覚えてる行動しかできない」が一番ありえる気がする。

カップ焼きそばが好きだから食べてるというより、体にしみついた行動しかできないのだろう。
カップ蕎麦を与えても、間違ってお湯を捨てるかもしれない。

あと、おせちに伊達巻卵や蒲鉾を用意したら、伊達巻卵は母がすべて独り占めしていた。

最近の母はとにかく甘い物を食べる。どら焼きや今川焼やバームクーヘン。前は食べることのなかった甘ったるいミルク系のアイスなど。

これも認知症だなあと感じさせることの1つ。
認知症になると味覚もわかりづらくなるので、甘い物を欲しがる人が多いと聞いたことがある。

母もおなじで、かまぼこなど薄味のものは味がわかりづらく美味しく感じず、甘い伊達巻等ばかり欲しがるのだろう

あと、母は食事を待つこともできない。
食事は家族みんなそろってから…特に大晦日やお正月には挨拶をしてから食べるのが今までのやり方だったが、母はご飯が用意されたらさっそく着席し、醤油を刺身に垂らし、何も言わずに食べ始める。

正月に限らずいつもそんな感じ。
飯が目の前に準備されれば、まっさきに食べ始める。

この前あったことだが、父方の親戚が送ってきてくれたケーキだって、受け取ったら父には一切報告せずに、真っ先に自分が食べる。しかも半分も。
これには正直ドン引きしたが・・・。。
(親戚が送ってくれたタイミング的に考えても、父への誕生日ケーキのつもりだったとおもう)

犬すら「待て」ができるのに・・と思わずにはいられないが、認知症ならしょうがないのだ。病気なのだから。

悪意などなにもない。目の前においしそうなものがあったから食べた。それだけのこと。鳥が柿の木を見つけて実を啄むのと同じ。

いろいろと、やれやれとおもった大晦日でした







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