日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/12/27 00:36:14
こんばんは!27日(火)は、北日本から東日本の日本海側では雪や雨が降り、
所により雷を伴う見込みです。
北日本から東日本の太平洋側は山沿いでは雪の降る所もありますが、
平野部は概ね晴れるでしょう。
西日本の太平洋側は晴れますが、
日本海側では所によりにわか雪やにわか雨がある見込みです。
南西諸島は雲が広がりやすく、所によりにわか雨があるでしょう。
錦秋
檜尾尾根
爽快
稜線歩き
そそり立つ
岩の頂へ
紅葉の尾根をたどり白き岩峰へ
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中央アルプス 空木岳
*この番組は2021年1月に放送したものです
〇ガイド 若林翔さん
北海道出身の若林翔さん。
日本アルプスで登山ガイドをするため、8年前長野県に移り住みました。
大学で生態学を学んだ若林さんは山の自然に詳しい狩猟も行うガイドです。
*撮影:10月上旬
前回は幻想的な夜が更けていくところまでの紹介でした。
今回は中央アルプス・トレラン大会の紹介から始めます。
<山旅スケッチ>
中央アルプス・トレラン大会
*映像提供 中央アルプス・スカイラインジャパン大会事務局
2019年7月7日
2019年度、中央アルプスで山岳トレイルランニングのレースが行われました。
県内外の600人ものランナーが大自然の中を駆け抜けました。
この大会を運営したのは、地元駒ケ根市で生まれ育った
後藤哲也さんらのグループ。
〇中央アルプス・スカイラインジャパン大会事務局
実行委員長 後藤哲也さん
廃道同然だった山道を整備し、急斜面には階段を設置するなど、
コースを作り大会を実現させました。
*写真提供 駒ヶ根市立赤穂公民館・博物館
〇大正14年7月26日
西駒登山マラソン全国大会
中央アルプスには日本のトレランの先駆けともいえる歴史がありました。
大正14年に全国から100人を超す選手を集め、
マラソン大会が開かれたのです。
⁂映像提供 駒ヶ根市立赤穂公民館・博物館
〇昭和33年7月
駒ヶ根登山マラソン大会
中断ののち、昭和30年代に7回開催された登山マラソンは
現在のJR駒ヶ根駅をスタートし、木曽駒ケ岳を極めるというもの。
標高差2300m、37kmを走る過酷なレースでした。
中央アルプスの素晴らしさを体感してもらいたい。
後藤さん達はトレランという形で大会を復活させたのです。
「沢山の人にも来てもらいたいし~、
地元の方でも「そんな所行ったことが無いよ」とかっていう方、
沢山いらっしゃって、もう一度山で遊んでもらいたいなと思います、はい」
*映像提供 駒ヶ根市立赤穂公民館・博物館
時代を超えて受け継がれた夢が、中央アルプスを駆け抜けて行きます。
2日目
午前7時、避難小屋を出発。
まずは檜尾岳を目指します。
歩くこと30分
〇檜尾岳(2728m)
「はい、檜尾だけに着きました。
ここがあの、中央アルプスの主稜線になります~。
今度あの登って来た方を見てみてください」
「あちらですね~」
〇檜尾避難小屋
わぁ~、昨日泊まった山小屋がまあるい屋根の上にポツンと。
佇(たたず)まいが素敵だな~。
「そうですね~、絵になりますね~。
厳しいだけじゃなくて、まぁ優しさも感じられるそんな場所ですかね~」
ここからは主稜線を進む。
幾つもの峠を越えて南へ。
目指すは空木岳の頂。
や~、それにしても昨日の道と全然違う。
ゴロゴロした岩場が続くな~。
「そうですね~、この白い岩が花崗岩になります」
〇花崗岩
中央アルプスはかつてこの辺りにあった火山が隆起して出来た山脈。
長い年月をかけて浸食され、荒々しい姿になったそうです。
「まぁ今日はこんな、え~、登る箇所も結構ありますので、
なるべく段差の低い所を上がって、足を疲れさせないようにしてください」
はい。
この辺りの斜面も紅葉してますね~?
「まぁ特にこの辺りはね、風が避けられるいい環境なんでしょうね。
沢山群生してますね~」
色もカラフルだな~。
「え、左側こちらチングルマになります。
まぁ紅葉した葉っぱも種も綺麗ですね~」
〇チングルマ(葉の色は褐色)
いい色、種の形も面白い。
「これなんかもオヤマリンドウという花ですけど、
ちょっと渋い色合いでこれも何かいいですね~」
〇オヤマリンドウ(赤紫色の葉)
オヤマリンドウは夏の終わり頃に紫色の花を付けこんな色に紅葉するそうです。
「ちょっとこちらを見てくださ~い。
これあの~、植物の種なんですけど、この形可愛くないですか?」
ほんとだ、クルッと丸まってる。
〇タカネグンナイフウロの種
「この~植物がタカネグンナイフウロですね~。
あの~横から見るとシャンデリアのようなそんな形に見えると思うんですけど」
確かにシャンデリアみた~い。
おっ洒落~。
〇ウラシマツツジ(赤色のお花)
険しい岩場が続く稜線でオアシスのような場所。
ほっとする。
〇シラタマノキ(白色の苺の植物)
小屋を出発して2時間
〇熊沢岳(2778m)
「はい、熊沢岳(くまざわだけ)に到着しました。
じゃあこちらへ行きましょう」
「はい、正面を見てください。
さらに大きくなった空木岳が聳えています」
〇空木岳
一段と迫力が増した。
「あ~、格好いいですね~。
あの空木岳から稜線一つ挟んで、
その先に空木岳と同じぐらい大きな山が見えています。
あれが南駒ケ岳という山ですね~」
今回は南駒ケ岳が見えました所までと致します。
次回はいよいよ空木岳山頂を目指します。