日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/12/03 00:56:21
こんばんは!3日(土)は、北海道から東北の日本海側では雨が降り、
所により雷を伴うでしょう。
東北の太平洋側から九州にかけては晴れる所が多いものの、
北陸では午前中を中心に所によりにわか雨や雷雨がありそうです。
南西諸島は雨が降り、雷を伴って激しく降る所もあるでしょう。
命のしずく
朝露
絶景が伝える
海の証し!?
長く険しい
山岳信仰の道
修験の道 はるかなる峰へ
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戸隠連峰 高妻山
〇登山ガイド 渋沢暉さん
幼い頃から山に親しみ、登山ガイドを養成する専門学校を卒業。
仕事は勿論休みの日も山へ出かけているんだとか。
*撮影:9月中旬
前回は一不動の祠までの紹介でした。
今回は戸隠連峰が山岳信仰の山であることの紹介から始めます。
<山旅スケッチ>
はるかなる修験の道
戸隠連峰は山岳信仰の山として有名です。
平安時代からその名は全国に知られ、大勢の修験者が訪れました。
〇戸隠山
その中心を成したのが戸隠山です。
山頂直下は断崖絶壁。
〇蟻の塔渡り(ありのとわたり)
蟻の塔渡りと呼ばれる目も眩(くら)むような難所が待ち構えます。
それに対し高妻山は長い道のりそのものが修業といわれていたそうです。
その修業の道を辿(たど)って行きます。
「じゃあ行きましょう。
これからはずうっと尾根道ですね」
高妻山の山頂までは石の祠が10個あります。
「は~い、ここが二釈迦で~す。
ずうっと森ん中歩いて来ましたけど、
ここはとっても展望がいいとこなんですよ。
登って来た牧場が見えてますね~」
あそこから来たんだ~?
「今僕が住んでる信濃町(しなのまち)が見えてますね。
近くに好きな山がいっぱいあるんであそこに住んでます」
〇信濃町
「高妻山、朝早く起きないと駄目ですけど、昼頃までゆっくりしてる時はまぁ
飯縄山(いいづなさん)とか斑尾山(まだらおさん)とか、
登りやすい山もあるんで、いいとこです」
〇飯縄山
〇斑尾山
渋沢さん、ほ~んとに山が大好きなんですね~?
「は~い、三文殊到着ですね~。
石の祠はちょっと頭だけ出てますね~」
ほとんど埋まってる。
「木が倒れたり、土が流れたりして、こうやって埋まってきちゃうんですね~」
〇五地蔵山
「こっから目指す五地蔵山(ごじぞうさん)がよく見えてますね~」
何だか登山というよりピクニックをしているみた~い。
「凄い穏やかな雰囲気で気持ちいいですもんね」
「ここが五地蔵山ですね。
5個目の祠がある所です」
10個のうちの半分まで来たんだ~。
修業の道というけど、登りやすかったな~。
「ですけど、まだまだこの先が長いんで、ここでしっかり休憩していきましょう」
五地蔵山から高妻山へ。
深田久弥はかつてこう語っていました。
二つのコブを越えて
高妻山への長い登りは急峻で
実に辛かった
ここからはアップダウンの連続。
まずは下り。
「また次のコブが出てきました」
そして登り。
「でも登りは急がず息が上がらないペースで登って行きましょう」
「登りになると急に暑くなってきますよね~?」
はい、体がポカポカしてきました。
「で、ここが七薬師(しちやくし)ですね。
七薬師到着です。
ここはいっつも涼しい風が吹いているんですよ」
うん、確かに草が揺れてる。
「いつも谷の方から冷たい風が吹き上げて来てます。
風もヒンヤリしてて、元気出ますね」
ほんと、気持ちいい~~~。
「まだガツンと下りますから」
「んふっふっふ~ふ~、んっふっふふ~♪
んっふっふっふ~♪
ふ~ふっふっふ~♪
ふっふっふっふっふ~♪」
「ガスもかかって何かいい雰囲気ですね。
修業の道っぽいですね」
「はい、ここが高妻山山頂までの10個の祠のうちの8つ目ですね」
〇八観音
「八観音(はちかんのん)です」
もう一息ですね?
「それがもう少しじゃないんですよ。
こっからが9、10と大変な所があります」
そ~んな、笑顔で言われてもピーンとこない。
「はっはっはっ。
9まで行って、見てもらえば分かります」
じゃあ行きましょう。
「はい、9まではすぐ近くなので」
〇九勢至
「はい、九勢至(きゅうせいし)に到着で~す。
そして高妻山が間近にドドーンと見えてますね~」
〇九勢至
9つ目の祠、九勢至。
実はここからが最大の難所。
標高差300mの急登が待ち受けます。
ここで登頂を断念する人も少なくありません。
渋沢さんもその一人でした。
「学生の時にトレーニングで55kg背負ってずっと上がって来たんですけど、
ここでちょっとこの登りを見て、もう無理そうだな~と思って家に帰りました。
今までアップダウンがあって、少し休めてた部分もあるんですけど。
こっからはもうぐうっと登るんで、
最後は真っ向勝負で焦らずゆっくり行こうと思います」
真っ向勝負?
「はい。
じゃあ行きましょう」
いよいよ最大の難所へ。
「大変だけど、まぁそれが醍醐味というか辛いのも含めて山登りなんで、
いつも楽しんでます」
長く険しい修行の道。
お~、ゴツゴツしてきた~。
今回は最大の難所にかかって来ました所までと致します。
次回はいよいよ高妻山山頂を目指します。