日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/11/28 01:01:07
こんばんは!28日(月)は、北海道は曇りや雨となるでしょう。
東北から西日本は概ね晴れますが、
夜は東日本から太平洋側を中心に雨となる所がありそうです。
南西諸島は雨となる見込みです。
澄み渡る支笏湖ブルー
神秘的な❝苔の回廊❞
生き生きとした自然
噴煙をあげる
溶岩ドーム
❝苔の回廊❞と❝活火山❞
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北海道 樽前山
〇登山ガイド 佐藤瑞季さん
両親が山好きだった佐藤さん。
一歳の頃から樽前山に。
そして何度も登るうち、樽前山の虜に。
その魅力を伝えたいとガイドになりました。
*撮影:8月上旬
前回は支笏湖が見えてきたところまでの紹介でした。
今回は支笏湖ブルーと清流についての紹介から始めます。
<山旅スケッチ>
支笏湖ブルーと清流
支笏湖ブルーを楽しむのに最近人気なのが~、カヌーを利用した観光ツアー。
透明度の高さを間近で実感。
さらに陸からでは見えない景色を味わえます。
「おっ、ちょっと山が見えてきたね。
対岸の方は道路が全くないんでね、
人が来ないから水の色かなり綺麗だったりとか~。
水を綺麗に保つって凄く難しくて~、
周囲の山だったり森をどう守っていくかっていうところが凄く大事になるんで」
支笏湖から流れ出る清流、千歳川(ちとせがわ)。
〇千歳川
ここに珍しい水草が生えています。
「ここに一つ花咲いてますね~、この下ね~。
チトセバイカモかな?」
〇チトセバイカモ
千歳梅花藻
ここ千歳川流域で初めて見つかったチトセバイカモ。
「あの~なかなか水の中でお花っていう感じで咲くものってそんなに種類無くて」
この花、清流の中でしか育たず、現在絶滅危惧種となっています。
水草は他にも10種類以上。
〇スジエビ
生き物達の絶好の棲み家になっています。
「おっここに僕の好きなキノコがいました」
えっどこ~?
「今は一見何も無いただの朽ち木なんですけれども、
ロクショウグサレキンって名前が付いていて、
青緑色を作っているのは、実はキノコの仕業(しわざ)なんです」
〇ロクショウグサレキン
緑青腐菌
ん~?キノコが木をこんな色にしてるってこと?
「この朽ち木の中にはキノコの基になる菌が沢山いて、
秋になるとこの青緑色の所からポコッとキノコが出てくるんですよ」
ほんとですか~?
「あっ、きました~、ロクショウグサレキン。
キノコ本体出てきてくれてます。
少し早めの時期でも出てきてくれてましたね~」
〇ロクショウグサレキン
緑青腐菌
「キノコ自体も綺麗な緑色してますね~」
確かに緑青の色。
こ~んなキノコがあったなんて~。
登り続け風不死岳の八合目に。
「や~標高が上がってきて、笹からシダに変わってきました。
このシダなんですけれども、裏を見てみます。
粒粒が付いていますけれども、この粒粒で胞子を作って下に落としてきます」
〇シダの胞子嚢(のう)
シダの大群落の中を進んで行きます。
そして九合目、この先道はさらに険しく。
岩場をよじ登ります。
「さぁ間もなく到着ですよ~」
「一つ目のピーク風不死岳到着です。
長いきつい登りでしたね、お疲れ様でした~」
ありがとうございました。
〇風不死岳(ふっぷしだけ)(1102m)
*正確には標高1102、5m
風不死岳、標高1102mです。
「これからいよいよ樽前山向かって行きます。
もうひと頑張りです」
ここからは縦走。
風不死岳を出て1時間半
「さぁいよいよ森を抜けて、樽前山らしい火山の景色になってきました」
火山灰に覆われた大地。
そして、その奥に聳えるのが樽前山です。
〇樽前山
「全く環境が違いますよね?
今まで風不死岳、樹林帯になっていましたが、
あの山は遥か昔に火山活動を休止してしまって、
その為に森が広がってきました。
一方、樽前山なんですけれども、
こちらは明治、大正期まで頻繁に噴火を繰り返してた為、
植物が育たず、土壌が出来ないので、
今もこのような荒涼な景色が広がっています」
今も噴煙を上げる活火山、樽前山へ。
「あっ、こちらご覧ください。
イワブクロ咲いていますね。
別名タルマイソウといいます」
〇イワブクロ(紫色のお花)
タルマイソウ(樽前草)
岩場や砂礫地に自生するイワブクロ。
樽前山に多く群生することから、タルマイソウともいわれています。
「地元の人にとってはとても親しみのある愛された花で、
この花を見に登って来る方も多いお花です」
〇イワギキョウ(紫色のお花)
溶岩と火山灰に覆われ、一見不毛に見える大地。
〇ネジバナ(ピンク色のお花)
しかし、数多くの花々が逞しく生きていました。
〇ミヤマホツツジ(赤紫色のお花)
〇シラタマノキ(白色の実)
樽前山まであと少し。
「さぁいよいよ溶岩ドーム目に前に迫ってきました~」
今回は溶岩ドームを目の前に迫ってきましたところまでと致します。
次回はいよいよ樽前山山頂を目指します。