日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/11/18 00:59:08
こんばんは!18日(金)は南西諸島から九州南部では雲が多く、
九州南部を中心に雨が降るでしょう。
北日本は、夜は雨や雪が降る見込みです。
西日本から北日本のその他の地域は概ね晴れる予想です。
復活した
登山ルート
❝空中回廊❞をゆく
❝南アルプスの貴公子❞の頂へ
❝貴公子❞へ復活の道
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南アルプス 甲斐駒ヶ岳
〇登山ガイド 富山繁樹さん
神奈川県出身の富山繫樹さんさん。
林業に携わりたいと隣の山梨に移住。
現在は南アルプスの山々を中心に自然の魅力を伝えています。
*撮影:8月中旬
前回は仙水小屋さんの方で宿泊の所までの紹介でした。
今回はいよいよ駒ヶ岳の山頂を目指します。
3日目
三日目、午前5時出発
「いい色合いですね~。
こ~う光が染み込んでいってですね~。
こう山や森が徐々に目覚めてくる。
そんな感じですね~」
この日は山頂まで一気に700mを登ります。
「いやぁ~、きつい登りですね~。
まぁ一歩一歩ゆっくり行きましょう」
はい。
「よいしょっ」
登り始めて2時間
〇駒津峰(2750m)
「え~、お疲れ様でした。
駒津峰(こまつみね)に到着です。
見てください」
目の前に聳える甲斐駒ヶ岳。
まさに白いピラミッドです。
「遥か向こうに見えていた白い頂がいよいよ手に届く所まできた。
え~、そんな感じですね~」
いよいよその頂へ。
ここから道はさらに険しく。
岩の間を縫うようにして進んで行く。
「まさに巨岩ですね~」
「はい、ここがですね、え~、頂上直下の分岐になりますね~」
この分岐、右に行くと比較的登りやすい巻き道があります。
→ 巻き道
しかし、今回は直登します。
直登
↑
「山頂までね一気に、え~急な岩場を登って行きますからね。
え~、気をつけて行きましょう」
南アルプスの貴公子というイメージからはかけ離れた険しい岩場が続きます。
「あ~、ガスが切れてきましたね~。
これはいいぞ~」
光が射し花崗岩で出来た白い山頂部が一段と輝きを増します。
「さぁいよいよ最後の登りです」
出発して4時間
「あ~、はい、到着で~す。
やりました」
〇甲斐駒ヶ岳(2967m)
「はい、甲斐駒ヶ岳2967m。
ようやく着きましたね~」
ありがとうございました~。
「お疲れ様でした~」
ついに辿(たど)り着いたピラミッドの頂点。
「こちらを見てください」
わぁ~。
「ずうっとね、え~、旅してきた。
え~、早川尾根が一望の基に見えてると思います」
〇早川尾根
全長7kmの早川尾根。
〇鳳凰三山
向こう側には鳳凰三山。
さらに富士山も。
〇富士山
北岳 間ノ岳
右に目を向けると北岳と間ノ岳。
そして重厚な南アルプスの山並みが。
〇登山ガイド 富山繁樹さん
「一番近いルートから登るというのは、
ほんとに山頂ただ目指すということになりがちなんですけれども、
こう過程を楽しむということですね。
ほうぼう山を旅して南アルプスのですね~、
こう浸ってそして、え~、旅物語に最後辿(たど)り着く。
山を旅する楽しさがあったと思います。
是非一度ですね、え~、来て欲しいな~と思います」
南アルプスの貴公子、甲斐駒ヶ岳。
復活した険しいルートを辿(たど)りつつ、
その魅力を存分に味わった山旅でした。
旅の始めは甲府駅から1時間半、
南アルプス登山の拠点の一つ、広河原へ。
ここで富山さんと待ち合わせでした。
まずは稜線にあります広河原峠を目指しました。
広河原峠の入口から早川尾根に登って行きます。
いきなり足場の悪い急斜面がありました。
ダケカンバの木がありまして菌が入り、瘤状になっているという
珍しい現象のダケカンバの木が生えていました。
そして、標高が上がるにつれ、盛の雰囲気が変わってきました。
針葉樹の森に変わりまして、こちらにはコメツガが生えていました。
目指す広河原までは標高差700m以上上がります。
登り続けること3時間半、広河原峠に到着でした。
甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山の間を繋ぐのが早川尾根でした。
しばらく行きますと、苔がびっしり。
そしてセリバシオガマという白いお花が咲いていました。
さらにはヒメミヤウズラ、オトギリソウも咲いていました。
再整備されました道は快適です。
一日目は早川尾根小屋で宿泊をしました。
二日目は朝日を浴びながら早川尾根をさらに先へ。
グングン登って行きました。
険しい露岩という岩の所を登り切りました。
甲斐駒ヶ岳を見まして、今度は急な下りでした。
こちらにはダケカンバが曲がりくねっています。
強風と雪の重みに耐え抜いた証です。
しばらく行きますとアサヨ峰が見えてきました。
出発して3時間、早川尾根最高峰アサヨ峰に到着しました。
正面には甲斐駒ヶ岳が見えました。
そして、早川尾根を進んで行きました。
しばらく行きますと、栗沢山へ到着しました。
ここから仙水峠まで一旦450m下りました。
下ること1時間、仙水峠へ到着しました。
こちらからは甲斐駒ヶ岳と摩利支天峰が見えました。
一旦はすたれかかってしまいましたルートも様々な方の頑張りで、
復活したようです。
甲斐駒ヶ岳というピラミッドのような岩峰の山が
その中にあります高山帯の岩や植物等が素晴らしいなと感じました。