日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/11/16 00:48:45
こんばんは!16日(水)は、北日本や北陸では雲が広がりやすく、
所々で雨が降るでしょう。
雷を伴い激しく降る所もある見込みです。
また、北海道の日本海側や東北から北陸の山間部では雪の混じる所もありそうです。
東日本の太平洋側や西日本は概ね晴れるでしょう。
ただ、近畿の日本海側から山陰では雨が降りやすく、所により雷を伴う見込みです。
南西諸島は雲の多い天気となって、先島諸島では雨や雷雨となるでしょう。
復活した
登山ルート
❝空中回廊❞をゆく
❝南アルプスの貴公子❞の頂へ
❝貴公子❞へ復活の道
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南アルプス 甲斐駒ヶ岳
〇登山ガイド 富山繁樹さん
神奈川県出身の富山繁樹さん。
林業に携わりたいと隣の山梨に移住。
現在は南アルプスの山々を中心に自然の魅力を伝えています。
*撮影:8月中旬
前回は早川尾根小屋に宿泊する所までの紹介でした。
今回は早川尾根ルートについての紹介から始めます。
<山旅スケッチ>
復活!早川尾根ルート
鳳凰三山と甲斐駒ヶ岳の間に延びる全長7kmの早川尾根。
そのほぼ中間にあるのが早川尾根小屋です。
昔から早川尾根ルートを行(ゆ)く登山者にとって欠かせない存在。
「これ~あの昔の早川尾根小屋の写真のようですね~」
〇昭和50年代の早川尾根小屋
*写真提供 仙水小屋
〇大正13年(1924)頃
早川尾根小屋がスタートしたのはほぼ100年前の大正13年。
*写真提供 南アルプス市芦安山岳館
南アルプスの素晴らしさをアピールしようと
幾つもの山小屋が一斉に開業した時のことです。
*写真提供 南アルプス市芦安山岳館
その後、登山客も増え経営も順調。
と思いきや、2015年客足が減り閉鎖することに。
*写真提供 NPO法人 芦安ファンクラブ
宿泊する場所が失われたことで客足は益々遠のき、
登山道も荒れ果てていきました。
しかし、5年後の2020年、地元の山岳会が立ち上がり登山道を再整備。
そして、早川尾根小屋も復活を果たしたのです。
「まぁ当時も今もそうですけれども、まぁ小屋がねあることによってですね。
まぁ女性の方とかまぁ、年功先輩の方とかですね。
幅広い世代、色んな方にですね来ていただけるようになったということで、
小屋が再整備されたということは凄く意味深いことだと思います」
2日目
二日目、朝日を浴びながら早川尾根をさらに先へ。
「グングン登って行きますね~」
「この辺りからですね、ちょっと道の雰囲気がね、
え~変わってくるかと思います」
昨日とは打って変わって険しい岩場。
「露岩というか岩が出てきますので、足元には注意欲しいと思います」
はい。
「ふ~、深呼吸しながら行きましょう~、よっ」
ようやく登り切った~。
「あ~、はい、ご覧くださ~い。
ジャジャーンです。
はい、これが甲斐駒ヶ岳です」
〇甲斐駒ヶ岳
ついに南アルプスの貴公子、甲斐駒ヶ岳の対面。
「白い山容が輝くばかりですね~。
いやぁ~格好いいですね~」
「この角度はね、このスクッとしたね、
角度から見るのがこの早川尾根だけですよね~。
ちょっとドラマチックだと思いますね~」
でも、ここで満足してはいけません。
この先近づくにつれ、さらに魅力的に。
今度は急な下り。
「この辺りのダケカンバの森も見事ですね~」
〇ダケカンバ
ダケカンバが曲がりくねっています。
強風と雪の重みに耐え抜いた証(あかし)です。
「頑張って耐えてるんだな~っていうのと、
そういうこう苦しさを感じさせない何かこう明る~い感じがしますね」
一旦下った後はまた急な登り返し。
「こう手をね使いだすともうその場所の傾斜は
30度を超えるといわれてますから、
まぁ相当立った崖のような所ですね、ここも」
「正面ドーンと聳え立ってるのは~アサヨ峰(みね)で~す」
〇アサヨ峰
早川尾根の最高峰、アサヨ峰。
出発して3時間
「いやぁ~、到着しました~。
これね早川尾根最高峰アサヨ峰です」
〇早川尾根最高峰
アサヨ峰(2799m)
あ~はぁ~、きつかった~。
「そしてそして、え~、正面見てくださ~い。
甲斐駒ヶ岳になります」
南アルプスの貴公子、一段と迫力を増してきました。
甲斐駒ヶ岳を目指し、さらに早川尾根を進んで行きます。
ここで山旅スタイル。
今回は早川尾根最高峰アサヨ峰に到着し、
さらに早川尾根を進んで行くところまでと致します。
次回は稜線で雷に遭った場合の対処方の紹介から始めます。