南の魔女クレア154
- カテゴリ:自作小説
- 2022/10/30 20:20:37
クレアがまず一番最初にアルガーに言われた事は魔法のコントロールでした。
クレアは他の魔法使いたちが魔法の力を伸ばしている横でアルガーに30メートルで土の切れ目を止める練習をさせられていました。
最初は100メートルまで縮める事が簡単に出来ましたが50メートルから短くする事がクレアが魔力を必死に弱くして意識としては目の前で止まる程度に力加減をしてもどうしても50メートル以上は土に亀裂が入ってしまいます。
流石にアルガーもこんな簡単なコントロールが出来ない様ではクレアは度の魔法でも広大な誰もいない海の様な所以外は魔法は使えない、こんな使い物にならない魔法使いはいないとしかりつけました。
クレアはぷいと横を向くと度ピンクの館に帰ってしまいました。
クレアが度ピンクの館に変えるとちょうどマキバルから鏡を通して話したい事が在ると言って来たとマキバルの部屋に移してきた鏡を通して度ピンクの館の鏡の部屋に鏡版として置いて置いた人型ぬいぐるみが伝えに来ました。
クレアは急いで度ピンクの館の鏡の部屋に行きました。
其処は小さな部屋にドレッサー型の鏡が置いてある衣裳部屋の様な所でした。
クレアがマキバルの部屋の鏡番の人型ぬいぐるみにマキバルを呼んで貰って用事を聞くと床材の板の色を最終的に決めたいと業者が言っているので見本を持ってきたのでクレアに見て欲しいと言っていると言うのでクレアは急いで龍を呼びだすと修道院の館に帰りました。
アルガーが戻るとクレアがシドリアル国に帰ったとハタルから聞いたアルガーは驚き慌てました。
自分が他の部下に魔法を教える時の様にしかりつけたから帰ってしまったと思ったアルガーは慌てて其れを神官達に伝えに行きました。
神官長も真面目て何時間も話し合いをして神官長は此れは此れから多くの国から生徒を集めるという事はどんな生徒が集まるかわからない。中には自信たっぷりの生徒も来るだろうし、しつけも何もできてなく魔法のコントロールも出来ないが魔力は強いと言う生徒も来るだろう。
どんな生徒が来ても上手に一人前の魔法使いとして導いていかなければならない。
クレアを上手に導く事を研究するのも此れから色々な生徒を指導するための試練と鍛錬と勉強だと思ってやって行こうという事になりました。
アルガーが緊張して鏡を通してクレアに戻ってきて欲しいと言うと自分の気に入った床材を選ぶことが得来たクレアは機嫌よく帰って来ました。
そして何もなかったかのように真剣に魔力の調整をする練習にはげみました。
アルガーは言葉使いも気を付けて少しでも距離が縮むとクレアを褒めましたのでクレアは其の度に子供の様に喜びました。
二人のそんな様子を周りの此れから魔法を教える教師候補になっている魔法使いはメモを取りながら真剣に見ていました。
遂にクレアは何と30メートルで止める事が出来て更に20メートルで止める事が出来ました。
余りの嬉しさにクレアは思わず泣いて喜びました。アルガーもクレア必ず出来ると思っていたと言ってほめたたえました。
他の魔法使いは20メートルも土に亀裂を入れる魔法をする事が出来るまでになるのに必死に練習をしている状態でした。
今度は其れを見ていたクレアが彼らに土に付いての説明をし始めました。
土の魔法を上手くなりたいのならまず土を理解しないと行けないと言ってクレアは土の種類を説明し始めました。
此れはクレアが庭師のモーグに教えて貰った事でした。
「土には赤土、黒土、沼土、荒土、砂土や粘土、腐葉土など色々あるの。基本的な土は農家に行って教えて貰うと良いわ。次に土地もどんな土で出来て岩もどんな石でできているかは家を建てる建築屋さんにおしえて貰って色々な所に実際に行って触って来ると良いと申し、本も売っているので其れで勉強をして土を理解すると魔法のイメージが作りやすいと思うの。」と土の魔法を上手になりたければ土を理解して土を知る事だと教えました。
彼らは急いで其れを実行すると其れによって土の魔法力がぐんと伸びて行きました。
更にクレアは農業用の土の本と土木用の土地の本を購入してきて其れを読む様に言いました。
クレアも庭師のモーグが本を買って来てくれて其れを家庭教師のモニリスと一緒に読んで勉強をしました。
また「魔女の城」の改装の時にモゾリアナ国の家の建築屋に話を聞いた時に家を建てるのならまず其の建てる家の土地の土の種類から調べて強度を知る所から始めると言って基礎だと言って土地の土の種類の本を渡されました。
クレアは「魔女の城」の改装に其れは関係が無いと思いましたがもともと本を読むのが好きだったので読むと非常に面白いと思いました。
其の時読んだ本の知識が魔法の練習場の荒れ地の土を見た時に此の程度の表面は砂が多い軟弱な基盤で乾いているので硬度はこの程度と言うイメージがわいて来て此れから粘土質や湿地より切り裂きやすいと思いました。
クレアの教え方は理論的であり丁寧なので言っている事が解りやすく実践しやすいの結果が出やすかったので彼らに受け入れられました。
クレアにとっては家庭教師のモニリスを始め庭師のモーグや建築の専門家や製縫学校の教師らが教えてくれた教え方を自然に真似てやっているだけでしたが其れまでの軍隊式の鍛錬や修練を基礎とした魔法の教え方と違って彼らにとっては新鮮な教え方でアルガーを始め魔法学校の教師候補達もクレアの教え方は勉強になると思いました。
クレアの持ってきた82冊の本の役は其の事は神官が40人と魔法使いのみならず普通の学校の教師たちも冬休みに入って古語辞典を引きながら現代文に訳すのに雇われて魔法学校のどこの教室も何らかの作業をする人でごった返していましたが魔法学校以外の関係者も何かしらワクワクとして魔法学校のパンフレットが出来ると其の話題で盛り上がりました。
クレアがアルガーがきつく叱りつけたからシドリアル国に帰ったのではない事は解ったので其の後は火の魔法に付いてもクレアに厳しく魔法のコントロールを強いました。
クレアも其の必要性は理解していたので真剣に自分の力のコントロールが出来る様に真剣に其の訓練に向き合いました。
あの強力な魔法力を持って船を何艘も沈めたクレアが真剣に訓練をし続ける姿を見て他の魔法使いたちも何も言わなくても自主的に暇を見つけては練習をし始めて彼らの魔法力もコントロールも見事に向上して行きました。
クレア達は朝食が済むと着替えて馬車で魔法学校と訓練所に行き魔法学校で食堂で昼食を済ませるとまた練習をして2時半には度ピンクの館にアフタヌーンティータイムの為に帰って来て紅茶とアフタヌーンケーキを食べながらアルガーと誘われて付いて来た神官や魔法教師候補やアルガーの妹と一緒にクレアが此れからの方針や今日の練習の内容などを話して3時半には馬車に乗ってまた魔法学校に行って夕方6時に帰って来ると言うルーティンが出来ました。
其の後に簡単なシャワーを浴びて其れなりのディナードレスに着替えると優雅なディナーを食べながらゆっくりと食事をして夜の9時には其々の部屋に戻りました。
ハタルは貴族の家のルーティンと貴族の家の執事の仕事を覚えました。
またクレアが本の間に入れたコックとパテシェのぬいぐるみは人型になって色々な料理やお菓子の作り方を覚えました。