タイヤ交換
- カテゴリ:日記
- 2022/10/23 19:57:10
昨日の日記で書いた電動自転車を修理に持っていった。
1軒目はグーグルさんは「営業してるよ」と言っていたのに休業中だった。
よくあることだ。
電話して聞いていなかった私が悪い。
2軒目は大きなスーパーの中にある店だが「電動自転車用のタイヤは取り寄せになる」と言われ、あきらめる。
電動自転車売っているのに、交換はできないのか…。
3軒目は、実は家から一番近い。
だが、ずっと敬遠していた自転車屋だ。
以前パンク修理をお願いしたら「今修理できないよ」と言われたことがあったからだ。
店番のおばあちゃんは、かなり高齢だった。
それ以降一度も近寄っていなかったのだが。
店に入って「すみません」という。
返事がない。
だが店の奥の部屋に足が見えるので、もう一度大きな声で「すみません」という。
うちの両親よりもう少し年長っぽい夫妻が出てきた。
よろよろした旦那さんを奥さんが介助しているが、奥さんだって片足がまともに動いていない。
これは大丈夫なのだろうか、と心配値が上がる。
旦那さんがよたよた作業椅子に座り、奥さんが台をセットするが、これがなかなか引っかからないのだ。
旦那さんが「スパナがない」というのに、奥さんは道具箱をガタガタさせながら「スパナって何? どんなの?」と聞いている。
いや、スパナがどんなのかわからなければ、いつまでたっても見つからない。
おじいさんの台の下にあるのを、私が見つけた。
某ドリフのコントのようだ。
そんなこんながあったのに、旦那さんは道具を手にした途端、急に勢いを増してタイヤ交換を行ってくれた。
奥さんが持ってきたタイヤを「これじゃない。今のタイヤはこんな太さじゃなかった」と突き返し、「でもこっちのタイヤは高いんだよ」と渋る電動自転車用のタイヤを交換してくれた。
奥さん、私は倍の値段がしても、きちんとした正規のタイヤがいいのです。
そのほうが長持ちしますから。
旦那さんの手際は、まさに体が覚えている、という言葉がぴったりだった。
正直、量販店よりはお高めだったかもしれないけれど、今日はいいものを拝見した。
おじいさんは本当に歩くのもおぼつかなかったのですが、自転車に向き合ってからの手際は鋭くて、体が覚えているというのはこういうことなんだなと思いました。
私は年を取った時、何ならできるかな。
栗の鬼皮だけはきれいに剥いて「渋皮煮はこうするんじゃ」と突然煮始めるかもしれません。