Nicotto Town


「さくら亭」日報


コーデ記録~10月は魔を待つ月 5



弔いの鐘を背に朽ちた墓地を歩くものがいる。
霧の向こう、彼岸の門のあちら。
決して気付かれてはいけない。
決して目を合わせてはいけない。
あれは闇の眷属のミストレス。
決して彼女に魅せられてはいけない。



フリマで、「ヴァンパイアレディ~2013~黒」を
以前にいただきまして。
この時期まで温存しておりました。
それに合わせてのヴァンパイア・コスです。
ちょっとドレスのボリュームが足りない気もするんですが
外を歩くならばこれくらいかなあ。


えー。実は現在かなり動揺しております。

先程、仕事から帰宅しまして。
で、中に入ったら
「にゃあ」
とか聞こえるのでございます。
思わず「にゃあ」と返事したのですが。
それは空気の入れ替えに薄く開けている小窓
(立地的に人が入れない)から聞こえてくるんだろうと
「ぬこさまから【おかえり】されちゃった~♪」
と嬉しかったのですが。
奥の部屋から物音と鳴き声。
確認に行って視認いたしました。
黄色い(茶虎?)大ねこ。
大人ねこ、おそらくでかさから言ってオス。
首輪は確認できませんで、家具の裏に逃げられる。

ちょっと待って。

私、現在、一人暮らしなんです。
もちろん、朝、鍵かけてでかけてます。
そこしか外部への出入りはできない。

どっから入ったーっ!!!!!?

いえ、かなりぼろい建物なんで
昔、天井裏に仔猫が入り込んだことはありました。
しかし、大ねこ。
小窓の隙間から入れるサイズではありません。
大ねこサイズが通れる心辺りはないけれど
入ったからにはどこかに隙間か穴でもあるというのか。

そして実は。

今も緊張状態にあります。

身体能力で猫にかなうわけもないし、
捕獲アイテムがあるわけでもなく。
当ねこもきっと出たいんじゃないかと思うのですが。
そして、少なくとも触らせてくれそうな愛想はなさそうで。


ちゅ~るで釣れんかな?
(何故か所持している。猫は飼ってないのに)

明日というか今日が休みで良かった。
何せ、あっちこっちで物を倒されておりまして。
帰宅前に暴れてくれたのかもしれません。
そして何より、変なとこでトイレされたら困る。
猫には劇甘な私ですが、それは別。
早いところ退去していただかねば。



と、上記までの日記を書いたあと。
お休み前夜は朝まで起きていることが多い私。
お夜食を食べようとがさがさしていたら。
「にゃあ」
袋がさがさは、猫気になるポイントですもんね。
奥の部屋の入り口に座る猫と目が合う。
目が合う。
しばらくそのままお待ちください。

目が悪いのであまりはっきり見えないのが悲しい。
猫なのに!
座るまあるいシルエットを堪能するしかできない。

でもお腹がすいたので背を向けてむしゃっと。
背後を振り返ると奴がこっちを見ている。
塩パンなので猫には食わせられない。
食べ終わって、水くらいあげようかと用意して近づいたら
当然逃げられ。
さてどうしようかと思っていたら
天井裏から音がする。
とてててて。
たまにネズミが走ってる(そしてどこかに去る)音とはちがう。
ぬこさまがお立ち寄りくださったら
もうねずみ来ないしまた来てね(錯乱中)。

そして足音は途絶えた。
たぶん天井裏から小動物サイズが出入りできるくらいの隙間があるんだと思う。
大ねこだから厳しかったかもだけど
ほら、猫は液体っていうし。
どこかの学会か何かで発表もされてたし。

ねこはもういない。

ちょっと寂しく思いながらも就寝。
そして起きてから途方に暮れた。
どっから手をつけたもんだか。
こんな置き土産はいらないです、ねこ様。




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