Nicotto Town



南の魔女クレア151


いよいよマキバルと掃除をするぬいぐるみと修道士の居住区に工事の人達が入るので其の人達の世話をするぬいぐるみとモゾリアナの大工の知恵をイメージした大工のぬいぐるみなど必要なぬいぐるみをマキバルに託してマキバルとは2階は今回は手を加えないので二階の豪華な寝室の隣にあるマキバルがクレアの為の居間として自分が生きていた時に暮らした母親専用の居間の一つを模した部屋でクレアに寝室同様に拒否されて今は物置同然になっている部屋に移された鏡を通じてクレアと連絡を取る事を教えて貰うとモゾリアナ国の度ピンクの館へ向けて出発をしました。

メンバーはクレアとハタルと黒猫とラミアと子ウサギのミクルとハタルが「魔女の城」から持ってきたハタルが仕えていた魔女が作った馭者と馬の世話をするぬいぐるみとコックとパテシェのぬいぐるみは本と一緒に箱に入っての旅です。

荷馬車でモゾリアナ国の漢方医のマドレの家に着くと早速4頭立ての馬車をマドレが用意をしていてくれて其の費用を多めに払いました。

ハタルは最初からそんなにお金をちらつかせると悪い奴に目を付けられるとはらはらしましたがクレアは其れを言ったハタルに全然心配ないと言いました。

そしてマドレには此れから世話になる事が多いのでと言いました。

マドレが大型の馬車や馬を準備した事はとっくに此の小さな港町や丘の上の町にも知れ渡っていてクレアがモゾリアナ王の用事でモゾリアナの首都へ行く事も既に知れ渡っていてマドレがクレアが止まるだろうと宿屋の手配も人つてにしていてくれました。

相手がクレアで其の辺りの人が殆ど世話になる地域の病院の医師で王に呼びつけられての旅です。

其の旅人に手を出せば勿論クレアの魔力はしれわたってますが王が許さないという事で国を敵に回すようなものです。

更にモゾリアナ国の治安の良さはクレアが一番知ってました。

ハタルは其れでも心配で馬車に黒猫と犬を夜は自分も見張る為に宿屋に行かずに残りましたが何も起きずに馬を休める為に馬屋に預けると丁寧に世話をしていて其れよりもハタルが驚いたのは道中の道のきれいさでした。

シドリアル国のトウニへ行く道中は其れまでの道も駅付近も汽車の中もゴミが散乱と言う程でもないが何もないと言う事では無くハタルが仕えていた魔女の活躍していた時代の村や町も其れなりにゴミや糞尿は全くないと言う事はなかったのです。

其れがモゾリアナ国では旅の道すがらの道路はモゾリアナの首都に近づくにつれてよりきれいで馬車が揺れない石畳になっていてゴミはきれいに片づけられていて馬車の中で見ていると早朝にゴミを片付ける人が荷車にゴミを集めて持って行って更に昼も付近の人がゴミを片付けて道を綺麗にしていました。

クレアに其の事を聞くと町内の組合で当番制でゴミを片付けるか片付ける人を雇うかする様になっているとの事でモゾリアナ国に来るとホッとする程道が綺麗だと言いました。

そしてクレアが言った様に誰も此の馬車を狙っているような妖しい人は見かけませんでした。

唯クレアだけは途中でトイレを借りたいためにたまたま寄ったパブでトイレだけ借りるのは気が引けるので其処でお茶を飲んでいると隅の方で明らかに不定のやからに近い粗暴そうな人達が懸けポーカーをやっていました。

どうしても完全に総てが上手く行くとは限らないのです。

此の国は大勢で集まるパーティは許可制ですが、4.5人程度の身内が集まった誕生日会程度は許されます。

そう言った名目で集まって懸けポーカーをやって借金が返せない程増えて言って借金取り立て屋が懸けポーカーを陰で主催していたりと色々な小さな闇は在るのです。

たまたまそう言う店に偶然クレアが入ってきて見知らぬ人の出入りに敏感な彼らは鋭い目でクレアの動向を何気に探りましたがクレアがお茶を頼むとトイレによって其のあとお茶を飲むと出て行って馬車が出発するまで見張っていました。

黒猫は直ぐに気が付いて猫になって其の店の屋根に上って隙間から中に入って屋根裏からクレアを見守りましたが何事も無く出て来たので素早くクレアの後に馬車に戻りました。

2泊3日の旅が終わってハタルが何度も度ピンクの館を見つめているのをしり目にクレアは其れがモゾリアナ国に住んでいた魔女の館だと言うとスタスタと入って行きました。

クレアが付いたのを知ると直ぐにアルガーと神官たちが来て本を馬車から降ろすとクレアとアルガーが相談して直ぐに既に殆ど出来上がっている魔法学校に運びました。

クレアは本が入っていた箱からコックとパテシェのぬいぐるみを人型に戻すと館のコックとパテシェに其の二人を弟子にして欲しいと頼みました。

其れからアルガーにハタルを紹介して度ピンクの館の執事にハタルを紹介しました。

度ピンクの館の執事はクレア様に付きの執事として迎え入れてくれました。

食事は度ピンクの館の執事達と一緒に黒猫もクレア様のメイド用に変身して使えるので其の扱いにすると言う事になりました。

犬のラミアだけは古語を現代語に直せるという事でクレアと一緒に魔法学校に行って仕事をすると言う事で扱いが違う様になりました。

此の辺りはいい加減では無く使用人のどの位置に立つかはかなり上下関係が其れなりに決まっている様です。

ハタルが驚いたのは次の日には直ぐに洋服屋が来てクレアは新しいドレスを作る為に採寸が始まった事でした。

クレアは次の日からラミアを連れてアルガーと一緒に魔法学校に通ってクレアが持ってきた本の整理を神官達と始めました。

そして驚く事に2時半には帰って来て花に囲まれた出窓風のバルコニーでお茶とお菓子で「午後ティー」の習慣を毎日守りました。

更に6時に帰って来ると其れなりのドレスに黒猫に手伝わせて着替えるとディナーを食べました。

クレアのディナーマナーは一番完璧で優雅なのにもハタルは驚かされました。

1週間たつと美しいドレスが出来上がって来ました。
クレアの要望で出来るだけ重い宝石を外して其の分高い高級そうな布地で派手さを演出してあの肩が凝って動くのにへとへとになる宝石だらけの服は避けたいと言う気持ちを汲んだドレスになりました。

クレアは少し動いてみて其れが気に入ったので其れの別の色違いを2着程注文しました。

アクバーはまた其れをすると同じ型のドレスの色違いを注文して面倒な洋服作りを避けようとする横着をなじりましたがクレアは露骨にアルガーをにらみつけて無視しました。

ハタルは此のクレアが明らかにいらだつ高級なドレス作りは何なのかと思いました。

クレアが貰う給料の高額さも驚きましたが其のドレスの値段の高さにも此れほどまでにドレスにお金をかける必要が何故あるのかにも首をかしげるばかりでした。

ハタルが更に驚いたのは此のモゾリアナ国に居たと言う魔女が住んだ此の度ピンクの館の執事のクレアに対する礼節が行き届いた対応にクレアが率なくこなしている事でした。

其処にはあの修道院に居た時とは全く別の淑女と呼ばれるクレアが居て生まれた時のお金持の家で従者に囲まれて育った目下の者への対応を心得ていて更に其れにそったマナーも出来ている事でした。

確かにクレアは幼少期から女性になるまで金持ちの家で其れなりのしつけとマナーを身に付けて育った事と言われても納得できるとハタルは思いました。





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