キラキラ、ありがとう彼岸花たち その1
- カテゴリ:タウン
- 2022/10/12 18:58:15
仮想タウンでキラキラを集めました。
2022/10/12
集めた場所 | 個数 |
---|---|
ニコット山 | 6 |
自然広場 | 3 |
四択 クーラー(わたしもそうだけど、なんか味気ない…(笑))
もう十月も中旬になってしまったけれど。
九月にはいって、彼岸花たちを家の近くでみるようになった。すると、ああ、あそこでも咲いているんだろうなといつも思う。埼玉県日高市・巾着田の曼珠沙華公園。高麗川のほとり、ちょうど袋状になった場所(巾着田の地名の由来はここからくるそうだ)に五百万本の彼岸花が咲く。開花時期にあわせて曼珠沙華まつりを開催している。ここ数十年、その期間に、ほぼ毎年のように出かけていた。去年一昨年はコロナの影響で中止していたので、三年ぶりだ。開催されなかった時は、伸びてきた花芽を刈り取っていたらしい。切り取られた花たち、切った側の心を思うと心が痛んだ。今年はようやく開催と聞いて、ほっとした。
九月の中旬になると、家のあちこちで、赤い花をさらに見かける機会が増えた。もう見頃になっているだろう。早く行かなければ。
実は今年の暮れぐらいに関西に引っ越すので、今年が巾着田へ行く最後となるから、どうしても見たかった。ところで彼岸花。子どもの頃からこう呼んでいるので、どうも曼珠沙華と呼びにくい。巾着田には申し訳ないが、この名前でとおす。ほんとうは曼珠沙華のほうがなんとなく縁起が良い名前(仏教梵語では「天上の花」「赤い花」という意味がある)なのでつかっているのだろうけれど。
家の近くの団地の庭にちょっとした彼岸花の群生があった。たまに通っていたところだったのに、はじめて気づいた。巾着田もきっと。
行くとしたら週末、土曜か日曜だったが、引っ越しの関係で九月後半は関西に出かけていたりで見頃の時は行けなかった。
おまつりの期間は九月十七日から十月二日。その最後のほう、十月一日にようやく行くことが出来た。
行く前にすこしだけ調べる。全体的に見頃は過ぎていたが、最後だからというのと、ほかに行きたい理由があった。地元の特産品販売や飲食ができる会場があるのだが、その一画で、たしか彼岸花の球根を売っていたようだったのだ。今まではマンション住まいで植物を育てるのが難しかったから、球根を買わないできたが、引っ越し先には庭がある。だから、ぜひ今年は球根を求めたいと思っていた。そうして埼玉、それも巾着田の彼岸花を関西で咲かせるのだ。
九月下旬、おそらく見頃の時分は、台風が来ていて天気が悪かったが、行った土曜は晴れていた。だからだろう。行くまでの道は混んでいた。別に曼珠沙華祭りのために混んでいたわけではなかっただろうが。コロナ禍もすこし落ち着いてきた。平常の晴れた土曜日が戻りつつあるということなのだろう。
高速を降りて、巾着田まで五、六キロほどのところ、道の両脇が、昔の街道のように松などが並木を作っているところがある。その木々の下に、いつもなら彼岸花が咲いていて、会場の彼岸花の開花状況を推し量ったものだが、今年はもはやほとんど枯れている。もうすぐ着く会場の情景を想像したくなかった。だが球根を買いにきたのだ。そう言い聞かせる。
巾着田入口まで来た。『全体に見頃を過ぎています』と看板がある。だからだろう、例年ならかなり混んでいるはずの駐車場も、空いているというほどではなかったが、スムーズに停めることができた。それに、駐車代の他に入場料を取るのだが、この日の入場料は無料だった。上流が早咲きエリア、下流に遅咲きエリア。入口は早咲きエリアに位置している。見頃の時はここで写真を撮ったものだったが、なるほど終わっている。覚悟していたので、落胆はなかったが、それでもどこか淋しさがよぎった。期待せずに遅咲きエリアにゆく。こちらはぎりぎりだが、まだ満開で、わたしたちを出迎えてくれた。思いがけなかった。これだけでも充分だと思った。最後にこんな姿をみることができたのだ。
(この項つづきます)
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
気温の変化もあります。
どうぞ、きょうもおすこやかにお過ごしくださいますよう。