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ジュンチャン


ジュンチャンと世界を巡る 第114回はタンザニア


タンザニアは、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、ザンビア、マラウイ、モザンビークと国境を接し、タンガニーカ湖対岸にはコンゴ民主共和国があり、インド洋にも面しています。

国名はタンザニアを構成するために併合したタンガニーカとザンジバル(アフリカ東海岸のインド洋上にあるザンジバル諸島の地域名)の名前に、かつてアフリカ南部で栄えたアザニア文化の名前を複合して1964年に命名されました。

先史ですが、タンザニアのオルドバイ渓谷は、ンゴロンゴロクレーターの近くにあり、原書人類の化石が多く見つかっており、「人類発祥の地」とも言われています。

180万年前に生息していた、人類の祖先とも言われる、頑強なあごを持つ「クルミ割り猿人」またはアウストラロピテクス・ボイセイの重要な化石が見つかっています。

探険家関野吉晴は1993125日に南米最南端を出発して、2002210日にオルドバイ渓谷にゴールしましたが、その記念碑がオルドバイ渓谷にあります。

その後の歴史ですが、紀元前10世紀ごろ、現在のカメルーンに相当する地域から、バントゥー系民族がタンザニアの森林部に移住してきました。

7世紀にアラビア半島でイスラーム教が成立したあと、アラブ人やペルシア人が東アフリカのインド洋沿岸部に渡来し、スワヒリ文明を築きあげ、10世紀頃から16世紀初頭にかけて、タンザニアにはキルワ島やマフィア島、バガモヨなどのスワヒリ都市が栄えました。

1498年にポルトガル王国の航海者ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を開拓し、インド洋におけるポルトガルの覇権が始まり、ポルトガルは1505年にキルワ王国を滅ぼしたあと、東アフリカの各地を制圧したのです。

その後アラブ勢力の拡大にともない、オマーン帝国やザンジバル・スルタン国が成立しました。

この頃は、香辛料の交易や奴隷貿易で栄えていて、ザンジバルは東アフリカ最大の奴隷市場とりました。

イギリス・ドイツ植民地時代やイギリス・ベルギー植民地時代を経て、第二次世界大戦後、の1961129日に大陸側のタンガニーカがイギリスの合意のもと平和的に独立し、1964426日にはタンガニーカ・ザンジバル連合共和国が成立、この国家連合は両国の名称とかつてこの地域で栄えたアザニア文化の名称を複合し、タンザニア連合共和国と改称し、現在に至っています。

地理ですが、タンザニアの面積は世界31位の広さで、エジプトに続きナイジェリアとほぼ等しく、北東部にアフリカ最高峰のキリマンジャロ山(5,895メートル)があり、北部にアフリカ最大の面積を誇るビクトリア湖、西部にアフリカでもっとも深いタンガニーカ湖があります。

民族ですが、バントゥー系黒人が国民の95%を占め、タンガニーカでは99%がアフリカ系黒人、1%ほどがヨーロッパ系、アラブ系、インド系で、ザンジバルではアラブ人、アフリカ系黒人の他に、両者の混血が存在します。

言語はスワヒリ語(バントゥー語群に属し、アフリカ東岸部で国を越えて広く使われている言語で、ケニア、タンザニア、ウガンダ、ルワンダでは公用語となっている。)が国語であり、スワヒリ語と英語が公用語です。

宗教ですが、タンガニーカではキリスト教が30%、イスラム教が35%、伝統的宗教が35%で、ザンジバルではほぼ100%がイスラム教です。

ここから、タンザニア観光に入ります。

まず、セレンゲティ国立公園です。

タンザニアのサファリの一つセレゲンティは、マサイ語で「無限の平野」を意味します。

タンザニアで自然遺産となっている国立公園で、ここでは有名なヌーの大移動が見られます。

11月~1月の雨季には、セレンゲティに移動してくるヌー達の大移動に合わせて、お腹をすかした肉食動物も集まってきます。

中でもライオンに出会える確率が非常に多い事でも知られています。

他にも500種類もの野鳥をはじめ、ゼブラやガゼル、インパラ、バッファロー、象、キリン、チーターなど、35種類もの大型動物達が生息していて、動物達の楽園となっています。

次に、キリマンジャロ山です。

この山はアーネスト・ヘミングウェイの短編小説「キリマンジャロの雪」の舞台ともなり、標高は5895mです。

キリマンジャロとは、スワヒリ語で「輝ける山」を意味し、キボ峰(5895m)、シラ峰(4162m)、マウエンジ峰(5150m)の主要な3つの火山から成り、美しい峰々は南北約40km、東西約60kmに広がっています。

この山は比較的登りやすい山で、タンザニアのキリマンジャロ山のふもとで育てた、良質な甘酸っぱい香りと切れの良い酸味が特徴のコーヒー「キリマンジャロ」を飲みながら、キリマンジャロ山を登るのは、この世で最高の贅沢となります。

最後に、ンゴロンゴロ自然保護区です。

ンゴロンゴロは火山が形成した広大なクレーターで、南北約16km、東西約19kmと世界有数のカルデラで、その広大さと美しさは圧倒的です。

タンザニアの人々は、そこにエデンの園があると信じていて、約30,000頭の大型哺乳類のほとんどがンゴロンゴロ自然保護区に生息しており、東アフリカに生息するすべての動物をクレーター内で見ることができため、サファリ観光に多くの人達が訪れます。

ここに住むマサイ族は伝統的な生活様式を今なお守り続ける誇り高き原住民族で、タンザニア政府はあえてこの地域を国立公園とせずに保全地域として管理していて、そんなマサイ族と出会える観光地としても知られています。

 

次回も東アフリカの国々を紹介します。

引き続き気楽に遊びに来てください。( ^)o(^ )

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2022/10/08 06:16
イカンガーはエチオピアのアベベみたいな方ですね。
国や国民の英雄だ!!
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2022/10/07 10:03
タンザニアと言えば他は知らなくても
マラソンランナーのイカンガーを思い出すよ。
福岡国際マラソンでの活躍が思い出されるなあ。



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