マルセイユの海鞘 奥本大三郎著
- カテゴリ:日記
- 2022/09/15 18:27:48
たまたま図書館で手にした本で素敵な著者に出会えた
仏文の教授でありながら、昆虫や動物にお詳しい
コルシカ島にフンコロガシ糞虫(スカラベ)の仲間を
撮影しに行く話はワクワク感全開で読んだ
ファーブル昆虫記の翻訳もされている
大学での講義の様子も書かれていて、こんな面白い講義を
聴けたらずっと勉強のモチベを保てるだろなぁと思った
森鴎外や永井荷風の名前も登場して、さらには
お蕎麦屋さんから書の話にまで及ぶ
昆虫がいかに優れているか、それに比べたら人間なんて
携帯を持ってやっと通信能力だけ追いついたってその通りだ
いまに人間が、人間以外の生物にとって最もはた迷惑な生き物で
ある人間が、他の生物のみなさんに死んでお詫びでもするしか
ないことになるのかとつくづく因果なわが身を呪いたくなると
結んでいる「コンピューターが加速する、人類滅亡までの秒読み」
には200%同感した
全てにおいて人間は昆虫の足元にも及ばない存在です
例えばアリが人間の大きさになったら推定で5トンの重さを持ち上げられる計算かも