Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①     


こんばんは!14日(水)は、北日本では晴れる所が多いものの、

北海道のオホーツク海側では所により雨が降り、雷を伴う所もあるでしょう。
東日本から西日本は晴れ間もありますが雲が広がりやすく、
太平洋側や山沿いを中心ににわか雨や雷雨がある見込みです。
南西諸島は雨が降りやすく所により雷を伴うでしょう。
なお、台風12号は東シナ海を北上する見込みです。
南西諸島では大しけの状態が続く予想のため、
海上や海岸付近ではうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。
また、台風13号は今後、日本のはるか東を北上する見込みです。

訪れるのは北海道のトムラウシ山(やま)。
岩山の懐に分け入り、可憐な花々が咲く別天地を訪(たず)ねます。

岩場で生きる
    生命
雪どけ水が育む花園
北の短い夏の輝き

               花と岩の殿堂
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             大雪山系 トムラウシ山

北海道の中央に連なる大雪山系。
その南に聳えるのがトムラウシ山です。
山深く大雪山の奥座敷とも呼ばれています。

○トムラウシ山(2141m)

*この番組は2020年9月に放送したものです

旅のスタートは山の南側にある登山口。

○短縮コース登山口(935m)

おはようございま~す。

○山岳ガイド 大橋政樹さん

「あっ、おはようございます。
 ガイドの大橋です~、今日はよろしくお願いします~」

よろしくお願いしま~す。

大橋政樹(おおはしまさき)さんは、地元の新得町(りんとくちょう)に住む
ガイド歴30年のベテラン。
トムラウシ山は厳冬期やバリエーションルート踏破しているんですって。

どんな山なんですか?

「そうですね~、トムラウシはどこのルートから行っても~、
 え~、まぁ頂を極めるのは非常に長いコースですし、難しいコースになります。
 ただ一旦山の懐に入ると、え~、素晴らしい高山植物の群落だとか、
 或いは大きな沼、湖沼が、え~、沢山見られます。
 え~、大自然のまだ荒らされていないような景色、
 雄大な景色が堪能出来ると思います。
 是非あの楽しんで堪能して欲しいと思います」

楽しみです。

奥深いトムラウシ山を日帰りで訪(たず)ねる山旅。
登山口からトドマツやエゾマツが茂る森を進み、コマドリ沢分岐へ。
雪渓を登り、ナキウサギの生息地を抜け、お花畑のトムラウシ公園へ。

トムラウシ分岐から美しい北沼に立ち寄り、
大展望が広がるトムラウシ山山頂を目指します。

下山は来た道を戻ります。
往復20km、脚力と天候を読む力が求められる上級者向けのルートです。

*撮影:7月下旬

午前4時半、しゅっぱ~つ。

あ~、朝のひ~んやりした空気が気持ちいな~。

歩き始めたばかりなのに、もう森が鬱蒼としてる。

「そうですね、ここはこれトドマツですね~」

     トドマツ          エゾマツ

「そしてその影がエゾマツで」

北海道を代表する針葉樹なんですって。

「ならここ傷がついてるようですけど、
 これトドマツよく多いんですけども~。
 冬、水分が凍結して膨張して幹を裂いちゃって~」

へぇ~、凄いな~。

気が凍って幹が割れる程、冬は寒いんだな~。

尾根へと続く急斜面、いよいよ険しくなってきた。

出発して2時間近く、展望が開けた~。

「凄いですね~、十勝連峰が見えてきました~」

わぁ~、雄大な眺め~。

南西には1000m級の山々が連なる十勝連峰。

○十勝連峰

赤茶けた山肌は今も活動を続ける十勝岳(とかちだけ)です。

○十勝岳(2077m)

尾根をさらに進むと。

「これはヨツバシオガマですね~。
 あっ、マルハナバチが付いてますね~」

○ヨツバシオガマ(ピンク色のお花)

マルハナバチだけに花粉を運んでもらうというヨツバシオガマ。

「凄い受粉しにくい所に花粉が付いてて~」

○エゾオオマルハナバチ

マルハナバチは羽の振動を使って、花の奥にある受粉を揺らして
受粉を助けているそうです。

下り始めると~、うわ~、凄い急~。
滑らないようにっと~。

出発から3時間半

○コマドリ沢分岐

「コマドリ沢到着です」

雪融け水が流れる清らかな沢。
沢を渡ると、再び険しい登りだ。

あっ、あの白いの、もしかして雪ですか~?

「そうですね~、だいぶ溶けてきましたけども、
 こっから150mぐらい雪渓が続いてます~」

例年7月下旬まで雪が残るという沢筋をゆっくり登って行きます。

雪渓を抜けると、うわぁ、岩がゴロゴロしてる。

「雪渓も終わって、ここからロックガーデンが始まります。
 え~、頂上付近も結構あの~、岩ゴツゴツで、
 結構浮き石もありますので気をつけて行ってください」

トムラウシ山の山頂から中腹にかけてはゴロゴロとした岩場が続くそうです。

○ロックガーデン

数十万年前に流れ出た溶岩が溜まったものなんだとか。

「この岩場になるとナキウサギが来るかもしれませんので」

え~、ナキウサギがいるんですか?

「ちょうど岩と同じ色をしてるので、なかなか見つけにくいんですけども。
 あ~、いたいたいたいたいた。
 そこ、あっ、鳴きましたね」

○エゾナキウサギ

チュン♪

あ~、いた~、可愛いな~。

チュン♪

体長は15cm程。
氷河期の生き残りといわれ、寒い所でしか生きられません。
大きな岩の陰は日中でも涼しく、
岩場が多いトムラウシ山はナキウサギの楽園だそうです。

ロックガーデンを後に急斜面を登って行きます。

登って行くと、あ~、お花だ~。

今回はお花を見つけました所までと致します。
次回はそこに咲きますお花の紹介から始めます。





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