Nicotto Town



「モーニング」という文化

こんにちは^^
本日は、旅行先でモーニングを堪能したお話しをお話ししたいと思います。

<前置き>この日記は、実際に行ったことのある喫茶店についてお話しするブログです。カテゴリを「グルメ」に設定しますので、いろんな方に読んでいただけると嬉しいです^^

以前の日記でもご報告しましたが、先日、ひとり旅として愛知県岡崎市に遊びに行きました。概ね聖地巡礼を目的とした旅でしたが、喫茶店のチェックもしていました。
岡崎まで行く途中の新幹線にて岡崎市の喫茶店を調べていると、見覚えのある店名を見つけました。見知らぬ土地の喫茶店の名前を知っている理由は、その店に目的のYouTuberが来店していたからでした。我ながら、彼らに関する記憶力はすごいなと思いながら、2日目の朝ご飯はこの喫茶店に行ってモーニングをいただこうと決心しました。
喫茶店の名前は「珈琲大学チャーム」。岡崎市の中で一番賑わっている商店街から、ほんの少し外れたところにお店を構えています。近くまで行くと、レトロという表現がぴったりな看板が僕を迎えました。
お店に入ると、左側にあるキッチンカウンターから男性のマスターが好きなところに座るよう促してくださいました。
促されるまま僕は、手ごろな、入って一番すぐにある席に座りました。店内には僕の他に、常連さんであろう3人の男性の輪と、奥に背中を丸めてパソコンに向かう男性がいらっしゃいました。
明らかに慣れ親しんだお客様の中、初めて来た僕は、にわかに居心地の悪さを感じていました。冷たいお手拭きを持ってきてくださった女性の店員に「モーニングをお願いします。飲み物は、アイスコーヒーで。」と言うことしか出来ませんでした。
そわそわと店内を見回していると、ところどころに風景画が飾られていることに気がつきました。ひときわ大きな絵画には、女性の名前がサインしてありました。卓上にも、小さな折り紙ほどの額縁に美しい樹木の絵画が飾られていました。おしぼりを持ってきてくださった女性が描いたものかもしれないと思うと、温かい気持ちになりました。
そうしていると、件の女性が、アイスコーヒーとカップに入ったおかず、トーストを運んできてくださいました。
アイスコーヒーは、あらかじめ砂糖が少し入っている様で、甘くさっぱりとした味わいでした。その日は朝から暑かったので、喉がきゅうと潤いました。アイスコーヒーのグラスのふちに、ミルクピッチャーが引っかけてあるのが利便性が高いうえ可愛らしいと思いました。
トーストは、マーガリンを塗った上にきゅうりとハムが乗っかったものでした。素朴なものでしたが、得も言われぬ美味しさを感じました。空間のうま味かもしれません。
カップに入ったおかずは、レタスと卵焼きとバナナでした。バナナはデザートでは、と思いましたが、ごまドレッシングのかかったバナナは不思議にも美味しく感じました。おかずの入っているカップには、店名がプリントされていました。こげ茶色の文字は、看板のものと同じでした。

ゆっくり噛みしめ、飲み込み……僕はめいっぱい喫茶店という空間を楽しんだ後、席を立ちました。会計を終え、荷物を背負うと、マスターが明快に「何処から来たんですか」と声をかけてくださいました。僕が自分の住む場所を答えると、何故だか嬉しそうに、奥の猫背の男性に話を振りました。「○○県だってよ、××さん!」。話しかけられた××さんは、照れ笑いを浮かべてこちらを振り返り、会釈をしてくれました。僕も照れながら会釈を返して、店外へ。
店を出て見上げた朝の空は、真っ青でした。話しかけてくれたこと、会釈をしてくれたこと、ひとつひとつを嬉しく思いながら、近寄りがたい雰囲気を出していたのは僕の方だったのだと気がつきました。
いろんなお客様を迎える立場だからこそ、近寄りがたい雰囲気を飛び越える器量があるのかもしれない。マスターの行動は、ひとつ、僕を成長させてくださいました。
××さんに話を振った理由もわかりませんが、そのおかげでひとつの交流が生まれました。僕も、交流の生まれる喫茶店を目指したいと思いました。

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2022/09/05 22:01
シーニュさん。こんばんは。
外に出ると、自分が近寄りがたい雰囲気を無自覚に出していると多くと感じます。不思議と人を寄せ付ける方、いますよね。僕も羨ましく感じてしまいます。
そうですね、僕も適切な距離感のマスターに助けられました。人見知りの僕には、有難い距離感です。
付かず離れず、いろんな方とお話し出来るような喫茶店に憧れます。
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2022/09/05 15:06
「近寄りがたい雰囲気を出していたのは僕の方だったのだ」という一文は、身につまされるようでした。
どこへ行っても、誰とでも仲良くなってしまう人がいますね。羨ましいです。

けれどこのお店のマスターは、いろんなタイプの人がいることを熟知していて、人慣れしていないお客さんには一定の距離感を保ちつつ、それでも少しだけ仲間に入れてくれるように仕向けてくれたのではないかなと推察しました。お客の心に寄り添って、ひとりひとりにちょうどいい温度で接してくれるお店というのは、居心地がよさそうです。そういうお店を、名店と言いたいですね。

「交流の生まれる喫茶店」。とても良いコンセプトだと思います。



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