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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①   


こんばんは!24日(水)は、北日本は概ね晴れるでしょう。

東日本から西日本は雲が広がりやすく、所々でにわか雨や雷雨がある見込みです。
夕方以降は所により非常に激しい雨の降る所もありそうです。
落雷や急な強い雨にご注意ください。
南西諸島は晴れ間もありますが、所によりにわか雨があるでしょう。
なお、フィリピンにある台風9号は西寄りに進んで南シナ海へ進み、
日本の東の台風10号はやや勢力を強めながら北上を続ける見込みです。

訪れるのは八海山。
霊峰として崇められてきた険しい岩の峰に登ります。

緑輝く
 山のふところへ
森を彩る夏の花
祈りの道をたどり
天空の岩場を登る
息をのむ絶景

              神の領域をゆく
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                八海山

日本きっての米処、新潟県南魚沼市に聳える八海山。
古くから稲作に欠かせない豊かな水をもたらす神の山として崇拝されてきました。

*この番組は2021年9月13日に放送したものです

そそり立つ岩の峰は容易には登れない神の領域。
頂上への道が広く開かれたのは江戸時代末期になってからのことです。

山麓のロープウェイ乗り場で待ち合わせ。

おはようございます。

○木村和也さん

「おはようございます。
 木村です、今日はよろしくお願いします」

登山日和ですね~?

「や~、今日は最高ですね~」

10年前、東京から故郷新潟にUターンした木村和也さん。
八海山の麓に広がる魚沼盆地で米作りをしながら登山のフリーペーパーを編集。
初心者でも楽しめる山の情報を幅広く発信しています。

登山口まではロープウェー。
一気に800m近く上ります。
ロープウェーを降りるとすぐ目の前に鳥居が。

「到着しました」

○登山口(1147m)

「ここがあの八海山登山口になります」

ところで木村さん、八海山の見どころは?

「池があったり、樹林帯が綺麗だったり、
 え~と、山頂部は頂上部には岩場があって鎖場だとか梯子(はしご)だとか、
 あ~、色んな要素が詰まった、え~、まぁワンダーランドみたいな、
 キュッとコンパクトに、で、変化が凄くあるんで~、
 あのほんとに飽きない山です」

○ワンダーランド

八海山は幾つもの岩山や峰々が形作る山の総称。

一日目、まず森を抜けて薬師岳に登り、稜線の山小屋へ。

二日目、地蔵岳から大日岳にかけて連なる八ツ峰を縦走。

下山は同じ道を戻る上級者向けのコースです。

「行きましょう」

はい、頑張ります。

*撮影:7月上旬

○八海山大神

午前9時出発

少し登った所に広場が。

「あそこに八海山大神(はっかいさんだいじん)が祀られています。
 古くから八海山は山岳宗教の山として、
 山麓の方々、多くの人に親しまれてます」

道の脇に道標が。

「こっちあの~、大倉の方の集落から登拝(とうはい)出来るように一本あり。
 こっちは大崎(おおさき)、麓にそういう集落があって~」

昔の人達がお参りの為に登った道が、今は登山道になっているんだ~。

広葉樹の森を進んで行く。

背の高い木は見当たりませんね~?

「そうですね、あの~、何というんですかね~、
 積雪の関係があって、やっぱりあんまり高木(こうぼく)に
 ならないっていうのが大きな理由ですね。
 あとまぁこういう木。
 これからこういうの見ると思うんですけど。
 ここ曲がってますよね?
 これあの、雪の重みでやっぱ曲がるんですよね」

豪雪地帯にある八海山。
冬の間、木々は雪の重みに必死に耐えているんだ~。

○薬師岳

「展望が開けてきました~。
 薬師岳が見えています」

薬師如来が祀られているという。

出発から1時間

「登山道はこちらの方なんですけど、
 ちょっとこっちの方に寄り道してみましょう」

寄り道?何があるんだろう?

池ですか?

○漕池(こぎいけ)

「はい、着きました。
 こちら漕池です」

漕池?
ここまで船を漕いで来たという話もあるらしい。

あっ、蛙(かえる)。

「モリアオガエルですね」

いつもは森の中で暮らす日本固有の蛙。

初夏、水辺の木に卵を産む。

こっちではオタマジャクシが孵(かえ)ってる。

「ヒメシャガが咲いています。
 7月の半ばぐらいまで最盛期で、
 これは今、ちょうどいま、もっともいい感じの咲いてるタイミングですね」

○ヒメシャガ

清楚な紫色の花。
アヤメの仲間なんだそうだ。

○ギンリョウソウ(白色の植物)

こちらはギンリョウソウ。
葉緑素を持たない不思議な植物。

初夏の八海山、本当に自然が豊かなんだな~。

ちょっと傾斜が出てきましたね~?

「この辺ぐらいから、あの坂が急になってくるんで」

そうか~。

「何か坂が急になるとワクワクしてきません?」

えっ、そうですか~?

「アハハハ、はい。
 何か山登ってる感があって」

傾斜が急な所ではなるべく歩幅を小さくしなきゃ。

辿(たど)り着いたのは

○女人堂

「着きました、女人堂です。
 ここはかつての結界です。
 この先、女の人は登れなかったです」

○薬師岳

薬師岳を見上げる女人堂。
女性達はここから祈りを捧げたという。

女人結界の先へ。

「雪渓が残ってますね~」

ほんとだ。

「あの~、豪雪地帯なんで~、
 例年7月中旬から下旬ぐらいまで残ってます」

ここで山旅スケッチ。

今回はこの雪渓があります所までと致します。
次回は白の世界の紹介から始めます。









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