友を探してパート2~諜報部員ちょこころね~
- カテゴリ:自作小説
- 2022/08/11 05:27:06
ここから続きです。
書き始めたら勢いがとまらなくなり、まさかの長編になってます・・・よろしければ結末までどうぞ~。
(ん?この声って聞いた事のあるような・・・)ちょこころねはそう思いました。
そしてテラスの上まで連れて来られたところ、その存在を直に見てみると、
ふわふわの白いしっぽに綺麗なドレス、そして鈴の首輪をつけているのは、彼女が探し続けていた友人だったのでしたΣ(・ω・ノ)ノ!
「あなた!!一体なにがあったの!!しっぽが付いてるし、しかもドレスにメイクまで!」とびっくりして大声で問いかけると、
友人は笑顔で「来てくれたんだね、ちょこころね(*^▽^*)
世話をかけてすまない。実は猫族の研究をしているという事で以前から彼らに目をつけられていたんだが、しばらく前に出した本がまずかったらしく、どれだけ秘密を知っているのかを確かめたいと神殿まで連れて来られてしまったんだ。」
そんな話をしている間にも彼が振りまいたマタタビの影響で地上の猫族たちも、周りの警備員たちもすでにメロメロになってちょこころねを警戒する気力もなくなったようです( ´艸`)
その隙に二人は近づいて、彼はこれまでの事を話続けました。
「捕まった後のことだけれどね・・・
どうも猫族は美しい物や綺麗な物が好きらしくてね。
それは以前から知っていたんだが、まさか人間もそういう対象として見られるとは思わなかったからびっくりしているよ。
私は男だと話したんだが、美しいと言われてこの姿でいるようにと議会で決められて、こちらに来てからはずっとこんな感じの格好なんだよ。
服装はまあもう大分慣れてきたんだけど、
残念なのは猫族の薬できれいなしっぽは生えてきたんだが、
どうも耳が出て来なくてね。
耳さえあれば完ぺきなんだが・・・。」と少し不満そうに言いました。
「あなた猫になりたかったの?猫好きとはいえそれは行き過ぎよ!その格好もびっくりしたけど・・・まあ、あなたはキレイだからこういう扱いにされたのは理解できなくもないけど、しっぽはないでしょう、しっぽは!
ハートのステッキまで持って、ここでいったいどんな役割をしてるの?」とちょこころね。
「ここでは美しい物は神聖な存在として崇拝され神として扱われるんだよ。私も猫族は好きだし、彼らの為になることをしているよ。ハートのステッキは彼らからの要望で持っているんだ。威厳を示すためらしい。」と友人。
「あなたの猫族好きはよく知ってるわよ。もう何十年も研究の話は私も聞いてきたもの。でもいい加減に目を覚ましてちょうだい。私たちの国であなたのことを心配している人がたくさんいるのよ。しっぽを消す方法を探し当てたら一緒に逃げるのよ。」とちょこころねは友人を説得して、
友人もここでの生活は悪くないけど、人間としての生活はできないしなあ~。恋愛もできないし、確かにここで住み続けるのは難しいだろうなと脱出することに同意しました。
神殿にいる猫族たちは新作のマタタビがよほど気に入ったらしくまだまだ仲良く酩酊状態です。
彼らが正気に戻る前に、二人で神殿の深層部に潜入し、秘密の部屋にある無効化のドリンクを飲ませたところ無事に彼のしっぽが消えました。
そしてすぐに猫族の国を脱出しました。
無事作戦は成功したわ。彼も戻れたし私も無事に帰れてよかった。ちょこころねは上司に報告に出かけました。
そして帰宅して家で待っていた友人とお互いの無事を喜びつつ話をしました。
「猫族にも私の出会ったご夫婦のように良い存在はいるけれど、やはりあの世界ならではの決まりもあって危険も伴うものもあったから、気軽に出入りできる世界ではないわね。」と友人に話しかけると
「そうだな、もしかしたら一生神様扱いされていたかな?
でもせっかく交流できたから、手紙を置いてきたよ」と友人は話します。
彼女が「なんですって!一体何を書いたのよ」と聞いてみると
友人は「これからも時々研究の為に伺いたい。そして猫族の不利益にならないように人間に猫族の事を紹介したいと書いてきたよ」と答えました。
ちょこころね「あなた・・・あっちが友好的にそれを解釈すると思ってるわけ?またさらわれたらどうするの!」
友人「そうだな・・・私にはとても優しい友人がいるから、
もしそうなったらまた助けに来てくれよ。
信じてるからね(#^^#)」と彼。
ちょこころねはあきれながら「ほんとに・・・あなたって・・・。今度しっぽが生えても無効化のドリンクを一緒に取りにいってあげないわよ!ずっと生えたままでいなさい!」あきれながらも、きっとまた救出に出かけてしまいそうな自分が簡単に想像できて負け惜しみの様に彼にそう言ったのでした。
なんだかんだいってお互いの気質はしっているから
どうこう言っても仕方ないと思いつつ、やっぱりお互いが特別な存在同士である2人なのでした。
おしまい。
大分長くなりましたが、最後まで読んで下さってありがとうございました。
お話は友人が男性という設定は決めていたのですが、
そのまま普通に捕まっているよりもちょっと面白くしたくて、
猫好きゆえにあまり抵抗もせず猫の姿に改造されていて、美しさゆえにドレス姿の設定になりました。
猫の姿にしようと思っていたので耳を探していましたが、どうもフリマなどで何度挑戦してもゲットならずでしたのでお話の続きを書けずにどうしようかと思いつつ時間が経ちました。
それが急に昨日、猫になろうとしたけどしっぽだけ生えて耳は出ず、不十分だったという設定も面白そうだなと気が付いてこのままのコーデで書いてみようと思いつきこんなお話しになりました。
背景もちょうどウエディングの物があったので、
美しい彼の綺麗なドレス姿にぴったりだったかなと(*´ω`*)
テラスの上から猫族たちの歓声を受けながら笑顔で見降ろしていそうですね。
猫好きな彼だから神格化されて、なかなかいい気分で暮らしていたのではないでしょうか?
猫族の研究も今回の体験でまた進んで新しい本でも出していそうですね。
好きな漫画家さんからアイデアをもらったと書きましたが、
その漫画家さんは竹本泉さんです。
この作家さんは不思議な設定のお話しが多いんですが、猫がよくでてきます。
猫が人の世界をまねしているという面白い「ねこめ~わく」というお話も書いてらっしゃいます。
猫好きの方ならきっと楽しめる作品だと思いますので
ぜひ一度ご覧になってみてくださいね。
せっかく脱出できたのに、手紙を残してきてしまったのですね。(^-^;
優しさも詰まっていると思いました。
楽しかったです~(#^.^#)♬
無事に救出出来てよかったですね♬(*^^)v
彼はまた猫族の世界に行っちゃっいそうな気もしますけど^^
楽しく読ませていただきました♪
発想力、アイデアはさすがですね~(*ˊᗜˋ*)♡
そっか、猫耳が足りなかったからこういう面白いストーリーになったのねww
猫族たちは友人を誘拐しても、綺麗なものを愛でたりマタタビでメロメロになったり、なんとなく憎めないかわいい種族だわ❤(=^・^=)
ころねちゃんは起承転結を考えてから書くんじゃなく、書きながら物語を考えているの?
いつも私のコーデ日記を見てくれてありがとね~^^
ころねちゃんニコ三年目なのね*ころねちゃんはいろんなコーデをされてて、やっぱり物語や想像の世界が頭の中にあるんだろうな~って思って見てるよ(#^.^#)楽しんでるね~♪
コーデがまさか、行方不明の友人の物とは思いませんでした( ̄▽ ̄)
とても面白く読ませていただきました^^
ねこめーわく知ってます。
シマちゃんも好きですが、やっぱりクロちゃんが最高です(≧∇≦)
うちの猫が門番だと 寝てばかりで役に立たなくそう~~と 一人笑ってしまいましたよw
もうすぐお盆ですねえ(^-^)
猫が大好きで13匹を看取り、今一匹と暮らしています。
猫のいない生活は考えられません。
素敵なお話だけどネコ耳カチューシャ差し上げてそのままお姫様扱いも
若く美しいうちは悪くないかも。
面白かったです。