戦争は女の顔をしていない
- カテゴリ:マンガ
- 2022/07/31 23:52:13
僕が好きな漫画で「戦争は女の顔をしていない」という作品があります。
実際に第2次世界大戦に従軍した女性たちの物語です。
ソ連(現ロシア)では第2次世界大戦中100万人以上の女性が看護婦などの軍属や兵士として従軍していましたが、女性たちの功績は表に出されず隠されていました。
むしろ戦後彼女たちは世間から白い目で見られるようになり、多くの女性たちは自らの戦争体験をひた隠すようになってしまいました。
そんな女性たちの声に光を当て、世界に女性たちの声を届かせる作品です。
原作は1984年に発表された同名の手記で、作者のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんは6年かけてのべ500人以上の従軍女性に取材をして完成させました。国家の圧力で発売禁止になったりしましたが、国家権力に抗い弱者に耳を傾けるその姿勢は高く評価され数々の賞を受賞し、2015年にノーベル文学賞を受賞しました。
漫画なので読みやすいですしとても感動するエピソードが多いです。
そして、当然ですが女性ならではのエピソードもあります。
全てが実話であると思うとより心に来ます;;;
女性は美しく切なく強靭だなと本当に思いました。
現在も、トルコのクルド人たちがイスラム国と戦っていますが、クルド人の軍隊では女性だけの部隊があり多くの女性が勇敢に戦っています。
皆二十歳そこそこの若い女性ばかりですが、本当に心が強くてたくましいです。
女性は本当に凄いです。本当に尊敬しています。
最後にこの漫画で特に心に残っている話は、夫と共に軍に志願した女性の話で、夫は兵士で妻は軍医でした。
ある日、夫の部隊が移動中に敵の砲撃にあいました。すぐさま妻は夫の元へ駆けつけましたが、夫は亡くなっていました。妻は夫が埋葬されないようにずっと夫を抱きしめていました。
戦場では一つの大きな穴に遺体をたくさん入れて埋葬する集団墓地という方法がとられます。
妻は絶対に夫をそこで埋葬させず故郷に連れて帰ることを決心し上官に相談しましたが、だれもまともに取り合ってくれませんでした。
とうとう前線の総司令官に相談しましたが「狂人だ!どれだけの人が異国の地で埋葬されていると思っているんだ!」と一度は追い返されますが、もう1度面会することができました。
そこで妻は、
「私たちには子供がいません。家は燃えてなくなり写真も残っていません。何も残ってないんです。」「夫を国に連れていけたらお墓は残ります。戦争が終わって私が帰る場所ができます。」「あなたは恋をしたことがおありですか?私は夫を葬るんじゃありません、恋を葬るんです!」
と司令官に訴えました。
その熱意が伝わったのか、一晩だけ特別に飛行機を出す許可が下りて、無事夫の棺を本国へ返すことができたそうです。
戦争中に飛行機を飛ばすことはとても危険なことですが、それでも決行したことは本当に凄いと思いました。
多少の脚色はあるとは思いますが、実際に戦争中にあったエピソードだそうです。
因みにこの夫婦はベラルーシ人でソ連軍所属でした。
こういった感動的で考えさせられるエピソードがたくさんある漫画です。
今もロシア軍が戦争をしていますが、1日も早く平和が訪れることを願ってやみません。
長文失礼いたしました。
長文・駄文ですが読んでいただき有難うございます!
本当ですよね、、戦争ではいつも女性や子供がとてもつらく苦しい目に合ってしまいます;;;
この漫画に登場する女性たちは、祖国を愛し仲間や夫・子供を愛して闘ったとても勇敢な女性たちばかりです。とても強くてたくましく美しくて儚いです;;;
ぜひ機会があれば読んでみてください(*^-^*)
戦争が起きて、みんな傷つくけど。。女性や子供たちがどんなに怖いつらい目にあってるか
知るだけで胸が張り裂けそうになります
女性は強くて、きれいで、、でもはかなげで。。いろんな面を持ってると思います
どの世界でも犠牲になるのではなく、幸せでいてほしいと願っています