日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/07/30 00:57:39
こんばんは!30日(土)は、台風5号が九州南部・奄美付近から
東シナ海に進む見込みです。
このため、沖縄・奄美、それに中国・四国では雲が広がり
雨の降る所が多いでしょう。
雷を伴って非常に激しく降る所もある見込みです。
特に、九州南部・奄美や四国では大雨となる所もあるため、
土砂災害や低い土地の浸水、蚊膳の増水や氾濫に警戒してください。
また、九州南部・奄美では強風や高波にも注意してください。
近畿や東日本から北日本は晴れる所が多いでしょう。
ただ午後は、近畿や東日本の太平洋側では、
にわか雨や雷雨となる所がある見込みです。
落雷や突風、局地的な大雨にご注意ください。
爽やかな新緑
湧き立つ生命
南アルプスの絶景
広がる南アルプスの大展望
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山伏
○登山ガイド 唐橋佳代子さん
地元静岡市出身の唐橋佳代子さん。
南アルプスの大自然に魅せられ、山小屋勤務を経て、七年前登山ガイドに。
明るくて親しみやすい人柄が女性客を中心に人気です。
*撮影:5月中旬
前回は笹山から5分程下り展望のいい所までのご紹介まででした。
今回は井川湖の説明から始めます。
○井川湖
現われたのは井川湖。
その畔には小さな集落が見えます。
「ほんとここ山奥でこっそりした所なんですけど、
ここにはね、昔金山があって、相当賑わってたらしいんですよ」
え~、金山~?
「金が獲れたなんてビックリですね」
ここで山旅スケッチ。
<山旅スケッチ>
幕府を支えた金山
安倍川と大井川に挟まれた山伏の山域。
かつてこの地には幾つもの金山があり、
安倍金山(あべのかなやま)と呼ばれていました。
○安倍金山
ここにある集落の一つ、小河内地区(こごうちちく)。
○小河内地区
代々この地に暮らすモチズキマサトさん。
17代目になります。
○望月正人さん
望月さんのお宅には金山で使われていた道具が残されています。
○砂金採鉱(さいこう)用具
「これはですね~、あの~、砂金を掘るほったたきの道具ですよね」
おじいさんの代まで使っていただろうとのこと。
○ユリボン
こちらはユリボン。
砂利を入れ、川の中で揺らして砂金だけを取り出します。
「来たるもんが入ってると嬉しかったでしょうね~、ほんとに。
あっはっは」
この辺りで金山の開発が始まったのは、16世紀の初め。
○日影沢金山 坑道跡
(梅ヶ島地区)
その後、徳川幕府重要な資金源となりました。
○金堀衆(かなほりしゅう)の住居跡
周辺には今も金を掘った金堀衆の住居跡や、お墓などの痕跡が残っています。
○金堀衆の墓
○金鉱石
*資料提供 手塚泰宣
金鉱石1トンあたりへ含まれる金の量は実に5キロ。
○「梅ヶ島 金山の図」
『駿河志料』所収
この良質な金を元に金本位制(きんほんいせい)を導入。
○慶長小判
幕府の財政的基盤を築いたといわれています。
「ロマンありますね。
宝の山だと思いますよ。
ほんとに、へっへっ」
「はい、牛首峠へね、もう最後の急な下りですね~。
十分足元気をつけて」
うわっ、怖い。
「もう傾斜が凄いですよね~。
ちょっとね、左側十分注意してくださ~い」
○牛首峠(1560m)
「はい、牛首峠に着きました。
ここがねこのルートの一番の難所です。
この先、あの急な登りがあります。
牛首ノ頭っていう所まで、だいたい標高差200以上。
それをね一気にこれから登ります。
じゃあ頑張って行きましょう」
頑張りま~す。
小石に足をとられて滑りやすい。
流石、一番の難所だけあってきついですね~。
「は~い、そうですね~。
ほんとにこの辺りもザラザラ」
地質的に脆い上、断層が通っているので崩れやすいんだそうです。
随分来ましたけど、まだ登るんですか~?
「もう少しですね~。
ここを登り切ったら、別世界みたいになりますんでね。
期待してもうちょっと頑張ってください」
はい~。
「ようやく平らな所まで来ました。
ここはね牛首ノ頭って呼ばれている所です」
○牛首ノ頭(1785m)
何だか雰囲気ありますね~。
「そうですね~、森の様子変わってきましたね~。
ダケカンバの木が凄く増えてきましたね~」
○ダケカンバ
大きなダケカンバ~。
「あ~、ここちょっと~、こう不思議な~風景になってきましたね~」
ほんとだ。
どの木も変わった姿をしていますね~。
「見てください、これを。
面白~い。
私が入れちゃいそうなくらいこう。
こんなにおっきな空洞が開いてますね~」
何だか三本足で立ってるみたい。
どうしてこんな風になったんだろう?
「元々ねこの木の下には倒木があって~、
まぁその倒木の上に新しい木がどんどん育っていったんですけど~、
そのね下の倒木が朽ちて無くなってしまったので、
ここが空洞になってしまった。
そういう風にね思われますね~」
なるほど~。
周りを見渡すと確かに倒木がとっても多い。
よ~く見るとその倒木から新しい命が。
「一見こう寂しいね森のイメージなんですけど、
倒木の上に新しい芽が育ってきて、
だんだんこう森が少しずつまた再生してってるっていうのが
みえるんですよね~。
だから自然のサイクルが、こう良く分かる森ですね~」
「わぁここフッカフカですよ~。
ねぇ苔ロードですね~。
もうほんとにここも綺麗ですね。
わぁ~フカフカですね~、ほんとに」
何という苔ですか?
「あのスギゴケの一種だと思いますけどね~」
○スギゴケ
スギゴケは山でよく見られる代表的な苔の一つ。
「何か星みたいでキラキラって感じで凄いいいですね」
「ここにちょっと面白いものがありますよ~」
あっ、真っ赤。
○アカミゴケの仲間(赤色の地衣類)
「これはアカミゴケっていう厳密には地衣類ってものなんですけど、
こうよくよく見ると、ちょっとねこう女性の唇のように見えませんか?」
うん、言われてみれば。
○モンローリップ
「これね、モンローリップっていう風に呼ぶ人もいるそうです。
マリリン・モンローのモンローですね。
ほ~んとにね~、マリリン・モンローの唇みたいにセクシーな形ですね」
この季節、動物達も活発に動き回ります。
ピュ~♪
○キバシリ
この鳥はキバシリ。
名前の通り木の上を走るように移動します。
「ご飯食べるのはちょうど。
こう木をね行ったり来たりして餌を捕まえて
雛に餌をあげてるんじゃないでしょうかね?可愛いな」
開けた所に出た。
○百畳平(ひゃくじょうだいら)(1820m)
「はい、百畳平に着きました。
畳(たたみ)100畳分ぐらいの広さがあるということでね、
百畳平と呼ばれています」
広々として気持ちいい~。
「山頂までもうひと踏ん張り、あと少し頑張りましょう」
はい。
とはいえ、結構疲れがたまってきた~。
ここで山旅スタイル。
今回は百畳平に着きましたところまでと致します。
次回は唐橋さんにヨガの紹介をしていただくところから始めます。