Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②     


こんばんは!25日(月)は、北日本から東日本は概ね晴れますが、

午後は山沿いを中心に雨となる所があるでしょう。
西日本は雲が広がりやすく日本海側を中心に雨となる見込みです。
南西諸島は概ね晴れるでしょう。

命輝く 初夏の森
樹齢四百年の杉並木
古の修行場
訪れる試練の時

            知られざる神々の座へ
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              長野 戸隠山

○プロ登山家 竹内洋岳さん

日本人で初めてヒマやら8000m峰14座、
全ての登頂に成功した竹内さん。
そんな竹内さんにとって、戸隠山は興味の尽きない山だといいます。

*撮影:5月中旬

前回は不動明王という仏様がおられる所までの紹介でした。
今回は三十三窟というものの紹介から始めます。

<山旅スケッチ>
 探検!三十三窟

○探検!三十三窟

海底火山が隆起してできた戸隠山。
長い年月の間に山肌が浸食され、沢山の岩穴が出来ました。

*信州戸隠山惣略絵図(そうりゃくえず)

江戸時代の絵図に描かれた三十三窟。

○三十三窟

岩穴が修業の場として使われていました。

男性の方「こんにちは~」

その一つに案内してもらいます。

「よろしくお願いします」

男性の方「今日ご案内するヨシモトです。 
     よろしくお願いしま~す」

○戸隠神社公認三十三窟ガイド 吉本照久さん

三十三窟へ行くには戸隠神社が公認したガイドの同行が必要です。

「早速道無き道ですね?」

吉本さん「そうですね~、もう藪々なんですね~」

まさに探検だ~。

「凄い道ですね~?これ」

吉本さん「そうですね~」

「昔の人はほ~んとこれ、良く来ましたね~」

吉本さん「ね~」

「登山靴も無いんじゃないですか~?」

吉本さん「あ~~」

「ね~、足袋とかね、草鞋(わらじ)とか、
 そういったものを履いて来てるんだろうから
 それでもここに立ち入って修行をしたいって思いは
 凄い挑戦と好奇心だったんでしょうね~」

辿(たど)り着いたのは断崖絶壁にある岩穴。

「ひんやりしてね何か」

吉本さん「うん」

「風がこう吹き抜けてるような感じがして、
 この辺は不思~議な感じがしますね~」

岩穴の中は僅か二畳程。

「今はこの~、歩いて来ても凄く険しいし凄く厳しいし。
 で、その中に立ち入って、で、そして修業をして、
 で、え~と、色んなこう知識やですね~。
 その考え方を持って置いてく。
 まぁ私の感覚では、多分その神様である
 山からこう知識とか恵みとかを受け取って帰って、
 で、人々にこう伝える役になるっていう
 そういう場だったんじゃないかなって思います」

知られざる三十三窟、平安の昔から伝わる修業の場です。

2日目

○戸隠神社奥社入口

おはようございます。

「おはようございま~す。
 まずはこの参道を行って、その後山道に入って行きます。
 所々険しい所もありますんで頑張って行きましょう」

はい。

「では行きましょう」

「水芭蕉咲いてますね。
 綺麗ですね~、道端にもこうやって咲いてると自然がやっぱ豊かなんですね~」

○ミズバショウ(水芭蕉)(白色の植物)

夏を告げる水芭蕉。

○リュウキンカ(立金花)(黄色のお花)

その隣にはリュウキンカ。

「隋神門(ずいじんもん)が見えてきました」

立派な門だな~。

「この先神聖な場所に悪いものが入らないように、
 門がありまして、ここに置かれているようですね。
 元々はここには仁王像が祀られていたそうですけれども、
 今は髄神様が祀られています」

「わぁ杉並木が凄いですね~。
 もう髄神門と一体となってこの神聖な場所を守っているような感じがします」

樹齢400年といわれる杉並木が、500mに渡って続く。

並木道の先に待っていたのは。

○九頭龍社(くずりゅうしゃ)

「ここは九頭龍社といわれまして、
 この奥にですね、私達が立ち入ることが出来ないんですけれども、
 龍窟(りゅうくつ)といわれる窟があって、
 え~、そこがですね、この戸隠信仰発祥の、まぁ窟といわれていて、
 え~、この戸隠の中でもとても重要な場所になります」

九頭龍社には修行僧がここに龍を封じ込めたという伝説が残っています。

「さぁここからいよいよ登山道です。
 こっからはもうほんと山道になってですね~、
 ちょっと滑りやすいとことか、ちょっとガラガラした所もあるんで、
 気をつけてゆっくり行きましょう」

はい、頑張って付いて行きます。

結構急ですね~?

「実はこういう急な所はゆっくり歩いて、息を整えるいいチャンスなんで、
 こうゆっくり歩きながら息が上がらないように
 スピードを調整していきます」

はい。
とはいえ、どんどん急になっていく。

「わぁ~、見えてきました」

わぁ~、目の前にギザギザの稜線が。

「何度来てもこっから見ると、
 戸隠山が迎えれくれるような感じがするんですね~。
 格好いい山だな~」

凄い迫力だ~。

「あっ、シャクナゲが咲いてますね~。
 綺麗ですね~」

へぇ~、こんな所に。

「ネパールやチベットに行くと~、
 この山全体がこのシャクナゲに覆われていて、
 こうほんとにシャクナゲの中を歩いているような所があるんですよ。
 これ見るとちょっとヒマラヤを思い出しますね、え~」

○ホンシャクナゲ(本石楠花)ピンク色のお花

思い出の花ですか~?

さらに登ると。

「う~~、涼しい~」

随分岩が迫(せ)り出してますね~?

「ここが五十間(ごじゅっけん)長屋と呼ばれる所です。
 この岩が浸食で削られて、
 こうまさに屋根が付いた長屋みたいになってますね」

今回はこの五十間長屋の所までと致します。
次回はいよいよ戸隠山の山頂を目指します。





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