日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/07/23 00:47:03
こんばんは!23日(土)は、北日本や北陸では雨の降る所が多く、
雷を伴って激しく降る所もあるでしょう。
東日本太平洋側や近畿は晴れ間もありますが雲が広がりやすく、
近畿では午前中を中心ににわか雨の所があり、
東日本の太平洋側では午後を中心に所によりにわか雨や雷雨がありそうです。
中国・四国から九州や南西諸島は概ね我れますが、
所によりにわか雨がある予想です。
訪れるのは長野県の戸隠山(とがくしやま)。
鋸(のこぎり)の刃のような峰々が連なる岩山に挑みます。
命輝く 初夏の森
樹齢四百年の杉並木
古(いにしえ)の修行場
訪れる試練の時
知られざる神々の座へ
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長野 戸隠山
長野県の北部に聳える戸隠山。
鋭く切り立つ岩の峰が連なります。
○戸隠山
その名の由来は天照大神(あまてらすおおみかみ)が
隠れた点の岩戸が飛んできて出来た山と伝えられています。
*諸説あります
JR長野駅から車で40分。
○戸隠神社
一之鳥居跡
戸隠神社の一之鳥居跡で待ち合わせ。
○プロ登山家 竹内洋岳さん
「おはようございま~す。
プロ登山家の竹内洋岳(たけうちひろたか)です。
どうぞよろしくお願い致しま~す」
よろしくお願いします。
*写真提供 ハニーコミュニケーションズ
日本人で初めてヒマラヤ8000m峰14座、
全ての登頂に成功した竹内さん。
そんな竹内さんにとって、戸隠山は興味尽きない山だといいます。
「戸隠山は何といっても山の姿が格好いい」
○山の姿がカッコイイ
「もうやはり見るだけでも登りたくなるようなそういう山なんだと思いますね。
まぁ戸隠山はまさに修業の場。
この山に神様がいて、そこに修業に行ってる人達がいた山ですので。
もしかしたらその神様がいる山ってのを
今回触れることが出来るんじゃないかと思っています、はい」
○神様がいる山
戸隠山を巡(めぐ)る一泊二日の山旅。
一日目、戸隠古道を進み、鏡池に映る戸隠山の絶景を堪能。
その後、岩に彫られた摩崖仏に出会う。
二日目、樹齢400年の杉が立ち並ぶ参道を進み、岩山へ。
最大の難所、蟻の塔(ありのと)渡りを抜けて頂上へ。
*下山は同じルートで
全長17km、上級者向けのルートです。
「では行ってみましょうか?」
*撮影:5月中旬
午前9時出発
「早速ですけどここに一之鳥居の跡があります。
ここにこう鳥居が建っていたんでしょうね」
○一之鳥居
「まさにここがこう戸隠山の入口って感じになっていたんだと思いますね」
○戸隠山の入口
石で出来た鳥居は江戸時代末に起きた地震で倒れました。
「ずっと人々がここの鳥居をくぐる時に
まぁこっから戸隠山に入るんだって思いで、
きっとこの、え~、古道を歩いていたんじゃないかなって思います。
じゃあ今日はちょっとこの鳥居が当時あったつもりで
ちょっとこっから挨拶をして、古道に入って行きたいと思います」
初夏の森、気持ち~。
「若葉が美しい時ですね~」
足元に随分石が並んでますね~。
「これは昔の石畳の名残ですね~。
当時ここにまず石を持ってきて、こう石を敷き詰めるってのは
相当な労力だったと思うんですね。
で~、それだけこの人々が~、
この戸隠山を大切にしていたっていう証しだと思います」
ん?何かありますね?
○熊野の塔
「熊野の塔と呼ばれている古~い石塔らしいんですけど。
立派なものがここに置かれているということは
それだけこの山がこう信仰の対象として
重要だったんだろうな~っていう風に感じます」
昔の人もここで旅の無事を祈ったのかな~?
「わぁ~、凄く咲いてますね~。
ニリンソウが咲いてますね~。
綺麗ですね~」
○ニリンソウ(二輪草)(白いお花)
ニリンソウ、その名の通り、一つの茎から二輪の花が咲いている。
せせらぎを聴きながら進んで行く。
○ヒトリシズカ(一人静)(白いお花)
初夏の山、雪融けと共に色とりどりの花が咲き誇る。
○ショウジョウバカマ(猩猩袴)(赤紫色のお花)
「鳥の声が賑やかですね~」
ピッピピ♪
ピピピピ♪
ほ~んとだ、綺麗な声。
ピピ♪
○キビタキ
○カケス
戸隠では100種類以上の鳥が見られます。
ピッピ~♪
○ミソサザイ
ピピピピピピピ♪ピピピピピピピピ♪
ピピピピ♪
ピ~ピ~ピ~ピ~♪
ピピピ ピピピピピピ♪
歩き始めて3時間
「さぁ、鏡池に着きましたよ~」
○鏡池
大きな池。
「あれが明日登る戸隠山になります。
綺麗~に映ってますね~」
まさに鏡、山の大パノラマ。
ギザギザの岩の峰が格好いいな~。
「今日最後にこちらに行きます」
どこに行くんですか?
「行ってみたい所があるんで、楽しみにして行きましょう」
何だろう?ワクワクするな~。
「あれか~?もうちょい近づいてみましょう。
摩崖仏ですね。
岩を削って、こう石仏を浮き彫りにしたものです。
これ不動明王ですね~」
岩に刻まれた高さ2m程の仏様。
煩悩から人々を救ってくれる不動明王です。
それにしても何でこんな山の中に?
「恐らく凄い長い年月~、まぁここに留(とど)まって~、
その一つの作業に没頭しなければ~、まぁこれだけのものは造れない。
え~、それだけの時間をここで費やすという
修行だったんじゃないかな~と思いますね~。
思わずこう手を合わせたくなるような」
厳しい自然の中で仏と向き合う。
ここが修業の場だったんだ。
ここで山旅スケッチ。
今回は不動明王様がおられます所までと致します。
次回は三十三窟というものの説明から始めます。