Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


ウメビタ




数日前に書いた「ローマ数字」と同じ範疇の文章である
『昔覚えたのは結構忘れない』
そんなテーマに沿った第二弾である


且つて、勝 新太郎という名俳優がいた
中村玉緒の夫である
あの時まだ座頭市シリーズは始まっていなかったのかな
私が中学生の頃なのか

ときの大塚製薬が新製品の栄養ドリンクを発売した
《ウメビタ》という製品名で、CMのイメージキャラクターに
勝 新太郎を採用したのだった

今でいえば、オロナミンなんとか、リポビタンなんとかという
”さあ!、これを飲んで元気になろう”といった類いの小瓶である


その製品のCMにおける勝氏のパフォーマンスは全く覚えていないが
ただ、背後にアナウンスされる、効能を訴える、成分を訴える
ナレーションが、中坊の私の頭に刺さった


以下に再現しよう。一言一句間違っていないことに自信がある
始めるよ
要注意


梅のエキスにアスコルビン酸
リン酸リボフラビン
塩酸ピリドキシン



どうだろう
これだけの有効成分が配合されていれば
どんな不調もぶっ飛ばせるに違いない!
(買って飲んだことないけど)


後に、生物学を学ぶ境遇に辿り着くことができて
数年間、私の頭の中に呪文のようにこびりつき
数か月には一回は無意識に反芻していた、このウメビタ呪文
正体を調べてみた(そして、あっさりと分かった)



L-アスコルビン酸    =    ビタミンC
リボフラビン        =    ビタミンB2
ピリドキシン        =    ビタミンB6



そうか、あの無敵のパワーを呼ぶと称して売り出されたドリンクは 
結局はまあ、普通のビタミン剤だったんだ
(梅のエキスの効用については良く知らないけどね) 



ウメビタの、その後の売れ行き状況は調べていない
少なくとも現在は売られていないだろう
第一、『パンツははかないようにするよ』と
飛行機上で麻薬捜査官に宣ったタレントの関わった商品が
今も残っているはずがない



色んな事があったけど、時は流れたけど
それでも、若い時に覚えたことは忘れない
(実際は忘れてる方が多いんだけどねw)


 
梅のエキスにアスコルビン酸
リン酸リボフラビン
塩酸ピリドキシン


梅のエキスにアスコルビン酸
リン酸リボフラビン
塩酸ピリドキシン


梅のエキスにアスコルビン酸
リン酸リボフラビン
塩酸ピリドキシン






棺桶まで持って行こっと

アバター
2022/07/21 07:16
勝真太郎
いい役者でした
歌もうまかった





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