Nicotto Town



ぐだぐだ劇場R【7】フツツカ魔法学院

回復師で薬剤師のチュニスです~。今、母校の「フツツカ魔法学院」に来ています~。

私は~、学院の中庭で~、「月齢の杖」と~、ひなたぼっこをしています~。
え?「月齢の杖」なのに~、何で日光浴なんてしてるのかって~?
それはですね~、私と一緒にいるうちに~、「月齢の杖」が日光浴を覚えちゃったからです~。
ああ、もちろん~、月光浴もしますよ~。
だから~、この子(月齢の杖)は~、魔力充填が~、早くなったんですよ~。
この子は~、月の満ち欠けで~、魔力が増減するので~、常に魔力をフル充填させないとなんです~。
あらあら~、長々とお話しちゃってすみません~。他のみなさんは、どうしてるんでしょう~?

一方その頃、フツツカ魔法学院の売店でセリカは愕然としていた。
「ええっ!?「入荷待ち」やて!?召喚用の簡易魔法陣もないんか!?」
「悪いなぁ~、半年くらい先までこの状態だ。『ナローケイ現象』って聞いたことあるか?」
「ああ、世界の境界線が無くなったていう奴やろ?そんで、空前の異世界ブームが始まったんやと」
「そうそう、異世界召喚や異世界転生が流行っててなぁ、
近年新設された「異世界クラス」が大人気でな、売店まで魔法陣が回ってこないんだよ」
売店のお兄さんも、ほとほと困っているようだった。
「と、いうわけや。あとはティルト頼みや」
「うん、わかった…。学院長の所に行こう」
ティルトは、ヒビの入った古めかしい杖をギュッと握りしめた。

ティルトは、緊張した面持ちで学院長の部屋の扉をノックする。
「入りなさい、ティルト…卒業生や異世界の客人たちも一緒にどうぞ」

ーつづくー




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