誰かがみているけど
- カテゴリ:日記
- 2022/07/03 02:03:11
前日彼女から突然言われた
「明日デートしよ」
突拍子もないのはいつものことだけど
何の意味もなくそんなことを言うわけじゃないのは知っていた
「19時に展望広場ね でも少しだけ早めに来てね」
現地集合と念を押され彼女は去っていった
展望広場に一体何があるんだろう?
その夜は色々なことが頭を駆け巡り、なかなか夢に落ちることはなかった
朝になって目覚めても、まだ彼女のクイズの答えはわからなかった
テンションは上がりっぱなしなのに
そのことだけを考えながら夜の帳が降りるのを待ちわびていた
待ちに待った19時!の30分前に展望広場に到着
遅刻をしないのがポリシーではあるが
30分前と言うのはちょっと思い出してもなかったように思う
それだけこの時間を楽しみにしていたのだ
彼女の方も19時には随分と早い時間にやってきた
「ちょっとそこに立って」
彼女の指定する座標に移動しようとするがどうもぎこちない
「1ミリ前かな」
彼女の指示が飛ぶが、どうも指が少し動きにくい
何かの魔法にかかったみたいだ
幾分調子をつかんでくると、すんなり収まった
なんとも不思議な指だ
やっと体が自分の支配下に戻ってきたそんな感覚だった
「うん その辺りでいいよ」
そして彼女はとても大事なことを語り始めた
「19時になると、夜に切り替えますって文字が出るから
切り替えたらすぐに空を見上げて!」
一体何を言ってるのかわからなかったが
彼女の言った言葉を繰り返しつつ19時を待った
人通りは絶え間なく続いていて
会話を聞いている人には、なんとも奇妙なやり取りに聞こえたかもしれない
けれど周囲の雑踏はまるで気にならなかった
目では時計の針だけを追っていた
そして19時
夜に切り替わると青空だった町を夜の帳が覆っていた
夜空を見上げると
「え?」
7つの月が夜空には浮かんでいた
アステカ神話では太陽は5つあったそうだが
7つの月を眺められるなんて初めての経験だ
このとき何故か白夜のようだと感じていた
7つの月に照らされたら夜は随分と明るいものになっただろう
奇跡はいつまでも続かない
ものの30秒もすると月は一つに集約され、
夜はいつも通りの静けさを取り戻したのだった
彼女がデートで見せたかったものはこの奇跡のような絶景だった
このような時間を一緒に過ごせたことに感謝をしていた
すると彼女は言った
「バグで私だけが見えていたわけじゃなかったか」
確かにバグっぽい感じはあるけど
結構感動する風景だと思うよ
この場に上手く居合わせた彼女のめぐりあわせの良さに感心しつつ
二人で展望広場を後にしたのだった
*この風景がバグかどうかを確かめてみたい方はぜひ展望広場で19時を迎えてみてください
滅多にこういうミスはしない方なのですが、眠さで操作ミスしてしまったっぽいです。
消えた時は一瞬頭が真っ白になりましたが、
戻るボタンでサルベージできたのは不幸中の幸いと言えましょうか。
今後は、こういったミスはしないように頑張ります!
イメージの恭介さんですが、
こういうこともあるのですね。
おっちょこちょいの私はこういうこと
ばかりなのでちょっと安心しました(o^-^)
真に申し訳ありませんでした。
頭が真っ白になるというのは、本当ですね。
眠い時は無理せずに寝ます!
眠い時は寝る!寝ぼけて作業しない!
なんとか本文だけはサルベージできたので再録しました。
コメントくださった皆さん。どうもすみませんでした。