Nicotto Town



ぐだぐだ劇場R【3】くまくまベーグル&ドーナツ

【前回までのあらすじ】

水牛のスイとギューとの遭遇、看護兵のマリアとの再会。
気づかぬうちに異世界に来ていたセルフィであった。

「あの、大丈夫ですかぁ?セルフィさ…」
ぐぅー。マリアとセルフィの腹時計が12時をさした。
「とりあえず、何か食べましょう」
「スイー!くまくまドーナツ!」
「ギュー!くまくまベーグル!」

ところ変わって、ここは3匹のクマが経営している『くまくまベーグル&ドーナツ』。
「いらっしゃいませ~!ああ、マリアちゃんたち!今日は何にする?」
カウンターで接客しているのは、黒い小グマの「リリ」。
「スイ~!ぼぅちゃん、いつもの~!」
「ギューもいつもの~!」
『いつものなの~!かしこまりましたなの~!』
中くらいの藤色クマの「ぼぅ」はドーナツ担当。慣れた手つきでお皿にドーナツを並べる。
「いちごチョコドーナツとブルーベリーベーグルとハーブティーを2つずつ」
マリアはセルフィの分まで注文する。セルフィは、まだぼんやりしたままだ。
『キュ~ン!ブルーベリーベーグル、焼きたてだキュ~ン!』
のんびりと喋る大きな白クマ「ニト」はベーグル担当。
「マリアちゃんも『いつもの』なの~!」嬉しそうに応対するぼぅ。
リリの所で会計を済ませ、注文した物を受け取ってテーブル席に着く。

「スイはチョコドーナツ!」「ギューは抹茶ドーナツだギュー」
スイとギューは美味しそうにドーナツを食べている。
「この店のハーブティー、美味しいんですよぉ~」
「ホントだ…。マリアさん、ありがとう…」
「はう~、焼きたてベーグルは格別ですぅ~!」
マリアは口の周りにいちごチョコやベーグルの欠片をいっぱいつけながら、
すでにドーナツもベーグルも平らげていた。
見るに見かねてセルフィがマリアの口の周りを拭いてあげたのは言うまでもない。

おなかも心も落ち着いた所でマリアは少し真面目な面持ちで話を切り出す。
「この世界では異世界の人達が突然来たりすることってよくあるんですよぉ~」
『えっ!?そうなの!?』
「どうしてか理由はよく分からないですけど…。
その人達を元の世界に送り返すのも私たち「メンドーサ隊」の仕事なんですぅ~」
『ホント!?それじゃあ、私、元の世界に帰れるのね!?』
「はいっ。では、メンドーサ隊の事務所に行きましょう」

ーつづくー

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2022/06/20 09:21
キャラ作り上手ですね♪



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