紫の魔女の罠 ~魔王と姫~
- カテゴリ:自作小説
- 2022/06/11 23:42:34
魔王とちょこころね姫のお話のつづきです。
魔王がちょこころね姫を魔王城に連れてきて一か月ほどが経った頃、紫の魔女の怒りは頂点に達しようとしていました。
最初は魔王の気まぐれで、人間をからかうつもりでしたことだろうから、その内に飽きてしまうだろうと様子を見ていましたが、
姫がなかなか帰る様子がないことを偵察させていた使い魔のコウモリから聞いたのでした。
その晩はコウモリから聞いた話を思い出すだけでも腹立たしくて、もういてもたってもいられなくなってきました。
このまま放っておいたら魔王があの姫に騙されてしまうかもしれない。そもそも二人が一緒に過ごしているなんて許せない!
一刻も早く二人を引き離してやろうと思い策を練りました。
使い魔の情報によると魔王はかいがいしく姫の世話を焼き、
毎日お菓子と花を差し入れているとか。
なんて憎たらしい・・・(ΦωΦ)
花もお菓子も、それは私がもらうべきものなのに。
そう思って魔女は歯ぎしりしそうになるほど怒っていました。
魔王が外出するという情報を事前に手に入れていた紫の魔女は、その日を狙って姫に罠をかける事にしました。
隣の王国の街にある店の配達人のふりをして、
魔王城を訪ねていきました。
魔王城に着くと、魔王の手下がすぐに扉を開けました。
「ああ、配達の人だね。」とまったくこちらを疑うことなく声をかけてきましたので
「はい、御注文のお花とケーキをお持ちしました。」と答えてお菓子と花を渡しました。
これでよし・・・。姫はこれで魔王の前で恥をかくはず。
それを見たら魔王は興味を失うはずよ。
フフフ・・・私の特製のお花と菓子を楽しむといいわ(ΦωΦ)と紫の魔女は満足して、帰り道では呪いの歌を歌いながら城に帰りました。
魔王の手下はいつものお茶の時間にちょこころね姫へ
さっき届いたお花とケーキを持って行きました。
姫は「ありがとう。お疲れ様(*^^*)」と笑顔で受け取りました。
今日はお姫様のデザインのケーキなのね。
ちょっと切なそうにも見えるけど、私が今の状況だからそう見えるのかな?
お花の香りをかぐと今までかいだことのないような不思議な香りがしました。知らない香りだけどいい香りね。うっとりする気持ちになり頭がボーっとしてきました。
そして次はケーキを一口。滑らかな生クリームの中にメロンの様な果物が入っていて、そして不思議なリキュールの香りが後から香って来るケーキです。
なんだか美味しくて手が止まらない。
ぱくぱくといっぺんに三分の一程食べてしまいました。
そして紅茶を飲んでいると、なんだかだんだんと眠たいようなけだるいような感じになってきました。
なんだろう・・・魔王がいないから気が抜けたのかしら?
時間が経つにつれ身体に力が入らなくなってきてソファーで休むことにしました。
風邪でも引いたかな・・・。こんな時に。
そのままボーっとしていました。
しばらくすると魔王が帰ってきたのか姫の部屋のドアの外から声をかけてきました。
なんだか自分を呼んでいるようだけど姫はどうも身体がだるくて返事ができません。
だんだんと姫を呼ぶ魔王の声が大きくなってきたかと思うと、
ドアが開けられてこちらに急ぎ足で近づいてきました。
ソファーの姫を見たとたんに「どうしたんだ!!具合いでも悪いのか?」と聞いてきました。
姫は「いえ、ただだるくて力が入らない感じなの。」と答えました。目も焦点が合わずボーっとして、身体は力が入らないのかソファーに沈み込みんでしまいそうな様子です。
魔王は姫のおでこに手を当てて熱を測るようにしていましたが
なにやら首をかしげています。
「熱はないようだな。疲れでも出たんだろうか。
ベッドで休んだ方がいい。」
と姫の身体を抱き上げてベッドまで運びました。
「ちょっと勝手に触らないで。いいと言ってないわよ。
そもそもあなたはね、わたしを無理やり連れてきたくせに
何かといえば世話を焼くし。
思いのほか手先は器用だし。
もう何だかどう接していいか分からなくなってきたわ・・・。」
と文句を言うちょこころね姫。
「それにね・・・」とまだ続けて魔王にいいたいことが収まらない様子です。
いつもと違った様子で言葉を選ぶことなくどんどん話してくる姫がどうもおかしいと思った魔王は、
ケーキを食べた彼女の顔に自分の顔を近づけて、くんくんと匂いを嗅ぐ仕草をしたかと思うと「この花とお菓子はどうしたんだ!」と聞いてきました。
「あなたが届けたものでしょう?」と姫。
「いや今日は出かけた先で花とお菓子を手に入れるつもりだったからな。まだ今日はなにも届けてはいないぞ。」と言ってきました。
魔王はお花のにおいをかいで、ケーキも指先で少しだけすくってぺろりとなめました。
グッと眉間にしわを寄せたかと思うと「これはなんだ!!
どちらも呪いがかかっているぞ。こんなもの誰が持ってきたんだ!」と言いました。
「いつも持ってきてくれる子が今日も来たのよ」と姫は答えました。
魔王には呪いのハーブと薬の種類には心当たりがありました。
この魔法の香りは紫の魔女だな。
花束に本音を言わせる魔法をかけ、過度にリラックスさせるハーブを混ぜたケーキを送って来るとは・・・。
なんというやつだ。私の城にこんなものを送りつけてくるとは!!
魔王は怒りで我を忘れそうになりましたが、
早く姫を楽にしてあげようと急いで自分の魔法薬の戸棚から解毒のハーブを持ってきてハーブティーにして飲ませました。
「ふう~少し楽になったみたい・・・。」姫は解毒のハーブティーを飲んだ後、大きく息を吐いてそう言いました。
考えがまとまらない感じだったけどすっきりしてきたわ。
さっきはどうも止まらなくて色々しゃべっちゃったみたいね。
どうしよう・・・。身体は楽になったけれど姫はさっきのことについて少し頭が混乱しそうになりました。
さっきの話したこと魔王があまり聞いていませんように・・・。
魔王はどうかといえば
呪いやハーブのせいとはいえ姫の本音を聞いてしまい、
普段よりリラックスした表情の姫を見られたのはとそれはそれで可愛いなと思ってしまいましたが、
紫の魔女の事は決して許さん!!と怒りに燃えるのでした。
またまたつづく。
お返事の続きです(ペコ)
ポスターの時のエプロンワンピはブリジット
多分すごく古いかも?古いものはやはり素敵なものが多いよね♪
私はコーデ広場で茶系を見て欲しくなったんだけどGET出来たのはブルーだったよ。
黒とかもお洒落かな~
新作のチェックのシャツとデニムのスカート 微妙にスカートの色も
違うので迷うよね 私はブルーが良かったんだけどころねちゃんが何色を選ぶのか
楽しみにしてるね~
ピンク リアではもう着る事がないしここでもまずピンクとはならないんだけど
たまには良いかと思ったよ(笑)
この時のヘアのピンクが好きなのよね~
通常ショップのヘアは当たり外れがあるんだけどこれは超当たりかも?
この間の海とプールの背景は多分 写真集をこの南の島でも撮るので
打ち合わせ?そんな気がするよ(笑)
セバスとお茶をしたり色々お話しを聞きたいものです♪
昨日のヘアは元々プリンの抹茶カラーの物なので
つけた後も少し悩んだよ このヘアが大好きなので
1つ買い足してはまたと言う感じでつい買っちゃってます~
この時だけ値段が高いのにね。
ころねちゃん おやすみなさい♪
今後の展開が楽しみです~♬( *´艸`)
わくわくしながら一気に読んじゃいました♬
魔王と紫の魔女、ちょこころね姫の関係がどうなっていくのか気になって
それにリアンさんも♬
いろいろ考えれば考えるほどわくわくが止まりません♬(^^)
本音って、怖いですね。
捕らわれた姫のケーキに、そんな呪いが掛かっていたとは・・・
あちこちで、連日4皿爆食してしまいました。
一日も早く、次回のイベント料理を作って
私も解毒しなければ・・・www
本音言えば姫も憎からず思っていたのですよね。
毎日ケーキと花差し入れしてくれたら
私もいちころだな。
今回は読んでいて、ちょっとハラハラしました。
でも面白かったです。♪
こちらに失礼します。
昨日のコーデの背景・・・2016年7月のイベント特典『バギーレース会場』です。
続きがきになるぅ~ ヽ(=´▽`=)ノ