Nicotto Town



南の魔女クレア127


突然イドエルが十数人の役人と思しき人達と村を訪れましたてマキバルに数日間宿泊所と食事を提供して欲しいと言って来ました。

マキバルは白猫の使途を自分付きの執事と紹介すると其れを快く受け入れてゲストルームが修道院の館長館に一つしか無いので他の方には修道士達の宿舎だった部屋を提供すると言って修道士たちの部屋を直ぐにぬいぐるみの清掃担当を人型に大勢変えると部屋を整えさせました。

更に白猫の執事は持ってきた役に立ちそうな人形の中のコックを人型に変えるとマキバルと白猫の執事とコックで食事のメニューを相談し始めました。

その他に修道士達の部屋を其れなりに必要なゲストルームに変える為の新しい毛布やシーツや枕や更に修道士達が食堂に使っていた所を整えると一つの20人掛けのテーブルに新しいテーブルクロス等足りない物を購入する為にクレアの黒猫を買い物に使いにやりました。

その手際の良さを横目に見ながらクレアにイドエルを止めて良いかと言う断りも無く事を奨めているマギバル達に憮然とした気持ちで見ているクレアにイドエルと質問があると切り出しました。

イドエル達はクレアと此処の村人たちが今まで税金を払ってない事への調査に来たと言うのです。

イドエルが一人一人を紹介するとシドリアル国の税務庁役場から4人と調査士が3人とジルド地区の役場の税部担当員が2人と総務担当が2人とジルド地区の警邏隊長と警邏隊3人がついてきてました。

クレアは其れを知って待ってましたとばかりに何度もトウニの弁護士事務所に行って弁護士と相談して準備をしていた資料を出しました。

まずクレアは此の修道院を購入した時の移転手続きをトウニの役場に出している事と其の時に収支報告書も更に其の年のクレア農場の収支報告書をトウニの税務庁役場も含めて関係役場とジルド地区の役場に出している事と次の年に税務庁からの請求書が来なかったので其の次の年は弁護士と相談して前年度も含めて収支申告書類を出した事の受領証明書を毎年貰っている事を言って其れを提示しました。

次にジルド地区の役場にはガス管をひいて欲しいと言う要求書も添えて毎年出している事と総ての書類は受領書を貰っているとしてそれらの書類を出しました。

クレアが出した大量の書類の受領書と其々に税務庁に出すために使った帳簿を全部出しました。

其れを役人達が丁寧に1ページ1ページ見ています。マキバル以前の修道院士がまだ住んでいて管理をしていた時代の帳簿は酷い物でしたがマキバルが変わってクレア農場の利権が正式にクレアに移ってからの帳簿はしっかりとしていて其の利権も購入時の条件として修道院が指定した管理人に管理を委託して総ての移転が住むまでは管理は修道院にある事の売買契約書も総て弁護士が何時でも裁判にかけると勝利するように準備万端にして在ったのでクレアは優雅にお茶をすすりながら其の様子を見てました。

クレアはチラッと裁判をちらつかせました。イドエルは顔色も表情も変えなかったのですが余りにもジルドから来た役人が動揺したので深くため息をつくとそう言った脅しをちらつかせるのは感心しないと言う様な事に取れる言葉を大人が子供に説教をする様な言い回しでしました。

クレアは其の言い回しに少し不満げな顔をしましたが自分は此の館を手直しする予定で建築会社と話を進めていて設計図も出来て既に資材も運び込まれて更に一部は既に別の場所で作られているので其れで手がいっぱいなんだけどと言いながら村の中でのクレアに言わせるとどうでも良い事情を話し始めました。

クレアが村長から呼び出されて些細な事を複数の村人の気持ちとしての事情を聞かされたのでした。

クレアは其れを聞いても館の改装を今は優先したい気持ちは変わらなかったのですがマキバルを含めてクレア以外は早急にクレアに裁判をかけて勝つので其の費用をクレアが持って欲しいと言う事を相談されたと不満げな顔をしてイドエルに言いました。

其の場に居た役人たちが書類を読んでいるふりをして聞き耳を立てています。

クレアは深くため息をつくと「私にとってどうでも良い事なんだけど」と言うと村長と村人が言うにはクレア農場に仕事をしに来る人達と其の期間は限られている。
其れで十分につましい生活をするにはやって行けると思うし労賃も他の農場と変わらない金額に5%程多く渡しているつもりで決して低いとは思えないのだけど雇う期間が限られているのでクレア農場の仕事が無い時は村人の何人かは村長が契約したモゾリアナ国の此処から近い小さな港で荷役作業をして生活のたしにしている。
小さな村なので昔から鍛冶屋も大工も何時も仕事があるわけではないので村長が仕事を取ってきて村長の雇った馬車の馭者が荷車に10人程度を乗せて其の港につれて行って夕方迎えに行く事と言う事をしている。

其の中の若者の一人が港町の娘と恋仲になった。
2人は時々モゾリアナの小さな国境らしき場所に立っている検問所を挟んであっていたらしい。
其処で二人の気持ちは結婚をする事になったらしいが娘の法の親が此の村を見に来て未だに薪を使っていてガスが通ってない所の家事をさせたくないと結婚に反対をしたのが半年前で村人も一期に新聞の裁判の記事を読んでいたので此の村も裁判をとなったけど裁判はジルド地区だけで決まらないでトウニの国の裁判所まで其の新聞の記事の様になったら勝つと解って居ても其れまでの費用が大変なのでクレアも一緒にと言うか何気にクレアに裁判にかけて欲しいと言う様な口ぶりでとクレアは不満そうに言いました。

と言うのもクレアは10年以上も税務庁が請求書も督促所も出さなくて突然税金を10年分払えと言って裁判になり結局税務庁の職務怠慢が認められて3年分にしかも分割に払う事になった判決が出た裁判を弁護士から聞いて知っていたのです。

更にガス管も此の村の規模では要望書を出せば其の地区はガス管をひかなければならない事も裁判で判決が出た事も知っていたのでジルド地区には収入収支申告書と同時にガス管をひく要望書を村がクレアの知恵で出していたのです。

村もクレアが税金を払ってないと聞いた時から直ぐにジルド地区とトウニの両方の役場に収支申告書と同時に出した事を証明する受領書を貰って置く様に言ってありました。

ですが今はクレアは修道院の館長用の大きな建物を館仕様に変える事で頭がいっぱいでした。

ジルドの役人達は何とか欠点が何かを必死に探している様ですがクレアについている弁護士は其の専門の弁護士が付くような感じの名前をちらっと入れて世間話をしたりしながらクレア専門のパティシェの作った生クリームとカスタードクリームが可愛く乗ったクッキーをかじりながらイドエルがモゾリアナで起きた事を聞いて来る質問にのらりくらりと答えながらジルド地区から来た役人たちが青くなって行くのを見てました。

ある程度書類を見ると今度は彼らは村長の所へ行くと言うので黒猫に村長の所に案内させました。

彼らが修道院の高い塀を出ると直ぐにマキバルがクレアに龍にのってコックの人形を持って夕食や朝食に必要な材料のジルドの市場に買い出しに行くようにとリュックを背負わせて言いました。








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