沖人さんの日記 | ニコッとタウン

沖人

昨日は、吉祥寺で「劇場版　おいしい給食　Final battle」を見てきた。テレビ埼玉やメーテレのような馴染みのない放送局で放映されていたドラマの劇場版第二作目。昭和60年頃の給食が大好きな先生と生徒のコメディードラマ。

ここ数年で見た中では、大河ドラマ「麒麟がくる」と双璧をなす出来栄えだが、おそらく製作費は大河の1万分の1もかかっていない。

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教師の甘利田は、母の手料理がまずかったために、給食が大好きになった。人生は給食を食べるため存在し、給食が何よりも優先する。毎回、給食のシーンがあり、甘利田と同じように給食が大好きな生徒神野ゴウと壮絶なバトルが演じられる。

印刷機、羅針盤と並び世界三大発明の一つ先割れスプーンや第一話ではクジラの竜田揚げのように、懐かしいシーンが多数登場する。Amazon Primeで全話見ることが出来るので、昭和世代の人は、是非、見て欲しいドラマである。

今日は、人生ではじめて、肉じゃがを作った。おそらく、肉、じゃが芋、玉ねぎ、にんじんが組み合わされると、パブロフの犬のような状態になり、無意識のうちに、カレールーを入れてしまっていたのだと思う。

ひょっとしたら、昭和世代の深層心理の中に、肉じゃがは、彼女に作ってほしい料理No1ということがあり、自分で作ったら負けであるという意識もあったのかもしれない。

令和になっても、彼女に作って欲しい料理のNo1が肉じゃかどうか気になったので、ググってみたら、第1位煮物、第2位カレー、第3位豚汁、第4位肉じゃがとお立ち台から陥落していた（anan調べ2020）。

煮物のが第1位の理由は、以下とのことである。

「煮物の味付けで料理が上手いかどうかわかる」

「男ひとり暮らしでは絶対に作らない煮物を彼女には作ってほしい」

「外食は味つけがこってりしがちだから、さっぱりと美味しい煮物が家では食べたい」

平成の男どもは、ダメである。煮物なんて、醤油や砂糖の量が多少違っても味はちっとも変わらないことが分かっていない。経験不足と言うしかない。

男の一人暮らしで、煮物を作っている男がここにいる。芋タコが大好きである。絶対にないということを証明することは、悪魔の証明と呼ばれるほど困難であることを理解していない知識不足と言うしかない。

煮物は、白いごはんを美味しくたべるために、如何に味を具材に滲みこますかということが大事である。そのための「さしすせそ」、「くつくつことこと」なのである。さっぱりとした煮物との表現は、論理矛盾であり、ゆとり教育の弊害も甚だしい。

我が国の行く末が心配になってくるが、平成世代に自分のことを心配しろと言われそうなので、会社では愚痴を言わないようにしよう。