南の魔女クレア124
- カテゴリ:自作小説
- 2022/05/16 19:51:49
クレアはトウニで買ったケーキのレシピ本をウサギのミクルとぬいぐるみのパティシエに渡したけど本に書いてある字が読めないと言ってきました。
クレアは二人が字が読めない事を知って驚いてレシピ本の中の食べたいケーキが載っているページを読み上げてあげました。
すると二人はクレアの解らない文字でメモを取り始めたのです。
クレアは二人の其の文字が何と無く古語字に似ている事に気が付きました。
何故二人は古語字を書くのか疑問に思ってウサギのミクルに聞くと何とミクルを唯のウサギから使途のウサギに変えた魔女は二百年も前の魔女だったのです。
ウサギのミクルは其の魔女が死んだ後も何百年もあの城で他の魔女の作った使途に怯えながら暮らしていたのでしょうか。
さぞかし辛かっただろうと言うとミクルが作った使途の一人のハタルが居たので怖くなかったけどクレアが来る2週間程前に突然いなくなってしまって其れから一人でとても怖かったと言いました。
詳しく聞くとうさぎのミクルを作った魔女は海の傍にお城を持っていて其の国の女王で悪い海賊と闘って海賊たちをやっつけたとても強い魔女と言いました。
其のハタルと言う使途の事を聞くと白猫だそうです。
クレアは魔女の城から白猫を連れ出して自由にしてやった事を思い出しました。
暫くは此の修道院の中をうろうろしていましたがクレアがアクレからパンを受け取る為に門を開けた時に外に出て行ってしまって其れっきりでした。
同じく白いカラスも自由になりなさいと空に向かって放ったのですが何時の間にか修道院の広い庭の木に止まってクレアの様子を伺っている様です。
白いカラスが宿木にしている木の傍に行ってクレアは白猫の居る先が解るのならクレアが話があると言っていたと伝えて欲しいと言いました。
クレアはダイニングのカーテンは自分で作ろうと思っていました。クレアの育った館でもそうだったように半年に一度はカーテンを変えようと思っていました。
クレアは凝った家具を生かすためにダイニングのカーテンは無地にして色だけを変えようと思いました。
いっそのこと気分を変える為に3か月ごとにカーテンを変えてみようかしらと考えていた時にマキバルが白猫が来ましたと仕事部屋に白猫を連れてきました。
クレアは白猫にウサギのミクルから聞いた事を伝えてもっと詳しく貴方を使途にした魔女の事を聞きたいと言いました。
其れは自分は訳があって魔女になったけど魔女になりたくてなったのではない事と他の魔女はどうだったのかを知りたいからと言いました。
すると白猫は突然白猫の頭をした執事の人型に変化しました。
「偉大なる魔女ドミラ様にお仕えさせて貰っていた執事のハタルと申します。」と手を添えて挨拶をした。
クレアの質問に答える形で自分が仕えていた魔女について話始めました。
「偉大なる魔女ドミラ様」は今から250年ほど前に此の国の隣国クロエラルド国より船で三日程西に行った所の広大な大陸の海よりのサエルドラと言う国の女王をしていた。
大きな城を持ち何百人もの兵士や従者を従えて大きな港町と少し内陸にコルガと言う首都があり城は其の真ん中の高台にそびえたつ様に立っていて窓から広大な海が見えたそうです。
ミクルはお菓子を作るぬいぐるみの手伝いとして出来るだけ早くお菓子が欲しい時に焼けば良い状態のお菓子の基を作る事が出来る壺を操る使途として作られたのでした。
平和な日々が続いて国も反映していたのだが何時の間にか海は海賊の巣窟となって行っていて海賊たちは海だけでなく陸に上がってきて色々な港を襲うと人をさらっては他の国に売ったり身代金を要求して来たりして最初の内はわが国や海を挟んだクロエラルド国の方まで被害が及ばず其処より南東に広がる国々や島々を拠点していたのだが彼らの規模が大きくなり色々な国を亡ぼしたり出来る10艘以上の大型帆船軍団を作って我国サエルドラの船だけでなく陸に上がって人々をさらう様になった。
此れは魔女に対する挑戦とたいそうドミラ様はお怒りになり其の海賊を討伐すると宣言をなされて足掛け3年に及ぶ大戦争の末に其の大海賊軍団を完膚なきまでに打ち滅ぼしました。
其れは水の魔法を使って海の水を何十メートルも持ち上げて大型帆船を次から次へと海に沈めて行って海賊たちの住処になっている島も破壊して海に沈めて完全にこの世から彼らを消し去ってしまわれた。
だがドミラ様も力を使い果たし自分の後を国の中で魔力の強かった少女に任せて其の教育係にドラゴンとフクロウの使途に任せて国を二つに別けると其々の隣国の王に任せて残りの使途は魔女の森の魔女の城に移すと息を引き取った。
私はそれ以来あの魔女の森の魔女の城にいたとハタルはいいました。
ハタルは貴方は私に何を望むのかとクレアに聞くのでクレアは「貴方が魔女の森の魔女の城に帰りたければ返しましょう。此処に居たければ居れば良いし、別の魔女の使途だったけど今は世界中のあちこちを自由に旅をしている使途も居るので何をするかは貴方が自分で選択をすれば良いわ。」と答えました。
此の白猫の執事の使途からおびえて離れたがらなかったミクルが今は此処にいてクレアに仕えたいと言うのでハタルは白猫に戻ると少し此の村と其の周辺と今がどんな世の中なのかを見極めたいと言うと行ってしまいました。
クレアは買って来たケーキのレシピ本を古語辞典を見ながら翻訳が出来る言葉は上にルビを振りました。
ミクルとぬいぐるみのパティシエは其れを見ながら二人でああでもないこうでもないと台所で奮闘して遂にマカロンと生クリームを作る事を覚えました。
焼き菓子の上に生クリームが乗って新鮮なイチゴが乗ったお菓子が出来ました。
クレアが可笑しのレシピ本をトウニで買って来た事の噂を聞きつけて鍛冶屋の妹夫婦が出来上がったレストランでお菓子も出したいので其の本を貸して欲しいと言って来ました。
クレアはミクルとパティシエの人型も一緒にお菓子つくりの研究をするのなら試しに作ってみる為の材料費は出すと言うと鍛冶屋の妹夫婦は大喜びで其れに応じました。
クレアはミクルとパティシエの人型がどのように変化して行くのかが期待でワクワクしました。
二人は鍛冶屋の妹夫婦からレストランで出す料理の作り方も習って更にウェイトレスのやり方や人間が怖くない事も学んだようです。
4人が仲良くお菓子を作ったり料理を作ったりするのを白猫と白いカラスが遠くから其の様子を時々見ているとマキバルが教えてくれました。
そしてマキバルが海賊にさらわれて海の事故で死んだのも其の時の魔女がマキバルの乗った海賊船を海に沈めのに巻き込まれて僕は死んだのかもしれないと言いました。
マキバルが時々ぼーっと何かを考えている様になったのでクレアは白猫や白いカラスたちと色々話在ってみたらと言いました。
そして悩んでいる時は誰か良い人を見つけて相談をするのが良いとクレアがモゾリアナでの不思議な体験をマキバルに放して自分も悩んで何がどうしたいのか自分はどうしたら良いのかが解らなくて悩んで辛かった時に人に支離滅裂でも良いので話してみたと言いました。