Nicotto Town



南の魔女クレア123


其の日クレアはトウニの駅でダルニを待ち伏せて居ました。
ダルニが2週間に一度警邏隊幹部による全体会議と打ち合わせ等のもろもろの会議がある為に此の時間に付く汽車に乗ってトウニに来ていると言っていたからです。

トウニは駅から出て来たダルニを見つけて話があると言いました。
ダルニはチラッと上を見上げて元のポーカーフェイスに戻ると今は時間が無いので夕方の6時過ぎで良いのならこの間の店でと言いました。
クレアは其れでかまわないと言って其の間は建築会社の打ち合わせと中に置く家具やカーテンを探して時間を潰す事にしました。

前と同じレストランで待っていると30分程遅れてダルニが入ってきました。
気が短いクレアを30分待たせてさぞかし機嫌がわるいだろうとダルニは覚悟してきましたが以外にもクレアは機嫌が良さそうでした。

クレアは気に入ったダイニングテーブルと其れに合うケーキスタンドを見つけて機嫌が良かったのです。

クレアの相談したいという事はゾナセル村にまだガス管が来てないと言う事でした。

今から5年前に在る村が地区がガス管の管理をしていて村にガス管を通して欲しいと言う要望で裁判が行われて地区は小さな村にガス管を通しても其処まで費用をかけてガス管を通しても費用代を改修するのに何十年もかかってガス管の管理代も考えると地区全体の納税者の税金をもっと有効な事に使うべきと判断してガス管は通せないと言う言うのが地区言い分でした。
其れなら地区の裁判所から結局国の最終結論裁判所まで行って国の基準として100軒のガス管から其々の家にガス管をひく可能性があると言うのと50軒の家で其処でも最終3度目の完全最終裁判の末に70軒の家が村まで通したガス管から其々の家にガス管を通すと言う事が決まっていれば其の村にまでガス管を地区は通さなければならないと言う判決が出てゾナセル村もガス管を通して貰う申請書を出したのだが未だに通して貰えないのでダルニの所はクレアが住んでいた時はガス管が通ってなかったが今はどうかと聞きたいと言ったのです。

ダルニも其の判決は大きなニュースになって新聞の一面に載っていたので其の後に義姉が未だに領主になっていてダルニの意見で申請書を出して直ぐにガス管が引かれてガスボイラーで二階の浴室にもひねると冬でもお湯が出るとの事でした。
当時はお湯を1階から運ばなければならくお湯が冷えると「たし湯」をして最後に温まってバスタブから出ないと風邪をひく状態でした。

クレアもお湯を各部屋に通して温まるボイラも薪でお湯を沸かしたのを循環させている状態で昔は修道士がやっていたのですが今は専門のぬいぐるみ人形の人型が数個でやっているのですが煤で真っ黒になってしまうし時々こげている部分もあって幽霊管理者のマキバルが何時も火事にならないかを気を付けてました。

其れに今回修道士管理棟をクレアの館に改装するにあたってガスシステムキッチンに台所を改装したいので何としてもガス管を村まで引いて欲しいのです。

ダルニは70軒の条件を満たしている事を確認すると其れだけ後回しにされると言う事は余程税金が低いのだろうと聞いてきました。

クレアが眉をひそめて「其れが税金を払ってないの。」と言いました。

ダルニは其れこそ開いた口がふさがらないと言うポーカーフェイスも忘れて驚いた顔で「クレアが一番税金を払わなければならない事は解って居るだろう!」と言いました。

クレアは眉をひそめて「そんな事は知っているからあの修道院を買ってから借地人の分もまとめて収入申告書は出しているわ。だけど税金の請求書が届かないので何度も其れを言いに地区の役所に行っているし国の役所にも行っているけど税金の請求書が来ないのよ。其れで弁護士と相談して収入申告書を出した時は受領書を貰って来ていて更に内容証明付きで税金の請求書が来てないと言う申出書も郵送と直接行って意見書を出して受領印を毎年貰ってきているの」と言いました。

村長もクレアがゾナセル村に住み着いた時から税金の請求書が来ないのでほおって置いたけど村人の分は会計士を雇って村人全員の収入証明書と収入申告書と其の他の用紙も提出して受領印をもらってきて更にクレアの意見を聞いて毎年恐らくこれ位の税金だろうと言うのを会計士に出して貰って其れを村長が一度に何年分物税金を出すのは大変だから毎年金庫に預かっていると言いました。

クレアは椅子に座りなおして「で、ダルニに相談なんだけどゾナセル村と私の出している収入申告書がもしかして悪役人の不正に利用されているのじゃないかと思う訳よ。其処で諜報部に貴方が居るのなら其れをどうなっているのかを調べて欲しいと思う訳」と言いました。

ダルニは其れなら役人の悪事の可能性も含めてどうなっているかを調べてくれると約束してくれました。

其の後の世間話としてダルニがモゾリアナ国での事を聞いてきてクレアは興奮して早口に怒りを交えて捕まえた捕虜を一度だけクレアの真実の鏡で口を割らせた時の様子を話して何とキリアマリ国の本当の狙いはモゾリアナ国では無く其の国は虐殺して無抵抗な状態にして直ぐにシドリアル国とモゾリアナ両国の隣国のクロラルド国に一気に攻め入ろうとしていたのです。

其のあとはゆっくりと捕虜から彼らは情報を聞き出したようで何とシドリアル国はあのキリアマリ国の戦争の後でもりっぱな刑務所を作るほどの余力があるので対キリアマリ戦に対して準備をしているだろうからモゾリアナ国からクロラルド国に攻め入って、しかもモゾリアナ国とクロエラルド国の間は砦も無い状態で更にモゾリアナ国と接しているクロエラルド国のクルフェ地方は田舎で兵もおいていないのでとりあえず其処まで攻め入って広いクルフェ地方全土を掌握して其処をシドリアル国のバスタ地方の南端の砦の南側を実質キリアマリ国の支配したと同じ様にクロエラルド国のクルフェ地方を略奪してしまうのが目的だったのです。

ダルニは興味深そうに聞いてましたがクレアの質問の義姉や其の子供や義母やダルシャの事までじっくりと聞きたくて質問をしたのですがそっけなくみんな元気だと更に義姉とダルニの間に女の子が居る事もさらりと話しました。

ダルニが言うには義母は二人の結婚に反対でダルニが養子に入る事と男が生まれた時は養子に出すと言う事で認められた事。
ダルニの兄の家は4人とも女の子で兄嫁も次の妊娠は年齢から言って難しそうなので父も兄も其の条件に大賛成でしかも自分が直に館の中に入って武器庫を管理できるので上司も大賛成でと相変わらずのニタリニタリした気持ちの悪い笑い顔をして言いました。

クレアはダルニが兎に角「税金の請求書」が来ない事とガス管が申請書を毎年出しているのに通らない事と一応弁護士が裁判を起こすと勝つ可能性の方が高いと言うので村長と相談しているけど其の為にも向うに不利な事でクレア達が出している収入申告書が不正に使われていると言う情報が在ったらもっと裁判に有利になるので調べて欲しいと言う事を納得してくれたので機嫌よく夕食を其の店で食べてホテルに帰りました。

次の日はウサギのミクルとパテシェの作ってくれるお菓子が昔の焼き菓子の豪華贅沢版が多かったので最近のケーキなどのレシピ本を数冊買って村に帰りました。




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