Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①    


こんばんは!7日(土)は、北日本や北陸では午前中は概ね晴れますが、

午後は次第に雲が広がり、夜は多くの所で雨が降るでしょう。
東日本の太平洋側は雲が広がりやすく、午前中を中心に所により
雨が降る見込みです。西日本は概ね晴れるでしょう。
南西諸島は晴れ間もありますがにわか雨の所もある見込みです。

訪れる音は沖縄、西表島(いりおもてじま)の古見岳(こみだけ)。
多くの命を育む亜熱帯の頂を海から皮を辿(たど)って目指します。

エメラルドグリーンの海
テーブルサンゴの森
神秘的な地下世界
ジャングルに流れる
    勇壮な滝

              亜熱帯 生命の頂
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              西表島 古見岳

沖縄本島から南西に430km。
珊瑚の海に浮かぶ西表島。
周囲130km、八重山諸島最大の島です。

*この番組は2020年5月に放送したものです

年間の平均気温は24度。
一年の三分の一は雨。
豊富な水はジャングルに蓄えられ、亜熱帯の貴重な生き物を育みます。

〇カンムリワシ

目指す古見岳はその森の奥深くに聳えます。

〇古見岳(469m)

*撮影:3月中旬

足袋のスタートは島の北側にある上原(うえはら)の浜。

波の音が気持ち~。

こんにちは~。

男性の方「こんにちは」

ガイドをしてくれるやはたさんですか?

〇ガイド 八幡暁さん

「はい、八幡です」

よろしくお願いしま~す。

「よろしくお願いしま~す」

*撮影:柏倉陽介

これまで世界中をカヤックで巡(めぐ)ってきた八幡さん。
海や川を旅することで見えてくる自然や命の大切さを伝えてきました。

水を辿(たど)って古見岳を目指すんですよね?

「雨が降って、山が保水して、で、川に流れて海に行くってゆう。
 その循環の中に、まぁ生き物の営みが人間だけじゃなくてね、
 植物も昆虫も動物も。
 だから水を辿(たど)れば生きるということが感じられると
 僕は思っているので、それが見れればなと思ってます」

楽しみです。

西表島の古見岳を目指す日帰りの山旅。
上原の浜からカヤックで美しい珊瑚の海へ。
マングローブの茂るユツン川の河口に上陸。
近くの鍾乳洞に立ち寄り、ジャングルの流れる川を遡り、
雄大なユツン三段の滝へ。
亜熱帯の着生植物を見ながら、西表島最高峰の古見岳を目指します。

帰りは来た道を戻り、ユツン橋に下山。
ツートファインディングの技術が必要な上級者向けのルートです。

「じゃあ行きましょう」

はい、午前8時出発

どこまでも広がる八重山ブルーの海、綺麗だな~。
まずはカヤックでユツン川河口を目指します。

「気持ちいっすね~」

う~ん、潮風最高ですね~。

「海ん中も綺麗だ~。
 山の森に入る前に海の森が見えますよ~」

島の周り、綺麗な珊瑚礁に囲まれてま~す。

わぁ~凄い、テーブルサンゴがこ~んなにびっしり。
西表島周辺の珊瑚は360種以上。

こ~んなに種類があるのは、世界でも珍しいそうですよ~。
でも、この美しい珊瑚、一時は消滅の危機に瀕(ひん)していたんですって。

「ちょうど復活したんでね~、まだこっちの自然は~、
 いわゆる珊瑚の大白化があっても~、
 ちゃんと自分の自然のサイクルで戻れるんですよ~。
 だけどもおう陸幸(りくゆき)が駄目になってるっと~、
 一回白化したら~、もう全然復活しないので~」

西表島の豊かな自然の力を感じながら、ユツン川河口を進みます。

〇ユツン川河口

「見えてきましたよ~。
 ユツン川、ユツンの三段の滝っていうのが見えてんだけど~、
 そっから左手にずうっと尾根沿いに視線を移すと古見岳。
 あそこまで線で繋(つな)ぎたいと思います」

〇ユツン三段の滝

〇古見岳

あ~、あれが目指す古見岳か。

「河口ですね~。
 よいしょっ、うい~っし~」

カヤックを降りて潮が引いた河口を進みます。

「ユツン川の河口なんですけど、舐めてみるとしょっぱいですよね?」

わ~、塩っ辛い。

「ほとんどの動植物は、この塩分濃度では生きられない。
 だけど、この木達はそれを吸って生きられる。
 そういう生き物の総称をマングローブっていうんだけどね」

〇マングローブ 海水で生きられる植物の総称

え?総称?
マングローブって一つの木の名前じゃないんですか?

〇オヒルギ

「これオヒルギっていうんですけど~。
 手のとこにこれ」

ん?何々?
あっ、オクラみたい。

「これがね種なんですけど~」

へぇ~、種?

ある時、ポトっと落ちます。
潮が引いてたらここ陸になってるんですね~。
だからそこで~、つけば~こういう風にして大きくなっていく」

わぁ~、艶っ艶の若葉。

「満潮だと水面はこの辺にある。
 この種自体が舟になってるって感じかな。
 落ちたら水に浮かんで、自力で海を旅する種なんですよ」

ここには遠~く離れた南の島からも種が流れ着くんですって。
大海原を旅する種、ロマンチック~。

「あっ、出てきたな~、向こうじっとしてたら出てくんだよな~」

えっ、何ですか?何かいるんですか?

「分かるかな~?」

ん?どこ?

〇シオマネキ

わ~、蟹がいた~。

「シオマネキね。
 色んな種類があるんですけど、
 ちょうど今、潮引いてきていっぱい出てきました」

ほんと、あ~おっきな鋏(はさみ)でこっち来いって~。

「雄のその雌へのアピール。
 で、アピールで手を振ってる」

へぇ~、求愛の手を振るんだったんですね~。
一生懸命アピールしてますよ。

「あらゆる生き物がここで出産をして、
 卵を産んで、で、育てる場所」

栄養豊富な干潟は生き物達の命のゆりかごなんですね~。

八幡参賀河口近くのおすすめの場所に案内してくれました。

今回はおすすめの場所に案内してくれましたところまでと致します。
次回はおすすめの場所にあるところから始めます。







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