経世済民③~悪魔
- カテゴリ:日記
- 2022/04/29 23:01:42
さて、前回の日記の最後に、どう考えても悪税だろ、という税金があると書きました。
早目にネタばらしさせていただきます。
その悪魔の税金とは消費税の事です。
予想はしていたかと思います。
消費税が如何に良くない税金か?を全て書くと、一度の記事では書き切れないかと思います。
何度かに分けて書きたいと思います。
前回の記事で、税金は何のためにあるのか?という事を書きましたね。
では、この消費税に税としての機能は備わっているのか?
ひとつずつ検証してまいりましょう。
まずはひとつ目の、所得の再分配の機能はあるのでしょうか?
全ての人に平等に、薄く広く徴収しているように見える消費税。
赤ちゃんのミルク代から、お年寄りの介護用品にまで同じ税率でかかる消費税。
これ、本当に平等なのでしょうか?
例えば、所得が年収で200万の人がいるとします。
その人は所得の殆どを生活のために使います。
つまり、所得の100%に消費税がかかります。
しかし、年収で1000万の人がいたとすれば、500万を消費しても所得の50%で済みます。
支払う税額は多いですが、所得が多い分楽ですよね。
つまり、この税制はとても不平等なものと言えます。
そしてふたつ目の、国民の行動に対するペナルティ。
お金を消費する度にかかるのが消費税です。
では、消費者が財やサービスに対してお金を払う事は悪い事でしょうか?
お金を消費するという事は、経済を回す事に繋がります。
誰かの消費は誰かの所得につながるのです。
それが回りに回って、再び自分の所得に回って来ます。
お金は使わないと入って来ない、等という言葉もありますね。
つまり、ふたつ目の税の目的については、機能しているどころか消費を抑えてしまい逆効果になってしまっているのです。
最後にみっつ目のビルトインスタビライザー。
これについては、使い方によってはとても機能すると思われます。
例えば、景気がインフレに傾いている状況。
お金が世の中に出回りすぎて、人々がお金を消費する事に歯止めが利かなくなってしまっている時。
供給が需要に追い付かず、物の値段が上がり、逆にお金の価値が下がってしまう傾向。
そういった状況下でなら、消費税を導入して人々の消費を抑えるのは、まさにスタビライザーとしての機能は発揮されるのです。
膨らんでしまったマネーストックからお金を間引き、企業は供給を増やす努力として生産性を上げるため設備投資をしようとする。
その為に銀行に投資を依頼し、潤沢に膨らんだ銀行の準備資金から投資が行われ、銀行の金利が上がる。
金利が上がれば海外の投資家は日本円を買い、円が強くなる。
何か遠い昔、こんなお話聞いた事ありませんか?
そう、バブルの頃です。
バブルが事実上弾けたと言われている1989年に、この消費税は税率3%で導入されました。
一番やってはならない、最悪のタイミングで導入されたのです。
これがきっかけでデフレ不況に陥ったと言っても過言ではありません。
その後、ITバブルで沸いた1997年に消費税は3%から5%へ引き上げられました。
この時はまだタイミングとしては悪くは無かった。
しかし、アベノミクスでさぁこれからという時に上げられた2014年。
異次元の金融緩和という第一の矢が放たれたその時、消費税は8%に増税されました。
老後の資金に2000万必要なので下々の国民の皆さんは自己責任で確保してください、というセメント屋出身の財務大臣の声明が出た頃、身も心も不況でボロボロになった国民に対して行われたのが10%への消費増税です。
消費税が導入される時、1989年に時の総理大臣、上沼恵美子さんに代わって現在お昼の料理番組のMCとなった「ウィッシュ」の人のおじいちゃんである竹下登総理が言っておられました。
「消費税は将来膨らむ社会保障のために必要である」
この文言から、消費税は社会保障の為の目的税として扱われていると思っていませんか?
いえいえ、完全に一般財源扱いです。
ここで面白い事実を。
消費税導入時に、何故か導入に賛成していた団体があるのです。
それは経団連。
え?経団連と言えば経営者の集まりでしょ?
景気を抑える税金の導入に、何故経団連が賛成するの?
それにはからくりがあったのですよ。
消費税導入を含めたこの年の税制改革で行われたのが、なんと法人税の減税だったのです。
しかも、売り上げが高い企業ほど減税額が大きくなるという、不思議な形で。
そしてこの法人税の減税額と、消費税の税収を比べるグラフを見るとあら不思議。
なんと殆ど同額になっているではありませんか!
しかしながら、一般財源として他の税収とガラガラポンしてる訳なので、財務省が「んなこたぁねぇよ」と言えばおしまいです。
まさに強きを助け、弱い者は地獄へ突き落す、そんなやり方がまかり通っているのが現状の日本なのです。
前記の様に、この税制は使い方によってはとても機能すると私は考えます。
しかし、導入のし方も含めこの様な使い方をしてしまっては、悪魔の税金と呼んでしまうのは悪魔に失礼と言わざるを得ません。
デフレ不況、パンデミック、そして戦争・・・
そんな世の中で、この消費税という悪魔は更に最悪の最終形態に形を変えよとしています。
次回の記事では、完全体となる悪魔の顔をご紹介いたしましょう。
まぁ税金の本来の目的は徴収する事で、使い道は正直どうでもいいんだけどね。
あ、その説明はまたいずれしまっせ~!
もうね、人って弱いもんだから、権力を持っちゃうと人がかわっちゃうんよね。
元総理で、その後財務大臣で、今はただの老害のセメント屋のおじいちゃんも、総理の頃はそれほど悪いお人では無かった。
あれは財務省の洗脳だろうかねぇ・・・。
デンマークねぇ(笑)悔しかったらかの国の様な完璧に近い形の所得の再分配をしてみろって言いたいです。
確かデンマークはこのコロナ過でも付加価値税下げて無いですね。
それでも国民が文句が言えないほど、しっかりと補償しているからでしょう。
我が国の場合、この税収が格差是正などには使われずに、逆に事実上の法人税減税の穴埋めに使われてしまっている事。
ぜいたく税ね、ありましたねー!
立法府が国民を誘導する方法で、違う立場の国民同士に非難し合うように仕向ける手法があります。
「アイツらだけ優遇されてズルい!」「お前らの努力が足りない!」
いわゆるルサンチマン政策ですね。
これに国民がハマると、非難は政府に向く事が無くすんなりとコトが運ぶ。
こういうのを阻止するためには、正しい問題定義が出来る、それなりの発言力と説得力を持つ、ある程度の地位を持ったリーダーが必要だと思います。
よろしかったら姐さん、お願いしますm(__)m
国民総中流階級時代ですねぇ!
皆で支え合って、贅沢まで行かずとも不自由のない暮らしをしましょう!
いい時代だったと思います。
そんなのをぶち壊したのも、たったひとりの竹林の中の平らな土地に蔵を持つ男でしょうね。
彼が企業の理念を、公益資本主義から株主資本主義に変えちゃった。
そして構造改革という名のもと、公共のサービスは民営化され、何かあったら自己責任。
政府は小さなものに置き換えられ、無駄を省き、財務省という巨大な権力を味方に付け、新自由主義が始まりました。
誰かが変えなきゃいけないのですが、その前に我々の小さな声を真実の方向へ向けなければなりません。
大阪では大変な事が起きかけています。
新自由主義の旗の下に、〇村知事ようやってはる、などと世界で一番人口比率からのコロナ死亡者を出した人が崇められています。
今、国民の創意すらマトモじゃなくなってきているんです。
そういう訴えかけを、少しでもしていきたいな、と。
そこまではやりますんで、姐さん、あとヨロでm(__)m
現実は違いますからね~
政治家がいくら大声で綺麗ごとを大声で張り上げても
信用できないですな
というのが、導入の時の屁理屈の1つでしたね。
これだけ格差社会が進むと、本当に福祉にのみ重点的に使われないのなら、正に悪税でしょう。
当初検討されてたように、贅沢税的な方針にするという手もあったのかもしれないけど
それには何故か「庶民は贅沢するなっちゅうことか?」と貧乏なのに反発する人々がいた。
猫ちゃんがいつも気にしているのは、経済を回すには企業の元気よりも庶民の購買力の方を
重視しなければ本当に豊かな国にはならないということですよね?結果的に企業も元気になる形。
イケイケの高度経済成長の頃にはまだ、限りなく社会主義に近い「みんな豊かに」の空気があった。
今は無いですね。そのことに対して不満はあっても諦めている現実がある。
だって、そもそも安定して稼げる仕事が激減したんだもん。若者が路頭に迷う異常事態。
なんでも社会のせいにせず自助努力せよという叱咤激励が通用する環境ではなくなっています。
でも、だから補償せよというのも違う。じゃあその財源は?となるからね。堂々巡り。
立法府が本気でいじらなきゃならない法律はまだまだ山ほどある。
本当に国家国民のことを思うなら、献金してくれる方向にばかり忖度してちゃあかんよね。
JR西日本の社長も東電の社長も電通の社長も逮捕立件できなかった今の刑法も見直すべき。
遊覧船の社長も、刑事責任を問われる立場の船長1人をスケープゴートにして逃げ切るでしょう。
被疑者死亡案件として着地させないために、検察は必死で確たる物証を探してるはずだけどね。