ジュンチャンと世界を巡る 第92回はツバル
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/04/29 06:21:48
ツバルはイギリス連邦に加盟するオセアニアに位置する9つの島からなる立憲君主制国家で、首都はフナフティ、かつてはエリス諸島と呼ばれていました。
独立国としてはナウルの次に人口が少ないミニ国家の一つで、海抜が最高でも5メートルと低いため、海面が上昇したり地盤沈下が起こったりすれば国の存在そのものが脅かされることになります。
国の正式名称はツバル語でTuvalu、現地語でtuは「立ち上がる」、valuは「8」の意味で、伝統的にツバルで人が住んでいた島が8つだったことに由来しています(1949年以降は9つすべての島に人が住んでいる)。
この国の地理ですが、オセアニアの地域区分において、ツバルの北方キリバスはミクロネシア、南方フィジーはメラネシアに区分されますが、ツバルはポリネシアに区分されています(ツバルはミクロネシアに入ってもメラネシアに入ってもいい位置にある)。
ツバルはフィジーの北およそ1,000キロにあり、4つのサンゴ礁に囲まれた島と5つの環礁からなり、島々はおよそ700キロにわたる火山弧をなし、主要な島々は互いに125キロから150キロほど隔たっています。
これら点在する島々で土地は非常に少なく、面積は合わせておよそ26平方キロメートルに過ぎなく、世界で4番目に小さな国となります。
これらの島々のうち、フナフティ島が最大のものであり、東経179度7分、南緯8度30分を中心として南北25.1キロ、東西18.4キロの範囲に広がる礁湖の周りをいくつか天然の海峡を作って小島が取り囲んでいるのです。
11月から3月までは強い西からの風と豪雨に見舞われ、3月から11月までの東風の季節には暑さがやわらぎます。
ツバルは土地が非常に貧弱な国で、飲み水に適した水はほとんどなく、土地は農業には適していず、タロイモ、ココナッツ、バナナなどが自給のために生産されています。
ツバルはまたインド洋のモルディブについで海抜の低い国でもあり、ツバル全体での最高点は4.5メートルに過ぎず、3メートルを越える土地はほとんどありません。
この国の経済ですが、ツバルには天然資源がほとんどないため、その収入の多くは海外の援助に頼っています。
主要な産業は漁業と観光業ですが、ツバルは他の国から遠く離れた場所にあるため、あまり多くの観光客は訪れません。
政府のおもな財源は切手とコインの発行、および海外で働く労働者からの送金で、1,000人ほどのツバル人がナウルでグアノ(リン鉱石)の採掘に従事しています。
人口は12000人程で、ほとんどがポリネシア人であり、わずかにミクロネシア人がいます。
97パーセントのツバル人は、プロテスタントのツバル教会のメンバーです。
ツバルでは伝統的な共同体のシステムがかなり広範囲に残っていて、それぞれの一族は自分達の仕事だけでなく「salanga」と呼ばれる共同体のための仕事(魚釣り、家の建築、防衛など)も担っていて、一族の技術は父から息子に受け継がれます。
ツバルの先史ですが、ツバルに人類が到達したのは紀元前のことと考えられ、トンガやサモアなど西ポリネシアから航海カヌーでやってきたポリネシア人あるいはラピタ人がこの島々の最初の居住者です。
ヨーロッパ人が訪れたのは1568年にスペインから来たアルバロ・デ・メンダーニャ・デ・ネイラが最初で、植民は行われなかったが奴隷貿易業者や捕鯨船員などがしばしば訪れていました。
1850年から1875年に、住民は労働者としてハワイやタヒチ、ペルーなどに強制連行され、そのため諸島の人口は急激に減少しました。
ツバルは1892年にエリス諸島という名前でイギリスの保護領のギルバートおよびエリス諸島の一部になり、1915年に北部ギルバート諸島(現・キリバス)とともにイギリスの植民地ギルバート・エリスとなったのです。
1974年に植民地内の人種の違いから、ポリネシア人の多いエリス諸島はミクロネシア人の多いギルバート諸島(のちのキリバス)との分離を投票で決め、エリス諸島はツバルという名でイギリスの植民地として分離しました。
1978年10月1日、イギリス連邦の一員かつ英連邦王国として独立が認められ、1987年には国際連合の最貧国リストに掲載され、今日に至っています。
ここからツバル観光に入ります。
まず最初に、フナフティ海洋保全地域です。
ツバルの首都フナフティにはフナフティ海洋保全地域があり、ここではシュノーケリングを楽しむことができます。
透明で輝くブルーの海を彩るように珊瑚礁が広がっており、文句なしに美しい観光地で、珊瑚礁の近くを泳ぐウミガメを見ることができたり、自然のままの海を満喫することのできるのが魅力ですが、海洋保全地域では釣りをしたり生き物をとったりすることは禁止ですのでご注意ください。
また、ここの珊瑚礁はツバル最大の大きさを誇り、長さ18km、幅14km、面積は275平方kmと信じられないくらいの迫力満点の珊瑚礁が一面に広がっています。
さらにツバルは海抜が低いため、海と同じ高さで見渡す限りの地平線を楽しむことができます。
次に切手センターです。
ツバルは切手で有名な場所で、ツバルに来たらおすすめの場所が、フナフティ国際空港から南に行ったところにある「切手センター」です。
とても珍しい切手や、世界中の切手がたくさん飾られており、その中にはイギリス王室の記念切手や、オリンピック・ワールドカップの切手、さらには、あのマイケルジャクソンの追悼切手まで展示・販売されています。
ここは、色とりどりで珍しい切手たちを存分に見て楽しむことのできる、ツバルで一番人気の観光地となっています。
最後に、ヌクラエラエ島です。
ツバルの南東に位置するヌクラエラエ島にあるヌクラエラエ環礁は白い砂浜が広がる美しい観光地で、珊瑚が積み重なって環礁という陸地になり、細長く広がっています。
ツバルには9つの環礁がありますが、このヌクラエラエ環礁へはフナフティー島から連絡船に乗って訪れることができます。
ツバルの島は「天国に近い島々」と呼ばれており、どこをとっても見応えのある美しい景色が観光のメインで、中でもヌクラエラエ島はおススメです。
余談ですが、実はツバルの主要支援国の2位は日本で、あの小池都知事も環境大臣在任時に訪れていた国なのです。
次回もポリネシアの国々を個別に紹介しますが、引き続き気楽に遊びに来てください。( ^)o(^ )(ジュンチャン)
切手とコインの発行で稼いでいる、可愛い国です。
こんな国の浜辺で、日がな読書してみたいです( ^)o(^ )
立ち上がる
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