ジュンチャンと世界を巡る 第91回はサモア
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/04/22 06:16:33
サモアは、南太平洋(オセアニア)に位置し、ウポル島、サバイイ島および7つの小島からなる国家で、首都はウポル島北部にあるアピアです。
イギリス連邦加盟国のひとつでサモア諸島のうち、西経171度線を境として西側に位置し、この経度を境にアメリカ領サモアとサモア独立国に分割されていますが、住民も文化も同じポリネシア系です。
国名ですが、サモアの「サ」はポリネシア語の場所を示す接頭語で、「モア」は創造神タンガロアの息子モア、またはその化身の鳥に由来し、サモア語で「モア神の聖地」という意味があります。
この国の地理ですが、ニュージーランドの北2,300キロ、ハワイ州の南3,700キロの南太平洋上のサモア諸島に属し、広さ2,935㎢(日本の鳥取県より少し小さい)の島国です。
東にはアメリカ領サモアを挟んでクック諸島、南にトンガ、そして北にはニュージーランド領のトケラウ諸島が連なります。
おもにサバイイ島(面積1,700km²)とウポル島(1,115km²)の2つの大きな島などで構成されていて、大きな2島は18キロの海峡を挟んでいますが、その間には2つの小島(マノノ島とアポリマ島)があります。
サバイイ島とウポル島はともに火山島であり、サバイイ島にある最高峰シリシリ山は標高1,858メートルで、海岸地帯には珊瑚礁が発達している場所もありますが、300メートル以上の海崖が広がる場所もあります。
人口は20万ほどで、国民の9割以上がポリネシア系のサモア人で、サモア人とヨーロッパ人や中国人との混血が7%程度、また1%に満たない程度のヨーロッパ人がいます。
公用語はサモア語と英語で、住民はサモア語で語り、公文書もサモア語で、学術的文書や記録は英語を使用します。
宗教はキリスト教が97%(メソジスト30%、合同教会30%、カトリック教会20%、モルモン教15%、その他5%)を占め、都市や村々には他の建物とは比べものにならないほど立派な教会があり、日曜は安息日であり、家族揃って着飾って礼拝やミサに出かけ、午後は、仕事をしないで散歩(サバリ)や横になって過ごすのです。
この辺で、サモアの歴史を少し紹介します。
サモアは、1722年にオランダ人の探検家ヤーコプ・ロッヘフェーンに確認され、1768年にフランス人航海者ルイ・アントワーヌ・ド・ブーガンヴィルが上陸しました。
1860年、アピアが捕鯨船の補給港として栄え、ドイツ、イギリス、アメリカが勢力を競いました。
1899年、ドイツが西サモアを領有し(ドイツ植民地帝国)、アメリカが東サモア(現在のアメリカ領サモア)を領有し、西サモアではこのころ第1次マウ運動と呼ばれる独立運動が起きました。
その以後独立運動は続き、1962年にようやく独立し、国名を「西サモア」として、1970年にイギリス連邦に加盟、1997年に国名を現在のサモア独立国に変更したのです。
ここから観光紹介に入ります
まず最初は、死ぬまでに見たい世界の絶景の一つにも選ばれた「トゥ・スア・オーシャン・トレンチ」です。
「トゥ・スア・オーシャン・トレンチ」は、島の南側の海岸沿いにあり、アピア市内からは車で1時間ほどかかります。
火山活動によって二つの洞窟がつながった構造になったこちらの観光スポットは、自然が生み出した神秘のプール。
溶岩トンネルの反対側は外海とつながっており、海水が入ってくることで、潮位も変わります。
30メートルの高さがあるホールに降りていける道は、木造の梯子1本のみで、しかも滑りやすく手すりなどもないため、高所恐怖症の方はここはおすすめできません。
次は、ロバート・ルイス・スティーブンソン博物館です。
19世紀、イギリスを代表する作家であるロバート・L・スティーブンソンは、幼い頃から結核をわずらっていました。
「ジキル博士とハイド氏」や「宝島」など、今も語り継がれる数々の名作を生み出した彼は、1890年40歳の時、南太平洋のサモア諸島へ移住します。
彼が移り住んだウポル島には、今も当時の生家が残され、博物館となっています。
ウポル島の北海岸に位置する「バエア山」は、標高472メートルで、アピアの街を一望する絶景のロケーションに位置しています。
ここには、ロバート・L・スティーブンソンのお墓が作られる際に登山道が開設され、彼は亡くなるまでの4年間をこのバエア山の東側で過ごしました。
山頂に納められた彼の棺の上には、彼の書いた詩が刻まれた墓標も建てられています。
最後に、ピウラ洞窟プールです。
アピア市内から車で東に30分ほど海岸線を進んだところにある「ピウラ洞窟プール」は、ピウラ神学大学の敷地内にある、透明度の高い淡水のプールです。
古代の火山活動によってできた火山洞窟から流れ出ていて、とにかく水が冷たく、水面からでも水底にいる魚の姿がはっきりと見えるほど澄んでいます。
次回もポリネシアの国々を個別に紹介しますが、引き続き気楽に遊びに来てください。( ^)o(^ )(ジュンチャン)
サッカーでも頑張ってるみたいですよ。
人口少ないのにラグビー強いよね
スゲー☆