理系の文学少女とはこれいかに。
- カテゴリ:日記
- 2022/04/18 00:15:11
理系の文学少女とはこれいかに。
もらったステキコーデ♪:34
大学の最終年度に突入しました。
大学4年生。すべての卒業単位を集めきり、卒業せねばならぬ年。
同級生の知り合いたちは皆、残りの単位が教職などの課程にいる人たちは卒業研究+4年の必修だけだったり、そうでない人は卒業研究だけだったり。
そんな中、私は2年後期にやってしまった履修ミスと向き合わねばならないのでした。
……人文系の単位だけが、あと2つ足りないっ!!
2年後期、残りの人文は3年で取ればいいかなと思って、取らなかったんです。
まさか、3年の必修のせいで1年間の上限単位数からはみ出て、人文が取れなくなるということを知らずに……。
かくして、学科の専門講義とかは十分すぎるくらいで、単位数自体も余裕はあるのに、このままでは卒業できない学生が爆誕したわけです。
と、いうことで。文学の講義を取ることにしました。
もともと本を読むのは好きで、物語が生まれた時期の背景を知って、考察するのも楽しい。
これ以上に興味を惹かれるものはない!と即決しました。
それで、第1回目の講義の時に聞かれたんですね。
「文学作品で一番印象に残った作家・作品はなんですか?」と。
それで、私は山月記を思い出したんです。
高校2年生の現代国語の教科書に載っていた、それはそれは固く鋭く、それでいて美しい文体に心をときめかせ、何度も読んだ物語。
この文章を読んでいると、冷たくも美しい月夜の光景が目に浮かぶようで、大好きだったんですよね、なんて書いて提出して。
その後にふと、久しぶりに読んでみるかと思って、青空文庫で読んでみたら、ああそうそう、こんな感じだったと。
内容に関しても、現代人が読んでも共感できるところが多くて、私は結構好きです。中々にヘビーではあるけども。
それがきっかけで、今青空文庫ブームがちょっとだけ来ています。
元文学少女の心を思い出させてくれてありがとう、文学の先生!
……と、思ったのを、このコーデの背景を見て思い出したのでした。
おすすめありがとうございます。
名人伝、早速読んでみました!
個人的にものすごくときめく文体はそのままに、読みやすく少し笑えるような文章になってるのが凄く面白かったです。
中々皮肉の効いたオチでしたね。これもまた現代人にとっても結構共感できるもので、良かったです。
気になって、中島敦の他の作品も読んでみたいんだけど
名人伝がオチがあって山月記とは全然違う雰囲気の話で面白かったです。
中島敦って、すごく幅の広い作品を書く人なんじゃないかと思いました。
短い話なので、お暇があればぜひ。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/621_14498.html
青空文庫にありましたw