Nicotto Town



遅れて遅れて遅れて間に合う

仕事の切り上げで上手く行かず15分だけ遅くなった

電車のダイヤとしてはこの15分は30分に相当する
最終的なバスが30分きざみとなるために15分後の電車は30分後の電車と帰宅時間は同じだ
しかも乗り継ぎも増えてややこしくなる

通常なら準急に乗って折り返し駅で降りて最初に来た普通に乗ればバス停だ
それが15分後の普通に乗ると折り返し駅までの途中の駅が終点となってしまう
乗り継ぐために待っていると次に来る電車は特急の通過列車で、その次の電車もその駅が終点なので乗り込むことは出来ない
その後の電車に乗ればやっと折り返し駅に着く

折り返し駅での乗車もややこしい
通過列車が続くのだがやっと停車したと思った電車は元来た駅に引き返す路線
やっと来たことに安堵してしまい気づかず乗ってしまうこともしばしば

そういった事情もあり結局あと15分残っていてもよかったなと思いながらも乗り込む
乗っていると車内で人身事故のアナウンスが入りさらに遅れることを覚悟した

予定通り乗り継ぎ駅に着くとすぐに次の急行が入ってくる
人身事故で遅れたために降りたタイミングで到着したようだ
とりあえずそれに乗るがいつもと違うタイミングなのでその後のダイヤはわからない
折り返し駅で降りると今度は遅れましてすいませんとアナウンス
本来なら発車してしまっている電車が降りたタイミングに合わせたように遅れて入ってくる

そうなると気になるのは通常の時刻のバスに間に合うかどうか
スマホでダイヤ検索をかけると間に合うことになっている
しかしこの電車は遅れている
次の駅から乗ることを指定して検索をすると次の駅での発車時刻がわかる
どうやら3分遅れのようだ

今度はバスが遅れてくればちょうどいいと考える
しかしここ最近は定刻よりも早くバスが到着して発車の時間を待つ形が多い
いつでも降りられる構えで乗車口の窓から降りる予定の駅を眺める
気にしていたのはバス停にバスが到着してるかどうか
どうやら既に到着していて発車時刻待ちのようだ

電車を降りると猛ダッシュ
階段を駆け上がり改札をくぐり今度は階段を駆け下りてバスに駆け込む
急いで乗り込み間に合ったと思ったタイミングで発車の時刻

会社を出た遅れがなぜか二回の電車の遅れにより通常のタイミングに間に合ってしまった
バスの中でなかなか整わない息を弾ませて後は最寄りバス停に到着するのを待つ
そのバスもいつも通りに5分の遅れの下車となった





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