Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


きらきら、桜がすぎてゆく

仮想タウンでキラキラを集めました。

2022/03/31
キラキラ
集めた場所 個数
ゲーム広場 5
展望広場 7

きらきら、四択はタブレット端末…。
(わたしは、この中では、欲しいものがない…)


(以下、3月29日、二日前に書いた文章なので、もはや桜は…。)

 東京で桜が満開になったのは、3月27日。その数日前から、なんとか、例年のように桜巡りそしていた。
 いや、そうではない。
 今年は、あいかわらず、身辺がごたついていて春を感じることが少なかった。
 まだすこしごたつきそうだ。けれども、なんとか切り替えなければ。わたしはそのために生きているのではない。そうおもって、桜たちに会いにゆくことにしたのだった。

 会うのは、例年おとずれている、数カ所だ。成城一丁目の仙川沿いの桜、成城学園駅近くの桜、成城四丁目の野川沿いの桜、次太夫堀公園の桜、狛江と調布あたりの多摩川の桜他。

 日曜日は、普段なら休みなのだが、めずらしく早朝バイトが入っていた。終わって、買い物がてら、成城の駅の向こうの桜をまずみにいった。住宅地のほそい道がちょっとした桜並木になっている。しらないうちにすっかり、ほぼ満開になっていた。その前日、前々日は、まだ四分咲きぐらいだったのではなかったか。桜だけではない、ユキヤナギの白い花、山吹の黄色、モクレンの白、花たちがさきみだれている。

 成城には国分寺崖線が走っており、崖の上と下を坂でつないでいる。崖は湧水も流れ、緑豊かな里山となっているところが多い。その坂のひとつを下る途中、斜面をみると、土をやぶるようにして、あれはたぶんノカンゾウ、夏になるとオレンジ色の百合に似た花を咲かせる、それが、芽をだしているのに、なぜか惹かれた。もりあがった土のにおいがするようだった。
 仙川沿いの桜もみにいった。たぶん、仙川に枝を両方からのばし、花屋根をつくるよう、川に桜が映り、花にかこまれたような気持ちになる、あの場所がお気に入りなのだ。花の山のつくる谷底に仙川が流れている。仙川はコンクリート護岸されていて、すこしかなしげな川なのだが、桜の季節は、それを忘れてしまう。いや、それでもだんだん運ばれてきた砂や土で、川の真ん中には、鳥たちの休む中州が出きていたりする。意外と水もきれいだ。ここには24日から、ほぼ毎日いっている。そして29日。
 桜は満開だ。桜の上のほうをみると、鳥の巣。あれはどんな鳥なのかしら。ヒヨドリたちも多い。桜、桜、すこしの狂躁。
 ああ、すこし、季節たちをうれしいとおもう、あの感覚が、もどってきたようでもあった。
 29日は、バイトの帰りに野川沿いの桜をみにいった。ここで十年ぐらい前だったか、お弁当をもってお花見をしたこともあったなと思い出す。
 野川は基本、自然に近い護岸工事がされているので、鳥たちも多いようだ。岸に菜の花。桜の枝のむこうに、黄色がやさしい。こちらのほうは、29日でも満開という感じではない。八分咲きぐらいだろうか。川風が冷たいからだろうか。
 公園で、スミレを発見。今年はじめてのスミレだ。
 
 話は前後してしまうけれど、数日前、日の出前の暗がりを通ったら、街灯は近くにあったが、六分咲きぐらいの桜が一本、花がぽうっと、暗がりのなかで、明るくなっていたのを見つけた。
 生が灯っているのだと思った。
 
 今年は、桜の咲いているこの期間、曇りが多い気がする。曇って、空がしろっぽくなって、花ごと、かすんだようになっているそれも趣きがあるけれど、晴れた空の下でも、みてみたいなあとぼんやりと思う。また明日、いけるかしら。春はきたと思うと駆け足ですぎてゆく。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。
どうぞ、きょうもおすこやかにお過ごしくださいますよう。




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