Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③     


こんばんは!7日(月)は、北日本から東日本の日本海側では

午前中を中心に雪や雨が降りますが、午後は次第に止む見込みです。
北日本から東日本の太平洋側は概ね晴れますが、
西日本は雲が広がりやすいでしょう。
南西諸島は雨が降り、雷を伴って激しく降る所もある見込みです。

神秘
 悠久の森
威容を誇る
 岩壁
豊かな
 山の命
山中に残る
 修行場
尾根に続く
  古道

             古の祈りの峰を行く
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                英彦山

〇写真家 船尾修さん

カラコルムやマッターホルンなど、世界の山に登ってきた写真家の船尾修さん。
日本の原風景が残る大分に移住。
山への祈りをテーマに撮影しています。

*撮影:11月中旬

前回は登山二日目、昨日降りて来た岳滅鬼峠に戻って来たところまでの
紹介でした。
今回は尾根へ向かう所から始めます。

〇英彦山

あれ?道はどこ?

「はっきりとした、あの~、もう登山道という感じではないので、
 注意して行きましょうね」

目印の少ないルート、道を見失わないように。

わ~、狭~い。

「わっ、ここはかなり痩せた尾根ですね~。
 凄い切れ落ちてます、下が」
ほんとだ~。

「あっ、アップダウンがありますね、今日もね。
 頑張って行きましょう」

はい、頑張りま~す。

「うっ、ちょっと気をつけてくださ~い。
 ほそ~、細くなってますよ」

分かりました~。

「少し岩場をこっからへつるんでね、あのロープ付いてますけど。
 まぁしっかり~、あの岩のホールド見て行きましょう」

岩を良く見て、ですね~。

え~、ここを行くんですか~?

「まぁちょっと苔が付いてるので、
 あのその辺ちょっと注意して~、行きましょう」

緊張する~、足を滑らせないように~。

あ~、登り切った~。
え~、ここは~?

「や~、凄いですね~。
 ちょうど光が反射してて~、綺麗ですね~」

ススキの穂で一面真っ白。

今度は下り。

「わ~、凄い岩壁ですね~」

凄い迫力~。

高さ100mはありそう。

「何回見ても~、ここは凄いな~っといつも思うんですよね~。
 もうちょうど紅葉がね、あの岩壁に張り付いてる感じで、
 今一番繁栄してる時期じゃないですか」

巨大な岩の下を行(ゆ)く。

「あっ、分岐点に着きました~」

どっちに行くんですか~?

「まぁ今日はちょっと時間がまだあるので、まぁせっかくですので、
 まぁ英彦山信仰の分かるような場所、幾つかありますんで、
 それらを少し寄ってから、あの山頂に向かい入りしましょうか」

「杉の巨木が出てきましたね~。
 え~、こっからはですね~、針葉樹林の方へ入って行きますね」

この辺りの杉は修験者が植えたそう。

〇鬼杉

こちらは鬼杉(おにすぎ)。
樹齢は推定で1200年。

〇コマドリ

な~んだか神秘的。

「まぁここの~、木も凄いですね~。
 岩の上に何か乗った感じで、根が凄い出てますね。
 あ、上の方には何だろう?
 五輪の塔か何かが建ってますね~。
 もう英彦山周辺、もう全体がですね~、あの聖域だったですから~、
 あの~、あちこちにこういった祈りの痕跡が、
 あの~、歩いていると見られますよね」

「あ~、ふ~、あ~、え~とこちらがですね~、
 え~、玉屋窟(たまやくつ)になります」

〇玉屋窟

風格あるお社。

「ここが~、あの英彦山信仰のまぁ始まりという風にいわれています」

わっ、このお社、洞穴の入口に造られてる。
伝説によると僧が修行をしていた時、
洞穴の奥から竜が現われ、宝の玉を授けてくれた。
それが玉屋窟の名前の由来だとか。

「昔の人っていうのは、あの岩とか石とか、そういったものにね、
 何か凄く、何か人間を超えた存在。
 やっぱりそういう姿を見てたんじゃないかな~と思いますね~」

「あっ」

再び山頂を目指す。

石がゴロゴロ~。

「今ちょっと息切れますけど、休み休み行きましょうか」

「あっ、岩場が出てきましたね~、
 まぁあの~、南岳山頂直下の、もう最後の岩場になりますんでね。
 まぁ慎重に登りましょう」

はい。

それにしても大きな岩ばかり。

「あの、岩がちょっと脆い所もあるので、
 最後の最後ちょっと怪我しないようにね行きましょう」

尾根に続く古の道。
霊峰の頂まであと少し。

今回はこの辺りで終了と致します。
次回はいよいよ南岳、中岳、北岳の山頂を目指します。





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