青空に風は強く
- カテゴリ:日記
- 2022/02/28 01:26:58
本日、火葬場にて猫を焼きました。
チョット寝坊をしてしまい焦りましたが、父を迎えに行き、また家に戻り、家族と犬と猫を連れて出発。一方通行と行き止まりと激細の道が入り組んだ、なにかのパズルかと思うほどわかりにくい道をとおり火葬場に到着すると、予想以上にちゃんとした「葬儀場」でした。それもそのはず、お寺の営んでいるペット火葬場なのですね。
明治時代にできた広大な敷地の市の共同墓地を囲むように、お寺が密集している地域なのですが、その敷地に隣接して、これまた広大な敷地の米軍基地が広がっています。基地と言っても横須賀駐屯の海軍向け住宅地です。すでに返還が決まり、もう誰も済んでいないゴーストタウンの様な米軍住宅群のフェンスを挟んで、これまた広大な墓地が広がるという、シュールな情景です。
祭壇の前で、猫を段ボールで出来た棺に移し、食べていた餌や、治療に使っていた薬、それから毎日お尻を洗った後に体をふいていたタオルを入れてあげました。そのタオルは元々は犬用のタオルだったので、犬の名前が書いてあります。最後のお友達の思い出も、持って行ってくれれば良いかなと思います。
娘はちょっと泣いていましたが、もうグズグズと泣きじゃくることもありません。
そして待つこと1時間。骨壺ふたつに分けられたお骨がやってきました。父と娘用に、二つに分けてもらいました。やや大柄な猫だったので、二つに分けた割には大きさのある骨壺です。
今日は快晴で暖かく、でも風の強い一日でした。
煙となって強い風に乗り、青空に舞って行った猫は、先に実家から旅立っていった猫たちに出会えているでしょうか。
猫の名前は、クッキーでした。白地に茶のキジ模様がまばらに入った感じから、両親がつけた名前です。以前もどこかで書いた気がしますが、死はプロセスです。点の時間ではない。
一か月とは言え、それなりに手をかけたが故の喪失感はありますが、やっぱり回復と悪化を見てきて。。。
ごめん。
あしたの朝ごはんを作りつつ、吞んでしまったわ。
どうして助けられなかったのかとい後悔はあるけれど、まあ仕方がない。
グズグズせずに、綺麗に送ってあげたいね。
もっとどうにかしてあげれたのかな・・・という思いは残りますよね、たぶんどんな場合も。
お悔やみ申し上げます。
昨晩、猫が使っていたご飯皿がないなと探していたら、娘の部屋の棚に置かれた骨壺の前に、カリカリ餌を入れた皿が置いてありました。なので、ペーストの餌の小袋も、一緒に置いておきました。
それから、床に落ちている一つまみくらいの猫の毛がありました。それも骨壺の横に置いてあります。
たった一か月の付き合いでしたが、いなくなってしまった実感がわきませんね。
「チャーちゃん」
いつか気が向いたときにぜひ読んでみてほしいです。
私はこの絵本にとても慰められたから。