【映画】クレッシェンド～音楽の架け橋～
- カテゴリ：映画
- 2022/02/26 14:48:33
始まるまで北京オリンピックに関心がなかったが、開催すると、毎日、テレビを見て、思いっきり楽しんだ。これまでの記憶に残る冬季オリンピックは、長野オリンピックのスキージャンプ団体の金メダル。リレハンメルの悔し涙から、歓喜の涙に感動した。
北京オリンピックでは、片隅にうずくまり泣き続ける高梨沙羅ちゃんが可哀そうだった。失格の判定をしたアガ・ボンチフスカ氏は、「このスポーツ界で、女性の存在がより大きくなれば人々の意識も変化するだろうし、男性が支配する集団の雰囲気を変えられるのは女性だとも思った。」と発言し、確かに、彼女の存在を世界は知ることになった。
彼女のなりの正義だが、正義というのは、人によって異なり、とてもやっかいな存在である。プーチンにはプーチンの正義があるのだろうが、ちょっと迷惑である。
最近夢中の戦車ゲームには、世界各国の人が参加しているが、ウクライナ侵攻が始まったとたん、Worldチャット欄が使用不能になっていた。おそらく、喧々諤々の論争が始まったのだろう。
今は、ロシアチームと対戦中なので、まだ使えるチームチャット欄に、こんにちはとロシア語で書き込んだら、返信が帰ってきた。簡単な挨拶は読み取れたが、文章になっているのは、さっぱり分からない。最後に？マークがついていたので、ピロシキとボルシチはどっちが好きかと聞かれていたのだと思う。
今回の映画は、正義と正義がぶつかり合うパレスチナが舞台。少しだけ、パレスチナの歴史を振り返ってみよう。
古代ユダヤ人は、メソポタミアのウルからカナンの地（現在のパレスチナ）に移動し、ペリシテ人やカナン人と時に争い、時に仲良く暮らしていた。その後、エジプトに移動するが、そこで奴隷になってしまう。
モーセが指導者になり、エジプトを脱出する（出エジプト）。そして、カナンの地に戻り再び定住する。古代イスラエル王国はダビデ王の時に繁栄するが、その後、イスラエル王国とユダ王国に分裂する。
両王国は、アッシリア、エジプト、新バビロニアに滅ぼされ、多くの民が捕虜になる（バビロン捕囚）。アケメネス朝ペルシア、マケドニア、セレウコス朝シリアと支配者は移り、ローマ帝国支配下にはいる。
ローマ皇帝ハドリアヌス（テルマロマエで市村正親が演じた皇帝）がユダヤ人の割礼を禁止すると、ユダヤ人はローマ帝国に反乱を起こす。ブチ切れた、ハドリアヌスは、ユダヤの地を攻め、この地にユダヤ人が住むことを禁止し、地名も先住民のペリシテの名からパレスチナに改めた。ユダヤ人は各地に離散（ディアスポラ）し、この後、2000年国を持たない放浪の民となる。
キリスト教が広まり、ユダヤ人は暗黒の時代を迎える。教義から、キリストをメシアと認められない、ユダヤ人がキリストを殺した（キリストもユダヤ人）とキリスト教徒から迫害を受ける。
土地の所有を認められず、農業ができない。ギルドに加入できないので、職人になれない。店舗も持てないので行商しかできない。キリスト教徒が禁止されていた貸金業を営むが、それでいっそう嫌わることになる。
ユダヤ人はロスチャイルドのような金持ちをイメージするが、圧倒的に多数は、貧民の被差別階級。オードリー・ヘップバーンがマイ・フェア・レディーで演じた女性は、ロンドンの貧民街で暮らす下層階級のユダヤ人の設定だった。
中世にペストがヨーロッパで大流行したが、その時に、ユダヤ人はゲットーに押し込まれ、ユダヤ人刈りと呼ばれる虐殺がヨーロッパ各地で行われた。ヒットラーが悪者の代表になっているが、かつては、非難する側もしていた。ポログラムと呼ばれるユダヤ人排斥運動は、1900年初頭まで続いている。
ここまで、長々と書いた文書を読んでいただいたが、全くの無駄である。学者によると、パレスチナ問題に、ここまでの歴史は関係ないとのことである。パレスチナ問題の起源は、第一次世界大戦前後のシオニズム運動から始まるそうである。
映画は、銃弾が飛び交うパレスチナの映像から始まる。ヨーロッパにある財団がパレスチナ人とイスラエル人の若者でオーケストラを編成し、コンサートを開くイベントを企画し、オーディションが行わる。
https://movies.shochiku.co.jp/crescendo/story.html
お互いにののしり合い、反目し、ハーモニーとは程遠い音楽しか奏でられなかった団員達が、ナチスの父を持つドイツ人指揮者の和解に向けた熱意により、徐々に心を開いていく。
バッヘルベルのカノンから始まり、ボレロまで、聞きなれた曲が流れ、ロケ地の大半を占めるアルプスチロル地方の美しさに引き込まれる。対立から、和解へと進む群像劇。世界にきな臭い空気が流れる今こそ見る映画である。
予告編を見ると最後に、「衝撃的なラストを迎える。」とナレーションが流れるが、まさしく衝撃的である。この映画を音楽に例えるとボレロである。クライマックスに向けて、徐々に盛り上がってくる。
そして、ラストの15分。冬季オリンピックに例えると、リレハンメルの原田の失敗ジャンプ。失速し地に落ちる。タイトルは、デクレッシェンドの方が合っているかもしれない。
最近、注目を集めている木造建築なのですね。鉄やガラス、コンクリートの建築物と比べたら温かみがありますね。代表格は、正倉院でしょうか。
木のいい香りがするよ。できて間もないんだ。
宮崎キネマ館http://www.bunkahonpo.or.jp/cinema/
日本にいたら、パレスチナの歴史に詳しくなる必要はないでしょう。役に立たない知識です。映画の結末は、アンハッピーですが、悲惨な感じではないと思います。
ここまでわかりやすく良く書けるね。
マイフェアレディがユダヤ人の設定とは、知らなかったよ。
色んなことを知っているんだね。
映画は、悲惨な感じなのかな？
見てみたいけれど、後味が悪いものは、苦手だよ。
コンビニにちらし寿司は、売っていないでしょう。と思って調べてみたら、昨年は、セブン、ローソン、ファミマともに、雛祭り限定ちらし寿司を販売していましたが、今年は、ファミマにしか見当たりません。おそらく、昨年、恵方巻以上にフードロスが生じたのだと思います。我が家には、女性がいないので、千里眼にんにくマシマシラーメン、チキンレッグ、ひじき、切干大根という冷蔵庫に入っているもので済ませました。
油が嫌なので「酢」→私はちらし寿司を選ぶかな？
ちらし寿司と言えば今日は3月3日ひな祭り
何か、ちなんだもの食べました？
私は、オリンピックを見まくっていました。テレワークの時は、仕事を忘れていたと言っても過言ではありません。こういう時は、相手側の言い分を知ることも大切なのですが、ロシア語は難しいですね。しかし、手を出した方が悪いのが、子供の喧嘩と一緒です。
我が家だとネットニュースとダイジェストだけで済ませてます(〃▽〃)ゞ
今回のウクライナとロシアも過去の摩擦は日本人には理解できないくらい深そうです。
皆ウクライナを応援していて、今回は確かに一方的に欲の深いロシアが悪いと思うけどね・・・
油が入っていることにも、気がつかない味音痴です。気にせず食べていますが、滅多にコンビニおむすびを買ってません。優先順位は、ミルクフランス→赤飯のおにぎり→昆布のおにぎりです。
アノコンビニの白米ごはん・・・長持ちさせる（腐らない）為、油が入ってるけど
私はあの「ご飯に油」が苦手
ビックリしたことに二女は「あれがおいしい」などと言ってる！！
沖人さんはどうです？
気にしない派かな？
お向かいのファミマばかりで、ローソン系列に行っていないので、200円でウィンナーがたっぷり入っていて、おむすび2個買うより、ずっとお得な気がします。しかし、お弁当の代表は、日の丸弁当。伊勢丹で648円です。https://rocketnews24.com/2020/07/30/1397924/
ネットの記事→ローソンストア１００で売ってる「だけ弁当」買ったことはあります？
私は「ローソンストア１００」が近くにないので「だけ弁当」見たことが無いけど
おかずがウインナーだけの「ウインナー弁当」
ちくわの磯部揚げだけ弁当、ミートボール弁当
１個216円～～～見つけたら買ってみようかしら？
ウクライナ動乱で石油価格が高騰しているのかと思ってたのですが、昨日の新聞を見ていたら、2年前から上昇しつづけていました。ウクライナで、高くなっているのは間違いないですが、コロナで生産を絞っていたからでしょうか。しかし、私の読みでは、間もなく、落ち着きます。
wineさん
上流階級の間では、食事の時に、政治と宗教の話をしてはいけません。意見が完全に一致することはないからと言われています。話し合っても分かり合えないことがあるのが、現実の世界です。個人個人では、問題はないのですが、背負うものがあると、折り合えなくなってしまうのでしょう。
↑
ほんまや♪ ブラタモリ～何事もなく放送されましたね♪
アメリカは世界の警察の役目を降りてしまって、アメリカ国民もそれをヨシとして・・・変わりましたねぇ
株が下がり金が値上がり・・・何か影響してます？
ガソリン価格は影響受けてるでしょう？
私もガソリン価格は低い方がありがたい。
そこから、第一次世界大戦中のバルフォア宣言（イギリスがユダヤ人のパレスチナ居住建設を支持した）とフサイン＝マクマホン協定（イギリスが戦争協力を条件にアラブ人独立を認めた）との矛盾や、第二次世界大戦後、アラブ人と喧嘩になるからイスラエル建国は無理だとアメリカとイギリスが思っていたら、国連であっさり決議された（ソ連がイスラエルが社会主義になることを期待して賛成）など、ややこしい話が続いていきます。宗教的な戦争というよりは、土地・水・安全を巡る争いのような気がします。
昔からユダヤ人の話がどこでどうなってこうなったのか、という理解に至らずです。
沖人さんの話で少し理解できたようなきがします。ありがとう。
今もこれからも争いは必要ないですよね。悲しくて恐ろしい現実です(;_;)
はい。90分間楽しめます。15分は、YouTubeにアップされているモブと変わらなくなるのですが、ボレロがいい味を出してます。フィギュアでも、よく使われていますが、私には、銀河英雄伝説のBGMです。
ハーバード大学の講義を文書にしたものだから、話し言葉みたいに読みやすい。お経や聖書を読み始めるより、中毒性は少ないから大丈夫。善悪は不変であるはずだけど、時とともに変わるし、場所によっても違うからやっかい。人様に、善悪を語れるほど、真っ当な人生を送っておりませんが、私のポリシーは人様に迷惑をかけない。それ以外は、オッケーという気楽なものです。しかし、それは、本の中で、サンデル先生に否定されました。
マイケル・サンデルの「これから、正義の話をしよう」を読んだことがありますが、アリストテレス、カント、ベンサム・ミル等から始まり、各思想での正義の限界の話をしていきます。難破して4人が乗っているボートで、一人を殺して三人が生きるのは是か非か、トロッコが暴走している。ポイントの所にいて、このポイントを切り替えれば、トロッコは崖に落ちて乗っている人は死ぬが、そのまま何もしなければ、その先にいる多くの人が死ぬ。あなたは、どうすべきかなど、具体的な事例で、正義とは何か、思想の限界を語っていきます。自由と平等は両立しないとも語っていました。結論は忘れてしまいました。一読あれ。
今日も戦車ゲームにいそしんでいますが、ウクライナ国旗の人達がゲームに多く参加しています。ひょっとしたら、ウクライナを応援するために、自分の国のもの（プリセット）から、国旗を変えているのかもしれません。私は、ブラタモリを見て、四国愛に目覚めたので長宗我部の旗に変えようと思いますが、どんな旗なのか知らなくて困っています。アケメネスちょ～ぺるしあ～、ザザン朝だとだめなのだろうか。
その先生に惚れました。
沖人さんも、美女の前で「アケメネス朝ペルシャ」と言ってみてください。
イチコロかもしれません。
ロシアの侵攻は戦車ゲームにまで影響が出てるんですか！
せめてゲームの世界では平和のままであってほしいですね。戦車であってもｗ
そう、多少です。多少。舞台のチケット代は残しておかないといけません。
後5億年位で、太陽の熱で海水が蒸発し生物は住めなくなる（PanasonicのHP)と言われているので、時間の問題です。それ以前に、寿命がやってくるので、遠い将来のことは考えても仕方がないのですが、人それぞれ、人生を全うすればよいと思います。私は、ひょうひょうと生きて行こうと思います。
生きてる間に楽しんだモノ勝ち