南の魔女クレア117
- カテゴリ:自作小説
- 2022/02/21 15:45:41
ドラゴンはある程度の水の魔法が出来る様になったとして次に土の魔法と呼ばれる物体を動かして移動させる魔法を教える事にしました。
最初は近くに在る小石を上にあげて移動させて落とすと言う魔法でした。
本当の最初に教えるのは小石の位置を念じて移動させて次に其の小石を30cm程持ち上げて落とすと言う所から次第に高く上げて行って落とすと言う方法でおしえるのですがドラゴンはクレアが自信を無くす様にいきなり小石を1m程持ち上げて1m程移動させて落とすと言うのを頭でイメージして念じて其れをやってみよと命令しました。
クレアは一生懸命其の小石が1m程上に上がって其れが1m程横に移動して落ちると言うのを念じて手を掲げてやってみました。小石は1mどころか3mは持ち上がるし更に5mも横に行ってしまうし其れを下に勢いよく落とすと土に穴が空くほど土煙を上げて落ちるのでクレアは必死に其れを1mで小石が止まる様にするのに脂汗を流しながら其処まで持ち上げて更に移動も慎重に1m位に緊張してずらして其処で静かに移動させるのを習得するのに30分も精神を緊張させてやっと出来る様になりました。
クレアの場合は魔力の調整と言うかコントロールをさせる事を覚えるのに時間がかかるの事なのだとドラゴンは思いました。
そこでクレアが2つの大工の人形を使って城の横に薪小屋を作って古い家具や城の中の修復に使った木の端材を薪にするのにちょうど良い大きさに切って一束ずつ束ねて重ねて置いて置いた薪のたばをドラゴンは棒きれで草むらに4m四方の線を引いて一旦其処に移してそれから元に戻す様に言うとドラゴンはどこかに行ってしまいました。
クレアは薪を直接草の上に置きたくなかったのでドラゴンが居なくなると物置小屋から薪にしなかった大きめの板の端材を其処に敷いて其の上に移動させる事にしました。
慎重にしないと束ねて積み重ねた薪が崩れてきます。
クレアは其れは慎重に念じて一束ずつずらして其れを4m四方に並べた板の上に置きました。
此れを上に積み上げて行くとどうしても高くなるにつれて上から崩れて行くように思うのです。
出来るだけ平らになる様に積み上げてバランスを崩さない様にしなければなりません。
クレアは屋根と6本の柱で出来た薪小屋の中の薪を何度も見ながらまず簡単に縛っただけの薪を縄を念じて動かして頑丈に見える所は縛りなおしました。
其れから割と大きめでそろった薪束から慎重に4m四方の板の上に移動させました。
そうやって何とか崩さないで薪を4m四方の方に移し終わる頃にドラゴンが帰ってきました。
出来ている訳が無いと思っていましたがクレアがへとへとになりながらやっているのを見て何度も崩れたのをやりのして出来上がったと思って満足しました。
其のやり直す過程で手加減や塩梅と言う魔法をコントロールする力が養われるのです。
実際はクレアは如何に一度で崩さないで積み上げるのかと言う事に神経を使いました。
出来るだけ一段一段を平らにしていくかと言う事に頭を使ったので上に行くほど少しずつ小さくなっている薪の束が置かれています。
クレアがへたり込んでいるのでドラゴンは1時間の休憩を取る事を許してまたどっかに行ってしまいました。
ドラゴンが居なくなるとクレアは例の魔女の城の中のドアを使って修道院の自宅に戻ってたっぷりと栄養のある食事をして次に甘い物を食べて頭に考える気力を与えました。
其れからまた魔女の城の庭に戻るとドラゴンが帰って来ました。
今度は其れを元の薪小屋に戻せと言うとドラゴンはまたどこかに行ってしまいました。
上の方が小さく細い薪の束が積まれています。上から順番に戻すと細い小さな薪が重さに耐え切れずに壊れてしまいます。
クレアはじっくりと考えて自分はどれぐらいの重さをどの位の間なら宙に浮かせてられるかを試す事にして上の方から3分の一の束を宙にまとめてあげてみました。
其れは出来ました。次に其の状態ですぐ下の薪の束を移動させてみました。其れも出来ました。
今度は上半分の薪の束を崩れない様に慎重に上に持ち上げました。其れもクレアは出来ました。
それからその下の数束をまとめて少し移動させてみました。其れもクレアは出来ました。
「良し!」とクレアはつぶやきました。それから意識を集中させて下から3段目より上の薪の束を慎重に持ち上げると下から2段目の薪の束を薪小屋に慎重に移動させました。
其れから宙に浮かせていた薪束を慎重に元に戻しました。
次に薪小屋に行って2段になっている薪束を1段に広げて置きました。
次に同じ様に下から段目から上を宙に持ち上げたまま下の2段を薪束を薪小屋に移すと薪小屋に其れを敷き詰めました。
そうやってしばらくは慎重に2段ずつ宙に浮かして下の2段を薪小屋に運んで下に敷き詰めた薪の上に置いていきました。
其れを繰り返してやっていると上手に薪小屋の薪は崩れる事が無く太い薪から次第に細くて短い薪になって行って上手に薪小屋に積みあがりました。
クレアは薪が崩れて土がついて湿った処からカビが生えて行くのを警戒してどうしても其れを避けたかったのです。
終わって神経をすり減らしてボーっとしているとドラゴンが戻ってきて明日は風の魔法の訓練をすると言うと今日の分は終わったので乗せて帰ると言うのをクレアは断って自分で帰れると言いました。
ドラゴンは物体の上に乗って移動するやり方をどうやら色々やっている内に見つけたのか?と聞くのでクレアはそんな事が出来るのかと聞きなおしました。
どうやら物体の上にクレアが乗って其れを移動させて色々な所に飛んでいける様です。
どうやら魔女が箒に乗って移動するのは其れをやっている様です。
クレアは薪が土につかない様に敷いた端材の板を持ち上げて其の上にクレアが恐る恐る乗って移動させてみました。
30cmしか上にあげなかったのですがクレアが思う所に移動できました。
クレアは其れを恐る恐る上にあげてみると2m位の所まで上がって自由に移動できると言う事が解りました。
クレアは其れならと使わないと判断した木の机を持ち出して其の上に座って今度は3m位持ち上げて移動してみました。
其れを何度かもう少し高くして森抜けれる位に高くすると何度も城の周りを飛んで試してみて此れなら修道院まで帰れると思いました。
其の様子を見ていたドラゴンは明日は9時から此処で待ち合わせると言うと言ってしまいました。
クレアは其の机に座って飛んで修道院まで帰りました。
たっぷりと休息を取ったクレアは次は風の魔法を習いました。
風を一つの棒の様にして飛ばす訓練をすると風は魔女の森の魔女の木をなぎ倒さんばかりに吹き荒れて其れが羽化されて戻って来たクレア自体が吹き飛ばされて魔女の森の木に打ち付けられました。
此れも力をコントロールする所から始めなければなりません。
ドラゴンがならべた石を細い風の棒を作って打ち付けて飛ばす事から始めて次第に大きな岩を大きな風の棒を通り道を作って飛ばす所まで行きましたがドラゴンの持ってきた岩がごろんと動いただけで合格になりました。
クレアは最終的にどんなのが正解なのかと聞くと風の棒を刀の刃先の様に鋭い風の長い剣に変えて岩を斬れる所が最終段階だと言われました。
ドラゴンは午後になったら其れを教えてくれると言うのでクレアは作って来たお弁当を食べてお昼を其処で過ごしました。