南の魔女クレア110
- カテゴリ:自作小説
- 2022/02/02 23:56:24
クレアは此れ以上近づくと気づかれると言うドラゴンに言う言葉に従って其の日は其れ以上近づかないで遠回りをして魔女の城に帰りました。
どうしたら良いかを考えた挙句に今度は望遠鏡を持って遠くからキリアマリ国の港を望遠鏡で覗いてみました。
此の距離だと向うからは鳥が飛んでいる様にしか見えないだろう。
クレアが見て驚いたのはあの例の3倍の船はやっぱり3艘あるという事と大きな砲台が其れに3つずつついている。
更にモゾリアナ国で見る大きな軍船と同じ大きさの船も6艘港に出ていて港の傍には沢山のテントが在って明らかに水兵と言う制服の男達が大勢います。
クレアは此れはどういう事かと考えた。つまりクレアが子供の頃にアギルの本棚に在った兵法の本によると最初は大量の大砲で相手の国を叩きに多胎潰して其の後に兵を大量に送り込んで其の国を皆殺しにして制圧する。其れを船で行ける国としたらモゾリアナ国を標的にしているとしか考えられない。
あれから数か月たったとしても同じ大きな船がモゾリアナ国に作れるとは思えない。
どう考えてもモゾリアナ国に勝ち目は無いとクレアは思いました。
クレアには頭があるとクレアは思いました。じっくりと勝つ方法を考えるとクレアがモゾリアナ国の参謀ならどうすると考えました。
クレアにはドラゴンが居ます。しかしドラゴンにクレアが乗ってドラゴンが火を放ったとしてもあの大砲が一つの船に3つあるとすると9つの大砲で狙われるのをよけながらドラゴンが火を放つのはクレアが其のドラゴンに乗っていると考えただけで怖くてできそうにもありません。
この作戦はだめだと頼まれても断ろうとクレアは思いました。
ではクレアが今練習をしている海水を引き上げてぶつけて横倒しにすると言うのはどうだろうかと考えました。だけどクレアが引き上げる水の量で3m位水を上げて横にぶつけた位であの大きな船が倒れるとはとても思いません。
でも5m位ならあの大きな船の後ろの6艘あった船の一つ位なら横倒しになるかもしれません。
そんなに海の水を上げた事はないけど・・・とクレアは思いました。
だけど大きな船はどうしたら良いだろうか?とクレアは考えました。
上から大砲の鉄の玉を落とすのはどうだろうか?とクレアは思いました。
あの大砲も90度上には向ける事は出来ないだろう。真上から鉄の玉を落とすなら船に穴が開いて底に穴が空けば水が入ってきて沈むはずです。
肩掛けカバンを持って行って其処に鉄の玉を入れて真上から落とせば何とかなるのではとクレアは思いました。
次の日の朝クレアはさっそく肩掛けカバンを持つと望遠鏡でちゃんと確かめたいとアルガーが言うだろうから龍を扱う玉と望遠鏡を持ってモゾリアナ国の度ピンクの館を訪ねるとアルガーに其の事を話しました。
モゾリアナ国は港に何重もの大きな壁を作ってお城にも大きな壁を作って大砲に備えていて灯台は取り壊されて大きな砲台が出来ていました。
其れでも3艘のあの大きな船と其れについている3つの大砲で撃たれればいずれは時間の問題だと思われます。
更にモゾリアナも一番大きな船を4艘持っていて砲台を付けて更に其れより一回り小さな船を2つ持っていて砲台を付けて迎え撃つ準備をしていました。
モゾリアナ国はシドリアル国と違って徴兵制ではありません。
国の兵隊が居ます。兵隊の小隊には必ず戦闘魔法兵が居て更にけが人を見る神官兵がついています。
更に馬車に乗った神官兵がついてけが人を城の神官と医師が居る病院へ運ぶ様に幾つかの小隊の後ろには其の人達が付いていると言う組織です。
其れ以外に民兵が勇士で組織されていてイザとなると彼らも戦いに加わる様に年に何回かの訓練を受ける事になってます。
彼らは自ら志願している人達で其の家にはマークがついていて武器も持っていて町内の組織として存在してます。
シドリアル国は徴兵制で普段は士官と更に上級士官だけですが戦争になると召喚状が其の家に届いて届いた人は戦争に行かなければなりません。
クレアにはどっちが良いのか解りませんが警邏隊が叶わないと思ったらすぐに訓練された兵隊が来てくれたのであの呪いを使った女との闘いにはとても警邏隊でかなわないと思ったので長い剣の扱いになれた兵隊が一緒に来てくれると言うのは心強かったです。
でも今度は其の日頃から訓練しているモゾリアナ軍もモゾリアナの国もかなわないと思うのです。
其れでもクレアを入れたみんなで知恵を出して戦えばとクレアは思って度ピンクの館にアルガーにきりアマル国の港の様子を知らせに飛んできたのでした。
まずアルガーが言ったのはクレアの服装についての何時もの「淑女は其の様な格好は・・・・」でした。
クレアは露骨にムカつくいた顔をしながら修業中の身ですからドラゴンにまたがって空を飛ばなければならないので下にズボンを穿いて汚れても良いのと動きやすい服装をしなければならないと早口で言うとキリアマリ国の港の様子を言いました。
そしてアルガーに落ち着いて聞いて欲しいと言ってクレアのキリアマリ軍との闘う戦略を伝えました。
アルガーはクレアが兎に最後まで黙って聞けと言うので怒りを抑えながら話を聞き始めましたが次第に顔色が変わって行って慌てて馬に飛び乗ると出て行ってしまいました。
クレアは深くため息をつきました。
多分アルガーもボルアートと一緒でクレアを戦略会議に入れないだろうと思いました。
アルガーは直ぐに戻ってきてドラゴンを借りたいと言って来たので予想していたので此の望遠鏡も持って行くようにと望遠鏡も渡しました。
ドラゴンは当然の様にアルガーを乗せると行ってしまいました。
暫くしてアルガーが帰って来て当面屋敷に留まる事は出来ないかと言ってきました。
クレアは其のつもりだというとアルガーが安心した様な顔をしてクレアの面倒はアルガーの妹が見るのでと彼女を付けてくれて取り合えず服装を何とかするようにと言うと出かけてしまいました。
仕方なくクレアは度ピンクの館に置いてあったドレスに着替える事にしました。
何で其処までクレアの服装にアルガーは執拗にこだわるのかとアルガーの妹に聞くと此の国の人達は服装の乱れに歴史的にもとても厳しいそうです。
確かにシドリアル国でも社交界では服装は重要でクレアもそれにはあの当時は気を使っていましたが城を自分の手で改装して更に魔法の修業をすると次第にどうでも良くなってきていました。
それにしてもとクレアは思い疲れ切ったアルガーが帰って来てソファーにもたれかかっている時にクレアは流石にドレスにあれ程の宝石は必要ないのではないかと改めてと聞くけどと言って聞いて見ました。
アルガーはご婦人が金を使えば使う程税金が城に入るからだと言いました。
此の国の貴族は殆どが商人で商人で無い貴族はいないと言いました。
彼らの儲けで城に税金が入って来るそうです。
其れと城にはいくつも大広間が在って色々な貴族がパーティを企画すると城で其れを行うのが法律で決められていて自宅で広間を作ってパーティを開く事は禁止されているそうです。
でご婦人達が贅沢をして金を使うと商人が儲かって税金が城に入るとアルガーはめんどくさそうに言うと余程疲れたのか、また目を天井に向けて黙ってしまいました。