Nicotto Town



思い出の公園

こんにちは^^

今日は、少し遠出をして草花の多い公園に遊びに行きました。その公園には蝋梅(ロウバイ)が咲いているとのことで、それを目当てに電車に乗りました。
思ったよりも広い公園の、どこに目当ての蝋梅があるのか……道中でツバキの花や梅の花を見ながらのんびりと探しました。
結果的に蝋梅は、公園の一番端っこの方にありました。そこまでの道のりが長く、諦めかけた時に蝋梅が目に入りました。
実は初めて蝋梅を見たのですが、非常に可憐で可愛らしいお花をつけていました。ラッパ型の金色の花は、他のどの植物にも似ていない個性があるように感じました。
また蝋梅の匂いを嗅ぐと、ネットや本に書かれている通り「甘く酸味のある匂い」が確かにしました。ラムネ菓子……というと人工的すぎるかもしれませんが、香料のような強い香りを感じました。
今日初めて会った蝋梅にひどく感動し、蝋梅が庭に植わっていたら毎冬の楽しみが増えるなぁ、とほのかに考えてしまうほど惚れこんでしまいました笑 それほど魅力的な姿と芳香でした。
蝋梅に会うまで、公園内をくまなく歩いたのですが、その散歩も非常に勉強になりました。椿の種類はたくさんあり、花や葉の色や形がどれも少しずつ違っていたのです。
他には、既に菜の花が咲いていることに驚きました。菜の花は河津桜と同じころに咲くものだと思っていたのですが、品種によっては既に咲いている場合もあるそうです。冬の公園の枯木色のなか、菜の花のパステルイエローがよく映えていました。

また、今日行った公園は思い出深い公園だったのです。大昔、小学生の頃に遠足か何かで行ったことがあったのです。
ロケーションだけは覚えていたので、今日現地に行くまでは「久しぶりだなあ」とぼんやり思っていたのですが、なんと公園に到着してもピンとくる景色がありませんでした。
花壇や施設の配置が変わったのではありません。僕はその公園に行ったということしか覚えていなかったようです^^;当時は自然に目を向けるよりも、友達とはしゃぐ方で忙しかったのかもしれませんね。
ただ、ひとつだけ明確に覚えている記憶と景色はありました。公園内にあるすべり台での出来事です。小学生の僕は、すべり台を滑りきってそのままぬかるんだ水たまりにダイブしてしまったのです。その様子を、クラスメイトは見て見ぬふりして何処かへ行ってしまった……そんな出来事です。
泥まみれの僕は、あまりに惨めでした。顔は真っ赤になっていたと思います。先生もクラスメイトも周囲にはおらず途方に暮れていると、見知らぬ大人が声をかけてくれました。男性か女性かも覚えていないのですが、その人は公園の手洗い場に僕を連れて行き、その人のハンカチで顔を拭いてくれました。
僕は恥ずかしくて顔をあげられませんでした(そのためどのような人に助けてもらったのかわからないのだと思います)。きちんと「ありがとう」を言えたのかも、今はもうわかりません。
そんな出来事のあったすべり台は、まだあの公園にありました。曖昧でしたが、妙に既視感のあるすべり台だったので間違いないと思います笑
あの時の見知らぬ大人はどんな人だったのでしょう。大人になった僕は、公園で転んだ子どもに声を掛けられる「見知らぬ大人」になれているのでしょうか。

今日行った公園では、春にはネモフィラやポピー、チューリップなども咲くそうです。ひときわ春が待ち遠しい気持ちになった一日でした。

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2022/01/28 12:21
まっちゃんさん、ありがとうございます^^
素敵な表現をありがとうございます。大人になっても思い出すほど印象深い出来事だったので、知らないうちに種が芽吹いていたのかもしれません。
人のこころに花が咲く世の中……良いですね。ぽかぽかと暖かい世の中なのだろうと思います。
そうですね笑 育てたい植物が多くて困ります……ますます庭の整理が重要になってまいります。
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2022/01/28 09:44
色彩ゆたかで、心があたたまるお話しでした。
「見知らぬ大人」がまいてくれた種は、蛍さんの胸のなかで小さく美しい花を咲かせていると思います。
その種子はいつか、また別のだれかの心へ届けられる日がくるでしょう。
そうやって、世の中はいつも人のこころに花の咲きこぼれる春であったらいいなとおもいます。

蛍さんの家の庭は、どんどん植物が増えて森になってしまいそうですね(笑)



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